天 候: | 曇 |
参加者: | 15名 |
費 用: | 10400円 |
行 程: | 1日目 熊谷駅(7時出発)-鳥海山湯の台登山口駐車場(16時30分)-滝の小屋(17時10分)泊 2日目 滝の小屋(4時40分出発)-河原宿小屋(5時40分)ー伏拝岳(8時15分)-河原宿小屋(10時) -滝の小屋(11時40分)-湯の台駐車場(12時15分)-ゆりんこの湯入浴(13時10分)-熊谷駅(21時解散) |
第1日目 台風12号の影響なのか、東北地方は大気が不安定のようで滝の小屋は深い霧の中にあった。夕食はカレーライスに福神漬という定番メニューであったがこれが素朴で案外美味かった。夕食後に管理人さんが嬉しそうに手作りの歌集を出してきた。勿論山の歌が中心。天井にはランプが吊るしてあり山小屋の雰囲気は最高。大合唱となり、それぞれの山男、山女達が山の気分に酔いしれた、素晴らしい夜であった。 第2日目 昨日の濃霧は嘘のように消えていたが厚い雲は相変わらずだったが、寒いくらいの気温は心地良い。さあ!我々15名は元気に出発。足元にゴロン、ゴロンと大きな石、早朝でまだ身体が目覚めていない。うまくバランスが取れないのでふらつく。こんな時は捻挫しやすい。石ころに乗って足首を捻る事を「石車に乗る」というのだそうだ。1時間程で河原宿の小屋に着いた。あたりは豊富な残雪。ダイナミックな風景に思わず感激。メンバーの一人が北海道の大雪山に似ていると言ったが本当にそっくりである。雪解け水に手を入れると冷たくて心地よかったがすぐにしびれた。お花も豊富でアキのキリン草の黄色、レースフラワーの白色、釣りがねにんじんの紫色、車百合はかわいらしくバレリーナみたい。流石に花の百名山は花多しと感無量。上空は強風が吹きまくっているのだろうか。雲の動きが早く、その変化は面白くもあり、また恐ろしくもある。突然大きな鏡餅の様な雲が出てきた。何だろうと思ったら「あれは吊るし雲だよ。」とK氏が教えてくれた。いよいよ雪渓に入る。心字雪渓と言われているところで晴れていれば「心」の文字が大きく見えるらしいのだが、残念ながら今回は確認出来なかった。急傾斜の雪渓に皆の顔に緊張感が走る。リーダーがアイゼン着用の指示を出す。めったに使う事がないので右と左を間違えた人も居たが無事に凍った雪渓を通過する事が出来た。特に上部の傾斜を考えると、この季節は6本か8本爪アイゼンは必携と思われた。ストック(理想はピッケル)も必要である。雪国育ちの方はいとも簡単に雪面をすいすい歩いて行くのだから流石である。そしていよいよ「あざみ坂」とても急坂。傾斜にも増して風が強くなってきたが全員無言で登る。風強し。ザックカバー、帽子をはずす。そして登り着いたところが伏拝岳でそこは外輪山の一峰であった。風は益々強くなり突風は更なるエネルギーを持って遠慮なく襲い掛かってきた。皆、風に飛ばされまいと足を踏ん張りながら抵抗。「北風と太陽」の物語を思う。ここでリーダーが勇気ある決断をする。ホッと胸を撫で下ろす一方、鳥海山の本当の美しい姿を見られないという無念さも有ったが「再度登りに来るのも山の楽しみ」の如く、案外さっぱりとした心境でもあった。そして今きたルートを慎重に、また一方の心はルンルン気分で下った。お花を眺めたり、写真を撮ったり、ゆっくりと下山を楽しんだ。霧が消え視界がはっきりしてくると小さな赤い屋根の滝の小屋が見えた。そして最後の沢を渡った時、ボチャーンという大きな音と水しぶきがが上がった。振り返ると大きなKさんが転んで全身水びたし。皆に冷やかされてもなんのその、ニコニコ笑っていた。おそらく最後の打ち上げ式という事でわざとパホーマンスをやってくれたのだろうと、その心の大きさに感服。帰路は温泉で汗を流し熊谷駅で解散。1000km以上に及ぶ長距離を運転して頂いた男性陣の皆様有難うございました。楽しい山行であった事、同行の皆様本当に有難うございました。 O.(M.)記 |
---- このページでは、小さな写真をクリックすると大きな写真が見られます。写真をスクリーンショーにして見ることもできます。 ---- |