天 候: | 曇・雨 |
参加者: | 7名(支部4名、本部3名) |
費 用: | 約30000円 |
行 程: | 盛岡駅=御神坂駐車場バス停(10:00)―(15:21)岩手山(15:27)―(16:01)避難小屋(泊)(6:14)―(9:02)御神坂駐車場バス停=盛岡駅 |
天気予報は芳しくない。だが、低気圧の経路によっては案外いい天気かもと甘い期待をいだいて北へと旅立つ。大宮駅から僅か2時間足らずで到着した盛岡は曇り。ここからバスで登山口である御神坂駐車場に向かう。駐車場の脇にはトイレ完備の立派な休憩施設があった。ここから外輪山まで登り一辺倒の登山道に入る。
はじめは緩やかな登りで、ゆっくりと歩いていく。早速ヤマオダマキの花が迎えてくれる。山は雲の中だが、雨の心配は無さそうだ。徐々に傾斜がきつくなってくると、やがて周囲の潅木が低くなり森林限界を抜ける。周囲は岩の間に様々な高山植物が咲くお花畑である。火山の岩はフリクションがよく効いて安心して歩ける。振返ると山裾の雲が切れて小岩井農場の草原地帯が見えてきた。だがこのあたりに差し掛かると今までの急登の疲れがドッと体に押し寄せてくる。ことさらゆっくりと登っていく。
傾斜が緩やかになるとようやく鬼ヶ城分岐、外輪山にたどり着いた。ホッとした思いで、火口原へと下る。不動平が近づくと周囲はシラネアオイの大群落だ。こんなたくさんのシラネアオイは初めて見た。綺麗な無人小屋、不動平避難小屋でしばしの休憩の後、荷物をデポして岩手山頂上に向かう。ザレた歩きにくい斜面を登り火口壁に登るとようやく頂上が見えた。強風の中頂上へと進む。この頃になると周囲は展望が効くようになり、明日辿る予定の鬼ヶ城の鋸歯状の稜線やその先のたおやかな裏岩手縦走コースの山々が見晴らせるようになった。秋田駒ヶ岳への県境稜線も見えてきた。頂上で記念撮影の後、避難小屋へ向かう。御成清水という水量豊富な水場があり、うまい水に疲れが吹き飛ぶような気分になる。大変ありがたいことだ。そして快適な避難小屋で素敵な夢を結ぶはずだった。
日付が変わる頃、屋根を叩く激しい雨音に目を覚ます。時折風も唸っている。こんな時の天気予報は当たるのね。朝、目を覚ませばやっぱり激しい雨。さらに翌日の予報も東北北部は雨。これでは楽しい縦走は望めない。衆議一決、下山と相成る。大枚はたいてここまで来たのにという思いは共通だろうが、誰一人愚痴ることもなく雨の中下山を開始する。全くもって良いメンバーに恵まれた。昨日の道を忠実に戻り、土砂降りの中駐車場に戻る。バスの待ち時間を休憩施設で安楽に過ごし、岩手山を後にした。
O.記 |
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