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1099 本仁田山

3月14日(土)

天 候:晴後曇り(一時小雪)
交通費:2400円
参加者:7名
コース:鳩ノ巣駅ー(3時間)-本仁田山ーゴンザス尾根経由(2時間30分)-奥多摩駅着(14時40分)

 
車窓から見る奥多摩の街道沿いの里村は梅の花の香りが漂う程、春爛漫の中に有ったが、いざ一歩山道に入ると、そこはまだ完全に冬から抜け切らない無表情の世界であった。それでも見事に植林された杉林から遠慮会釈なく花粉がばら蒔かれていたように感じたのは、確実に春が近づいている証拠だったのかも知れない。今回私達が歩いたコースは鳩ノ巣駅からコブタカ山経由で本仁田山に登りチクマ山からゴンザス尾根を下って奥多摩駅に戻る周回路であった。このコースは本仁田山までは一般ルートであり何組かの登山者とすれ違ったが、皆、奥多摩駅から一般ルートを登って来たとの事であった。それでも奥多摩山域では三大急登の一つだという事である。息を切らせてコブタカ山に着いた頃から好天だった空模様が怪しくなり本仁田山に着いた頃から雪が舞う始末に私達は硬軟両面での複雑な気分になったが、やはり「困難性の追求」という登山理念に「幸運」を思ったのである。山頂からの下りは花折戸尾根をチクマ山まで下りてここからゴンザス尾根を下った。登山地図が破線になっていると殆んどのハイカーは入り込んで来ないが、ここも例外ではなく登山口まで誰にも会わなかった。今年になって遭難事故があった尾根であるが歩いてみた実感としては急坂ではあったが危険箇所は無かったように思う。ただ雪の季節はザイル無しでは無理だと思われた。樹木が生い茂っている尾根であるが両サイドは鋭く切れ落ちている痩せ尾根なのである。登山口に降りたった頃から小雨模様になったが雨煙灰色の山々はまるで水墨画のように美しい。まだ早い時間(14時40分)帯であったが奥多摩駅前の酒処に立ち寄ったのは「充実登山の名残り」を更に増幅させるためだったのであろう。

O.記

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