参加者: | 支部12名、本部34名、計46名 |
費 用: | 3400円 |
コース: | 大宮8:00=児玉町日影10:30=間瀬山12:00~12:30=児玉男体山12:40=間瀬山12:50=不動山13:30 =間瀬峠14:00=競進社模範蚕室(埼玉県指定有形文化財・経産省近代化産業遺産)15:00~15:45=大宮19:00 |
埼玉県北部本庄児玉地方の山歩きも5回目となる。今回は、最近河内ハイキングコースとして整備されたルートから、間瀬山へと歩き、児玉男体山を往復し、更に登山道として地図に載っていない稜線を不動山へと南下し、最後はまた不動山・苔不動として整備されたハイキングコースを間瀬峠へと下るルートを歩む。 選んだように晴れが的中、北風が強く寒いと予報されたが、山中はさほどでもなく、冬の陽だまりハイキングに恵まれる。 すぐ道路脇から、自然を多く残す作業道のような河内ハイキングコースに入る。道端にはオオイヌノフグリが咲き、ヒメオドリコソウの蕾に早春の訪れを感じる。 植林と竹林が混在する中を登りだすが、すぐ雑木林の尾根の末端にのる。30分ほどで早めの休憩、東側に間瀬湖を俯瞰、北側には赤城や日光連山が望める。そして小さなアップダウンを繰り返しながら稜線を進む。時々左右に集落が望め、いかにも里山という風情。登りだしてから1時間30分程で第一の山頂、間瀬山に到着。山名板も無い雑木林に囲まれた地味なピークだが、落ち葉が引き詰められた穏やかなスペースだ。ここで30分ゆっくり昼食時間を取る。 間瀬山からは児玉男体山を往復する。二つの小ピークがあり小さな石の祠がそれぞれにある。雨乞山として地元の信仰を集め登られたとのことだが、今ではそのルートも廃道同然と化している。麓の村からは形のいい山として児玉男体山と名付けられたらしいが、このピークまで足を延ばす人も少なくなったのか、祠の一つの屋根が崩れ落ちている。麓から何枚もこの重い石を運び上げたのだろうか。力持ちのリーダーと支部K氏の二人で屋根をのせる。 その後間瀬山から一旦林道に下り、植林帯の道を不動山へ登り返す。不動山の山頂には三等三角点がみられ、色あせた木のお札の隅に不動山と小さく書かれている。ちょっと下った見晴らしのいい所に石尊大権現が祭られており、この山も雨乞山として崇められている。祠の中には真新しいお札が納められていて、今でも守られているようだ。傍には手書きの「石尊様からの展望」の看板があり、目の前に連なる峰々が、武川山、武甲山、酉谷山、和名倉山、雁坂嶺、城峰山と秩父の名山と分かる。不動山から間瀬峠は30分、整備されたハイキング道を下る。 帰路は埼玉県指定有形文化財、競進社模範蚕室を見学する。炭火で蚕室の湿気を排除、温暖飼育法を考案し、養蚕業に大きく貢献した、木村九蔵が作った数少ない産業構造物の遺構として残っている。経産省の近代化産業遺産にもなっている。 この5回の山行で、児玉の山々と隠れた児玉の歴史的文化財を堪能した。 S.記 |
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