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S-38 上信越国境・白砂山と上ノ間山

2014年5月24日(土)〜25日(日)

堂岩山ではじめて白砂山と対面する。風格を感じる。


1日目
 吾妻川沿いのR145は八ツ場ダム迂回道が出来たせいか順調に進みR295、R405の山道も快適に走行、野反湖に9時過ぎに着く。他の登山客が9時11分のバスに乗込むので見ると日に3本の運行がある。使えそうなバスダイヤだ。
 駐車場脇の登山口からスタート、少しの登りのあと、下り道になりハンノキ沢を渡り取水口を過ぎてから本格的な登りになる。樹林帯の中に地蔵峠の標識があり、脇道にお地蔵様が祭られている。登下降を繰り返して堂岩の泊場で深い残雪を下って水場を探すが、雪の下に隠れ水の補給を諦める。融雪で対応と決めた。
 樹林帯の中の深い残雪の上を延々と歩く、踏み跡も殆どなく重いザックと急登で疲労が蓄積する。堂岩山頂は一面の雪に覆われ眺望が良い。粉末ジュースを雪と水に溶かし疲れを癒す、下界では味わえない幸せ。前方に今日の目的の白砂山を見ながら残雪に道を間違え繁みに分け入り苦労する。右手に登山者を見つけやっと抜け出した。
 笹原の道を下降して見晴らしの良い稜線のアップダウンを繰り返し、最後のきつい登りに3人共あえぎながらやっと白砂山頂上に立つ。視界は最高。目前に昨年縦走した岩菅の白い雄姿、浅間山、四阿山、本白根の奥に北アルプス、近くに鳥甲山、苗場山・谷川岳の上越の山々、至仏山と360°のパノラマである。
 雪の頂上にテントを張りリーダーが夕食の準備をしていると外人の男性と日本女性のカップルが到着してそばに幕営。我々だけの独り占めの喜びもつかの間であった。圧力鍋で作った五目御飯にハンバーグと味噌汁、ぜいたくな夕食でした。
2日目
 リーダー手作りのなんちゃってカルビクッパで朝食を済ませ、テントや寝具をザックに詰め、頂上にデポしてピッケルやストックのみ携帯し上ノ間山を目指す。
 雪斜面からいきなり藪漕ぎで左の佐武流山分岐も分からぬまま、ハイマツやシャクナゲの灌木と腰までの笹原を両手で分けたり、掴まったりで痩せ尾根のアップダウンを繰り返す。さらに長い雪原を踏破して上ノ間山の尾根を見つける。急坂の笹原を注意して下りしばらく残雪を歩いてからまた痩せ尾根の藪漕ぎを繰り返して念願の上ノ間山頂上に到着。
 リーダーの友人達が38年前の夏に残したブリキ製頂上標識を繁みに見つけ感動、良かった、良かった。
 帰路もきびしい藪漕ぎで白砂山頂に着いたときは足はくたくた。堂岩山へは間違えることなく、下山の残雪道も本来の道を歩き、堂岩の泊場を通過して取水口で水を詰め野反湖登山口に無事下山。六合道の駅の温泉で山行の疲れを癒し達成感に浸った。

Script by I., Photo by I. and O.

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