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983 威守松山スノーシュー

2014年1月25日(土) マイカー・前夜発

威守松山頂上から大源太山と七ッ小屋山、奥に陽がさした茂倉岳が見える


 厳冬期とは思えない暖かな日に、豪雪地帯の山に登る。今回はまるでスノーシューの限界を試すような山行だった。
 清水集落に車を止め、スノーシューを装着する。まず駐車地点から一段上がった雪原に這い上がる時点で一苦労であった。さらに威守松山から伸びる尾根に登ろうとするが、急斜面の連続で真冬というのに汗びっしょりになる。積雪も十分にあるので、斜面がきついとスノーシューでキャッチした雪が、体重に耐えられず、崩れてしまう。苦労しながら、それでも根気よく高度を上げていく。
 やがて後山と呼ばれる小ピークに着く。ようやく急斜面から解放され、目指す威守松山に向かって快適な尾根道を行く。この時は見えている山が、目的の山と信じて疑わなかった。右手には、七ッ小屋山へ伸びる稜線が見えて、徐々に大源太山がその鋭鋒をのぞかせてくる。大源太山は上越のマッターホルンと呼ばれているが、その先に見える緩やかな起伏の七ッ小屋山は、いうなれば上越のモンブランとも言うべき風情だと誰かが言う。言い得て妙である。一同納得。
 雪庇の貼り出した尾根を歩いて行く。そして再び、急傾斜の雪面になった。先程見えていた山に、懸命に登って行くが、登りきったらその先に遥かに高い威守松山があった。後方の仲間には、気の毒でそのことを伝える勇気が出ない。黙って雪との格闘を続ける。見た目45度を越えるような斜面を、スノーシューを蹴り込んで、何とか登っていく。ようやく頂上が近づく。と頂上にはまるで樹木が無いようだ。
 威守松山はたおやかな雪の円頂だった。東側は上越国境稜線、北は巻機山で遮られるが、北西から南へと大展望が広がる。印象的なのは、真っ白く優美に高まる朝日岳だ。遠くには妙高山、火打山がうっすらと望めた。厳冬期の頂上で、まったりとのんびり周囲の展望に酔いしれながらくつろぐ。風もない。この上ない好条件の日に登ることができた。
 さて、名残惜しい頂上だが、先ほどの登りの苦労を考えると、気を引き締めて下山しなければならない。急斜面は、崩れ落ちる雪と共に滑り落ちたり、登高時のステップが残るところは、後ろ向きになりスノーシューでクライムダウンする。あるいは尻セードか滑落かよくわからないような態勢で雪面を下っていく。何でもありの下山だった。
 夕暮れ迫るころ、ようやく里の平原に降り立った。幸運な一日であった。

by O.

 
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