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1007 裏妙義・険路歩行練習会

2014年4月12日(土)

岩場での練習は慎重に、でも楽しく。


 熊谷駅に7:10集合、本日は14名の参加者で3台の車に分乗する。渋滞もなく妙義湖に到着。妙義湖畔の5台ほど停められる駐車場に停車。近くにトイレもあり中々便利なところだ。湖畔の桜は薄桃色でまだ花びらも散らさずひっそりと佇んでいる。土曜日だというのに訪れる人も居ないようで湖にはスワンのボートが所在なさげに舫っていた。
 駐車場から急な踏み跡を15分ほど歩くと大きな石切り場のような場所に出た。ここは妙義湖を作る時石を切り出した所だそうだ。高さ50mほどありそうな扇状のゴツゴツした岩壁で、ボルトが沢山打ってありクライミングのゲレンデとして使用されているようだ。本日は貸切。
 リーダーやOさんが低い所や高い所(20m弱はありそう)にロープをセッティングしてくれた後、リーダーから岩場の登り方の説明があり右端の5mほどのゆるい傾斜の岩場で、三点確保の練習をする。皆危なげなく上り下り出来た。次にエイト環(下降器)の使用方法の説明を受け、低い位置での懸垂下降を練習する。体をロープに預け岩と直角になるように倒すのが難しい。皆が練習を終わった所で昼食。芽吹き始めた青空の下での食事は美味しい。しかし食後に控えている20m岩壁の懸垂下降を思うと…
 最初は挑戦したい人だけということだったが、一人二人と挑戦するうち結局全員が20m岩壁を制覇した!まず懸垂下降地点まで岩場を登るのも大変。登るルートにフィックスロープを張ってくださりそこに安全確保を取りながら懸垂下降地点に立つ。そこから勇気を振り絞り体をロープに預け空中に身を乗り出す。緊張はするものの、意外なほど危険な感じはなく(確保用ロープをつけていたので)楽しく下降出来た。2回目に挑戦する人も多く、皆新しい挑戦を楽しめたようだ。
 ハイキングには必要ないと思われる方も多いだろうが、危険な場面に出くわしたとき、躊躇なく安全な行動が出来る為の保険と思う。また、登山道から眺めていた山懐に自由な軌跡を刻めるその第一歩かもしれない。この楽しさを多くの方に経験していただければ幸いと感じた。また、このような講習の機会をくださり教えてくださった講師の方々のoさん、Oさん、Iさんに感謝します。

T.記

 
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