894 金岳~粟野山


期 日2013年3月20(水) 曇
参加者8名
コース室久保10:00―峠10:30―金岳12:00―粟野13:00―粟野山14:00―室久保15:00

 曇天の中、登山口の室久保集落に到着。ここで、村の青年が話しかけてきた。ラッキーなことに、金岳のことや、秩父事件当時の室久保集落の様子を詳しく教えていただいた。金岳への登山者はかなり珍しいとのこと。また、金岳は5つの岩峰の総称とのことだった。金岳(かなだけ)は、本来は神岳と表記するのが正しい。(2014年の全山登頂の記録は、こちら)
 ちなみに金岳と粟野山の鞍部には室久保集落と粟野集落(廃村)を結ぶ峠道が通っており、その峠から南側が金岳となる。
 南側からⅠ峰~Ⅴ峰すると、次のようになる。
Ⅰ峰:肩状になっており、あまりピークという感じではない。今回は行っていない。
Ⅱ峰:三角形の顕著な岩峰で、511mの標高点がある。今回は行っていない。
Ⅲ峰:絶頂。まさに金岳の本峰と呼ぶにふさわしい。おそらく540mくらい。簡単ではないが直登できる。
Ⅲ峰-2:Ⅲ峰の北側にある小槍状の大ピナクル。基部の東側をまく。西側をへつると、大きな洞を見ることができる。
Ⅳ峰:リッジ状の頂稜を持つ。北側から直接攻めると難しい。東側をまき、南側から岩稜をたどり登頂できる。
Ⅴ峰:一番高い。551mの標高点がある。東側をまき、頂稜が切れる直前の土尾根を詰めて登頂する。
 金岳登頂後、峠に戻り、粟野山に向かった。粟野山からは北西稜、南稜、南東稜の3つの顕著な稜線が派出しているが、今回は南稜を登り、南東稜を下った。この山は、奥多摩の大岳山同様、キューピーの頭状で、最後の登りが結構きつい。山頂には素敵な山名盤が設置されていた。
 なお、金岳、粟野山ともに道はかすかな踏み跡ほど。室久保~粟野の峠道は道標があるものの、廃道寸前の状況。

T.記

竹林を行く 植林を行く
雑木林を行く 金岳の稜線
金岳本峰の登攀 金岳本峰山頂
金岳と粟野山の鞍部にある峠 粟野山山頂

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