期 日:2025年3月1日(土)~6日(木) 参 加 者;父島・母島ハイキンググループ:18名 父島ステイグループ:4名 費 用:約130,000円 3月1日(1日目) 晴れ 9時30分集合。みんな6日間の旅に期待に胸を膨らませ、早めに集まっていた。 乗船すると、我々は乗船口のある4フロアの一番奥の部屋だった。二段ベットが向き合い4人で1ボックス、各々にカーテンが付いている。 荷物を置き、甲板に出た。快晴で穏やかな暖かい日だったので、レインボーブリッジやお台場などの景色を眺めながら出航した。 7フロアにある甲板やラウンジで昼食を取り、おしゃべりを楽しんだ。14:30から小笠原や天体についてのレクチャーに参加した。 日没は17:38。太陽が見渡す限り何もない水平線に沈む様子は雄大だった。 19:00からラウンジの席を確保し、アルコールも入りおしゃべりに花を咲かせ楽しい時を過ごした。 海が穏やかだったので、心配していた船酔いもなく、素晴らしい旅が始まった。 (K 記) 父島・母島ハイキング 3月2日(日)(2日目)晴れ 父島11:00到着・・(昼食)・・船客待合所12:30=戦跡ツアー=ホテル16:30 早めに起床し、5時58分に海からのぼる日の出を始めて見る。これでいいことが起きそうだ。 乗船から24時間後、予定通り11時に二見港に到着。12時30分、ガイドの車2台に分乗し、夜明山の戦跡ツアーに出発。 途中、旭平展望台から兄島、東島、長崎など東の海を見る。次の初寝浦展望台では、眼下に初寝浦の海岸が見え、その砂浜は薄緑色のウグイス砂で綺麗だ。 この後、第二次世界大戦中に日本軍が築いた旧海軍通信隊の地下本部跡、数多くの防空壕や大砲、砲台跡など戦争の跡を見て廻った。 小笠原は硫黄島とは違い地上戦はなかったが、空襲や銃爆撃、艦砲射撃を受けた。改めて平和のありがたみを感じた。 最後に、島の西にあるウェザーステーション展望台に行き、ホエールウォッチングを楽しんだ。 ガイドさんから行く先々で植物の説明を受け、外来種の侵入防止と駆除、絶滅危惧種や固有種の保全の大変さを知った。 (S 記) 3月3日(月)(3日目)快晴 気温23℃ 千尋岩(ハートロック260m)に続くハイキングの道は異文化体験できる道である。 登山道は、亜熱帯特有の植物に覆われた軍道で、戦争の残骸あり、鳥の囀りあり。 千尋岩に近づくにつれ乾燥性低木に変わり青い海と亜熱帯の森の緑は本当に美しい。 植生も乾燥性気候に合わせて葉の形を変える固有種が生育していたり、草が樹木へと変化したり、植物の雌雄が分かれるなど海洋島に特徴的な植物の進化の過程を観ることができるのだという。 到着した頂上の千尋岩からボニンブルーの海に南島や母島、潮を吹くザトウクジラを見ながらの素敵なランチタイム。 ため息が出るほど美しい海や多くの固有種の動植物が生息するこの地は、戦争の残骸も内包しての世界自然遺産なのだと感じる山旅でもあった。 (H 記) 3月4日(火)(4日目)晴れ 父島二見港7:30=母島沖港9:45-乳房山登山口10:15ー山頂12:30(昼食)/13:10―乳房山登山口14:20 ―クラフトイン・ラ・メール/アイランドリゾート母島ナンプ―15:00到着 父島から50km南下、大海原のあちらこちらでザトウクジラのブローのお出迎え、贅沢な2時間の船旅。 東京は雪、こちらは気温24℃の南国。標高3mより行動開始。登山口で服の汚れを取り除き、靴裏はお酢で消毒。 世界自然遺産登録は独自の生態系を評価された結果、だからこそ、固有種保全と外来種駆除、昨日ネイチャーガイドさんが教えてくれた。 本日は、リーダーとサブリーダーの下、いざ登らん。「これはセイロンベンケイソウ、タコノキ」俄勉強でも一つ二つは名前が出てくる。 しかし、あれは?それは?思い出せない。眼下に深い蒼をたたえた海と明日行く小富士が見える。最高峰462mにたどり着いた喜び。 下山の時、こんなに急勾配の連続だったのと驚く。母島にしか生息していないハハジマメグロ、声はすれども見つけることはできない。 好奇心旺盛な我々も俄勉強ではまだまだ。明日に乞うご期待。 (S 記) 3月5日(水)6日(木)(5日目・6日目) 小笠原5日目。晴れ薄曇り、 母島の南端、南崎・小富士コースをトレッキング。 都道最南端の入り口を8:00スタート。気温22度、湿度75%、少し蒸し暑い。 小笠原の固有種、ビローやヤロード、タコの木(固有種が多くこの3種は何とか覚えた)の植物が生い茂る亜熱帯のジャングルをガイドの案内にて進む。 ジャングル探検の様相。本日の目的はここにしかいない特別天然記念物の鳥、ハハジマメグロを見ること。 注意深くみてもなかなかいそうでいない。耳を澄ませて歩くこと約1時間、ついにその姿を発見。 メジロに似た姿形で、目の周りが歌舞伎役者のように黒いのが特徴。皆の歓声があがった。その後、標高わずか86mの小富士に登頂。海と山が360°広がる絶景。 ここまで来ないと見れない景色を堪能した。往路を戻り11:00下山。母島の港へ。12:00に父島へ向け、くろしお丸で出港。いってらっしゃいの地元の人々の声援を受け帰路に就く。 父島で小笠原丸に乗り換え15:00東京竹芝へ向け出港。名残惜しさが募る。 海は揺れが少しきつく、真っすぐには歩くことが出来ない状況であったが、無事翌日3月6日15:00に予定通り、東京竹芝港へ到着。 全行程2,100キロ。天候にも恵まれ本当に行って良かった小笠原。企画立案実行のリーダー、感動の山行、本当にありがとうございました。 感謝です。同行の皆さん、楽しい旅をありがとうございました。 (S 記) 父島ステイ3月2日(日)晴れ 戦跡ツアー 小笠原二見港船客待合所で13時に個人参加者数名と共に小笠原ボニネンシストラベルのガイドのHさんにピックアップされ戦跡ツアーに出発する。 第二次世界大戦末期の陸海軍の洞窟陣地を見学する。乳頭山には道路から何箇所か穴が見える。 照空隊(てんくうたい)が発電機を入れる壕、機関銃を入れる壕と説明を受ける。次に夜明け山へ向かう。 各所に当時使われていた瓶や食器が残り生活の跡を解説を聞きながら山道を進む。陸軍の食器には星のマークが付いている。 夜明け山は燃料タンクの壕、海軍が使った壕、通信隊の壕、照空隊の陣地、大砲を見学する。 この夜明け山には600人の兵隊が配置されていたこと、日の当たる山の斜面には畑の跡があるなど説明を受ける。 また父島では栄養失調、病気を含め4400人の兵隊が亡くなったことを聞いた。16時30分夜明け山駐車場に戻りツアーは終了となる。 現在も戦争状態にある地域に思いを馳せるツアーとなった。 (T 記) 3月3日(月)晴れ 海は凪癒しの森歩き1日ツアー ガイドのUさん(森林療法協会で当クラブのTさんの知り合いの方)と他3名の同乗ツアー客とで出発。 森林生態系保護地域への入山は許可を受けたガイドの同行が必要。旭山→中央山(島で人が行ける山の最高峰)→岩山、の三座を歩きました。 亜熱帯の大きな植物が生い茂りタコの木、モモタマナ、ムニンシラガゴケ、ムニンヒメツバキ、etc、ムニンが付く物は小笠原固有種、を沢山教わりました。 三日月展望台でこの絵に描いた様なロケーションの中に居る贅沢を噛み締めながらランチタイム。 残り2座も歩き要所要所の展望台へも寄りながら麓へ向かう途中自家栽培のコーヒーショップでティータイム。 ガイドさんタイムオーバーのサービスでした。 夕食後はビジターセンターのホエールウォッチングの講習会に参加した後、ガイドのUさんが教えてくれた今のこの時季にこの辺りでしか観られないという、 スノープスという星を見つけに海岸に行き、教わった方角的に多分あれだろうと思われる赤味がかった星をみつけられました。OH HAPPY DAY !!でした。 (I 記) 3月4日(火) 晴コース 8:40集合=9:00二見港出航=11:00南島=12:20船上昼食=13:20兄島海中公園へ =14:30海中公園キャベツビーチ=16:00二見港着 父島ステイ4名は「ボート1日ツアー」に参加。総勢20余名の大型ボートは南島目指して出航。大半はウエットスーツの若者たち。 ボニンブルーの大海原に、早速ザトウクジラがお出迎え。汐吹、テールスラップ見放題。眼が慣れてくるとイルカも伴走していて、船長の案内も興奮気味、船酔いする暇もない状況でした。 南島は天然記念物に指定された無人島で、保全のためガイドさんの指示に従い、1000年前に絶滅したヒロベソマイマイの化石を踏まぬよう、扇池など美しい、自然の宝庫を満喫。 小湊海岸近くで停泊して船上でランチタイム。ウェザーステイションを右上に見上げ、兄島瀬渡の海中公園へ。 水深3mのキャベツビーチで若者たちはドルフィンスイム、シュノーケリング、私たちは海底のサンゴ礁や魚を箱眼鏡で見たり、餌やり等をして楽しみました。 4時過ぎ二見港着。この上ないホエールウォッチング日和の1日でした。 (W 記) 3月5日(水) 曇り コース 9:30大村海岸=10:30大神山公園=10:45メイン展望台=11:15山頂展望台=11:45水産センター =12:15ランチ、買物=14:00二見港集合 10時よりアオウミガメの放流があると言う情報が入り、大村海岸へ早めに到着 。海岸の一角にコの字型のロープが張られ、海洋センターで育った生後7か月の小亀が健気に足をバタつかせ、海の方向へ。 「幸あれ!」と願いつつ都立大神公園へ向かう。 大神神社の長い急階段を登りメイン展望台でひと休みして、絶景の山頂展望台へ黙々と登る。 小笠原ブルーの海と夜明山、旭山、三日月山、兄島を見渡し小笠原の絶景に別れを告げました。 段差の激しい階段を東入口に向かい慎重に下り、東入口前の水産センターで小笠洋の海洋生物を見て昼過ぎに二見港に到着。 商店街で各自ランチと買い物をして、2時、二見港に集合。 「父島母島ハイキング」と「父島ステイ」に分けて、膨大な手続きを半年もかけて準備して下さった、リーダーに感謝です。 「行きたい人は皆連れていくわよ!」この、ひと言がとても嬉しかったです。同行の皆様いろいろお世話になり、ありがとうございました。 (K 記) |
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1 竹芝客船ターミナルに集合
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2 おがさわら丸に乗船、24時間の船旅に出発
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3 船のデッキ出て小笠原の旅に皆胸踊る
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4 レインボーブリィジを後に太平洋に
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5 太陽が海に沈む
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6 父島に到着しガイドから戦跡ツアーの説明を聴く
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7 旭平展望台にてクジラのブローに目を凝らす
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8 多数の戦跡を訪ね、平和について改めて考える
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9 ここも戦跡の一つ防空壕の跡
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10 青に海と緑の山の平和な日本に感謝
3日目 2025年3月3日(月)
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11 千尋岩(ハートロック)ハイキングに出発
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12 .森林生態系保護地域に入り、靴底の消毒、衣類の種子の除去を行う
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13 巨木ガジュマルの前で記念写真
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14 メンバーからガジュマルの女王と声がかかる!
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15 千尋岩(ハートロック)頂上で海を見ながらランチ
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16 千尋岩(ハートロック)頂上で集合写真
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17 下山開始
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18 小笠原唯一の落葉紅葉樹モモタマナ
4日目 2025年3月4日(火)
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19 くろしお丸に乗船し母島に向かう
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20 乳房山登山開始
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21 巨木たこの木で記念写真
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22 狭い乳房山頂上で集合写真
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23 たこの木のトンネルを潜る
5日目 2025年3月5日(水)
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24 二人の女性ガイドの案内で小富士登山開始
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25 小富士(86m)頂上
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26 小富士頂上で集合写真
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27 小富士からの風景
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28 くろしお丸で父島に戻る
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29 出航前の母島島民から熱い惜別の見送りに感激
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30 おがさわら丸のラウンジで全員無事帰還のご苦労さん会
父島ステイグループ
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31 旭山山頂からの展望
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32 岩山登山口 注意書き
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33 シマウツボの群生
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34 旭山南陵山頂にてト
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35 .南島扇池にて
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36 海の一日ボートツアーを終えて
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37 イルカのジャンプ
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38 グリーンアノール
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39 .ハートロック
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40 令和4年生まれアオウミガメ
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