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期 日:2025年11月5日(水) 天 候:晴 参 加 者;9名 費 用:約3,600円(南浦和基準) コース :東部日光駅9:30・・大谷川沿い・・神橋10:10・・天海大僧正銅像・・本宮神社10:15・・四本龍寺観音堂(三重塔)10:20 ・・輪王寺駐車場10:35・・開山堂11:05・・北野神社11:15・・二荒山神社分岐・・白糸滝11:35・・滝尾神社11:40 ・・二荒山神社分岐12:00・・西参道・・田母沢御用邸12:45(昼食)/14:35・・浄光寺14:40 ・・憾満ケ渕(並びに地蔵)15:00・・大谷川沿い・・神橋15:35 (解散) 秋晴れの絶好のハイキング日和。東武日光駅から大谷川沿いを歩き、神橋へ。澄んだ青空の下、男体山や遠くの山々の稜線がくっきりと浮かぶ。日光山を再興し、日光東照宮の造営にも関わった天海大僧正の銅像に一礼。 まず訪れたのは、日光開山の祖・勝道上人ゆかりの地。766年に紫雲立寺(後の四本龍寺)を開き、790年にその鎮守として神を祀る祠を設けた。この祠が後に二荒山神社の前身となり、現在の本宮神社へと続く。この地こそ日光信仰の原点とされる。本宮神社に参拝後、四本龍寺跡地にある観音堂、源実朝の菩提塔である三重塔、勝道上人の霊廟・開山堂を巡る。さらに、1661年に太宰府天満宮より分霊を受けて創建された北野神社へ。創建当初は、石造社殿の背後ある梅鉢紋を刻んだ巨石が信仰の対象であったという。 山道を進み、弘法大師・空海が820年に創建したと伝わる滝尾神社へ。二荒山神社の別宮で、東照宮が建立される以前は日光参詣の中心地であった。周囲にはかつて約五百もの院坊があったと伝えられ、今も修験道の雰囲気が漂う。近くの白糸の滝は水の流れが繊細で美しい。 続いて、徳川家光の廟所・大猷院や二荒山神社を通り過ぎ、田母沢御用邸を見学。明治32年造営の旧御用邸は江戸・明治・大正の建築様式が融合している。昭和22年まで、大正天皇、昭和天皇、皇太子時代の上皇陛下が利用された。品格と静けさに満ち、池と小川が穏やかに流れる庭園は紅葉に彩られ、風情豊かであった。皇室の暮らしの一端に触れられ、見応えのあるひとときとなった。浄光寺では外から紅葉を眺めた。 最後に憾満ヶ淵へ。男体山の溶岩が作り出した奇岩と大谷川の清流が織りなす景観は圧巻。不動明王が現れる聖地とされ、1654年に晃海僧正が慈雲寺や霊庇閣を建立し、不動明王の大石像を対岸の巨岩上に安置。慈雲寺の境内には、並び地蔵と呼ばれる約百体の地蔵が並んでいたという。往時には参詣や行楽の人々で大いに賑わったと伝わる。1902年の洪水で多くが流失したが、1973年に輪王寺によって慈雲寺本堂と霊庇閣が再建。並び地蔵は今も74体が静かに並ぶ。神橋に戻り解散となった。 滝尾の路と憾満の路を初めて歩き、日光信仰の歴史と自然の美に触れた1日であった。改めて日光の深い魅力を実感。計画してくださったリーダー、同行の皆様に感謝。心に残る山行となった。 (S 記) |
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1 男体山を目の前に、さあ、歩くぞ!
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2 二荒山神社本宮。奈良時代の創建と聞く。
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3 地震で崩れ落ちた十二神将の内、六体を保存。
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4 輪王寺裏?参道。黄葉が美しい。
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5 滝尾神社のご神体、白滝。弘法大師が修行した?とか。
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6 秋色の、田母沢御用邸記念公園。
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7 日本文化の粋の舘と庭。
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8 黄葉に負けない!?面々。
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9 含満淵のお地蔵さま達。
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10 やっぱり、日光の象徴、神橋は絵になる。
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