2243 沼田・玉原高原~鹿俣山
  
期   日:2025年10月18日(土)
天  候:晴
参 加 者;20名
費  用:6,000円
コース  :玉原高原センターハウス9:55→玉原湿原入口10:05→長沢三角点10:56→ →ブナ地蔵11:15→スキ
      ー場ゲレンデ12:10(昼食)12:30→鹿俣山13:00/13:25→ →ブナ平分岐14:45→玉原湿原入口15:15
      →玉原高原センターハウス15:25/15:35→ →弥勒寺16:00/16:20→渋川駅17:25
      
 「玉原高原の秋はブナの紅葉が美しい。天気が良ければ谷川岳、武尊山などが見えます。」山行案内のこの文章に誘われ、参加を即決した。此の一文だけで今日の山行すべてを言い表している。
 この山、駅からのアクセスに難があり、今回はレンターカーを4台連ねての入山となった。駐車場のある、センターハウスは大きなしっかりした建物で、売店も食堂もあるようだが今日は閉まっていた。ここで身支度を整え出発となる。
 車止めのゲートを通り車道を行く。すぐに玉原湿原入口に着き、木道を渡り湿原の中に入っていく。低層から中間湿原を中心とした湿原(尾瀬は高層湿原)で、だいぶ乾燥化が進んでいる。以前、夏に来た時は水芭蕉、ヒオウギアヤメ、コバイケイソウ、ヤマトリカブト、コオニユリ、ミズトンボなど花盛りだったが、今は一面の草紅葉だ。それはそれで美しい。サラサラと流れる水路の奥にはクリンソウの群落が見えた。
 湿原の木道から離れてまもなく、道標がありこれから向かう「水源コース」を示していた。が、無情にも通行止めになっていて仕方なく予定を変更し先へ行く。やがて尼ヶ禿山分岐の玉原越えより地図にある1302.5mの長沢の三角点をめざし進むことになる。足元は落ち葉が積もりザクザクと気持ちが良い。緩やかな起伏の続く歩きやすい道で、広大なブナ林の中をゆっくり進む。巨木も多い。高度が上がるにつれ黄色く色づいてきた。
 三角点近く少し急登となり、それまでのゆったりした散策気分を改める。ほどなく長沢の三角点に着く。展望はきかない。下りついた鞍部でに右から「水源コース」が合わさる。遠回りしたためだいぶ時間をロスしたようだ。このあたりから平坦路となり、ブナの根元がコブのようになったブナ地蔵を左に見る。しばらくしてブナ平の分岐に着いたら左の道に入り、よく刈り払いされたササ原を通って木漏れ日のブナ林を抜けるとスキー場に出る。芝に覆われた広々とした気持ちの良い所だ。ここで昼食となった。振り返って見ると玉原湖や群馬の山並みが美しい。
 尾根に取り付き急なジグザグ道で稜線に出る。ゲレンデから30分ほどで頂上だ。ここも急登で簡単には登らしてくれない。けれど頂上からの展望はすばらしく疲れを吹き飛ばしてくれた。赤城山、榛名山、谷川連峰などの眺めがよい。上州武尊は灌木が邪魔してよく見えなかった。ユーバー デン ベルゲン ボーント ダス グリュク「あの山の彼方に探し求めていた幸せがきっとある」。そう信じて山を歩いていた若き日を思い出してしまった。
 下山は往路を戻る。左側がスッパリ切れ落ちている場所もあり少し緊張する。先ほどのブナ平の分岐から左へ下ってゆく。歩きやすい道で安心する。分岐より40分ほどで車の置いてある玉原高原センターに到着できた。
 車で帰る途中、迦葉山弥勒寺に立ち寄り、大きな天狗のお面を見た。曹洞宗の名刹で、天狗信仰で知られ、高尾山、古峰ヶ原と並び、関東の三天狗と言われているそうだ。
 今日は、天気にも恵まれ、なおかつ関東一のブナの原生林と関東三天狗の一つを見ることができ有意義な一日だった。

(K  記)




1 玉原高原センターハウス前にてリーダーの挨拶


2 黄金色に染まった玉原湿原

3 リーダーを先頭に木漏れ日のブナ林を進む

4 枯れたブナの木の根本がお地蔵様に見えるブナ平のブナ地蔵

5 スキー場のゲレンデを横断。玉原湖や群馬の山並みが美しい。

6 ゲレンデの紅葉した1本のブナの木。絵になる風景だ。


7 本日の最高峰。鹿俣山(1673m)山頂にて

8 ゲレンデの芝生、紅葉した木々、遠方の山並みの風景に感動


9 大きな天狗のお面が祭られている迦葉山弥勒寺にて

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