期 日:2024年11月3日(日)~11月6日(水) 3泊4日 天 候;連日晴れ 参 加 者;計13名 費 用:約94,000円(JAL往復航空券:約42,000円、宿・レンタカー・観光等:52,000円) 概 要 今回で3回目の奄美大島の山行。鹿児島経由便を利用して午前中には奄美に到着し、前回より多くの滞在時間を確保した。雨の多い奄美には珍しく山行4日間ともに晴れ。 3台の車(加計呂麻島は軽4台)で島内の各所に移動し、奄美の自然や文化に接した。 参加者全員の協力の下に、予定していた全行程が事故もなく終了出来た事に感謝です。 1日目 (11月3日) 羽田空港8:00=JAL=鹿児島空港9:50/10:25=JAL=奄美空港11:20着 奄美空港=あやまる岬12:30 =奄美パーク(田中一村美術館)14:30=本茶峠(タンカ ン農園)16:00=大浜海浜公園17:40 =奄美ポートタワーホテル(名瀬)18:00 季節外れの台風の進路にやきもきさせられましたが、晴天の羽田空港を飛び立ち、雪化粧前の黒い富士山と南アルプスを眼下に鹿児島空港へ。 足早に飛行機を乗り換え、暖かな奄美空港へ到着しました。まず向かったのは、あやまる岬です。初めてその名前を聞いた時、誰が何をあやまる(謝る)のかしらと想像をめぐらしたのですが、地形の特徴から名付けられた地名とのこと。 南国の木々に囲まれた岬で広く開けた太平洋を背に最初の記念写真を撮りました(写真はタンカン農園です)。 次の訪問先は奄美パーク・田中一村記念美術館です。その玄関に「本日!文化の日 拝観料が無料!」の案内が。幸運でした!一村の代表作は、田中一村展を開催中(12月1日まで)の東京都美術館へ貸出中でしたが、高倉(高床式の倉庫)を模したこぢんまりとした美術館で、 スケッチや色紙、山水画を鑑賞しました。 その後、向かったのはタンカン農園。まだ緑色のタンカンがたわわに実った畑で摘果された実を味見させていただき(酸味が少なく、すでに美味しい!)、 栽培のご苦労など伺いました。ここではリーダー差し入れの「みき」(奄美伝統のお米の発酵飲料)もいただきました。これも美味しかった! 一日目の締めくくりは、大浜海浜公園での夕日鑑賞です。 公園に着いた時、西の空にはきれいな「天使の梯子」が見えました。一方で、雲が厚くて、夕日はどうかなあと諦め気味でしたが、雲と水平線の間にわずかな隙間があり、赤い太陽が沈んでいくのを見ることができました。 空港に降り立ってからわずか6時間なのに、すでに奄美の魅力満載の一日でした。 (H 記) 2日目 (11月4日) ホテル8:00=マングローブパーク/カヌー体験9:00/11:00=せとうち海の駅11:50/ 12:30/古仁屋港=(渡船) =生間港13:30/加計呂麻島観光=渡連・民宿17:00 快晴の中、満潮に合わせた時間にマングローブパークへ出発。奄美大島世界遺産センターと小高い展望台に立ち寄り、これから漕ぎ出すマングローブ原生林を一望。カヌー乗り場には、ピンクのサガリバナが心を和ませてくれました。イケメン インストラクターに、パドルの使い方を教えて頂き、カヌーに乗り込みました。パドル操作に慣れるまで隣のカヌーにぶつかったり、岩にぶつかったり・・・マングローブの林の中で、オヒルギ、メヒルギの説明を受けたり、サキシマスオウの実が浮かんでいたり、広い浅瀬では小魚を見たり、皆さん子供の様な笑顔で楽しんでいました。 「せとうち海の駅」で腹ごしらえ、生の黒鮪丼がこれまた美味しく、ご飯の量も丁度良く、大変美味しい昼食となりました。 水上タクシーで加計呂麻島へ、船首デッキの椅子に座り、風と波と景色を楽しみました。生間港から「いちゃむん市場」へ ここで役員さんが、赤肉の大きなドラゴンフルーツを購入し夕食のデザートになりました。柔らかくて、甘味があり美味しく頂きました。ドラゴンフルーツは木になっていると思っていたのですが、サボテン科の仲間でサボテンの実である事にびっくりでした。 於斉の大きなガジュマル見学後、島尾敏雄文学碑公園へ。特攻艇「震洋」の隊長、「死の棘」の作者、島尾敏雄の文学碑と妻と一緒に眠る墓を見学、レプリカの震洋であっても心が痛みました。 最後に諸鈍デイゴ並木へ、途中「寅次郎紅の花」の舞台となったリリーの家伝泊は、今は宿泊出来ない様でした。5〜6月に赤い花を付けるデイゴ並木を想像しながら海岸沿いの道を散歩しました。 宿泊したココナッツハウスの夕食は、伊勢海老の味噌汁、青ブダイの白身の刺身、グルクンの唐揚げ、美味しい夕食を楽しい話をしながら頂きました。夜空を見上げ、目が慣れてくると天の川、カシオペア座、白鳥座、ベガを見る事ができました。久しぶりの天の川を見て大満足の1日でした。 (T 記) 3日目 (11月5日) 民宿7:50=生間港8:40=(フェリー)=古仁屋港9:00=油井岳展望台10:00= フナンギョの滝11:30 =金作原原生林ガイドツアー13:30/16:50=ウエストコート奄 美2・・郷土料理と島唄LIVEのお店18:30~21:00 ココナッツハウスのテラスから見上げる空は快晴。風無く気温23度、広がる海にはタンカーが停泊し、その向こうには照葉樹林の奄美の島が蒼々と横たわる。 そんなロケーション中、女子全員参加のラジオ体操で一日が始まる。 朝食後、生間港からフェリーで奄美大島古仁屋港へ。大島海峡を渡る風は心地良く乗船時間は20分。 本日最初の目的地は油井岳展望台へ。頂上は駐車場を挟んで展望台は2つある。マグロの養殖場もちかいはず。いつまでも眺めていたい所であるが、ふなんぎょの滝へ。 この変わった名前は、むかし、舟をつくる木を切り出した場所からついた名前だそうである。駐車場から10分程の滝への道は「ハブに注意」の看板。緩やかな上り坂である 。拳程の落石が道路上にいくつもあり、此の辺りの岩は脆い事がわかる。石橋から見上げる滝は、垂直の岩に水を滑らせ、岩にあたって砕け散り豪快に流れ落ちて見応えがある。 私達はここでマイナスイオンをたっぷり吸い込み、この効果を期待しつつ滝をあとにする。 午後は、金作原原生林である。奄美の希少な野生生物が数多く棲息する所。昼なお暗い原生林は多様な亜熱帯植物が生繁り、哺乳類や、両生類、爬虫類のハブも沢山いるのだろうと緊張しての参加であった。 しかし、原生林の中は、幅2mほどの砂利道が整備されて鬱蒼とした印象はなく、視界に入る植物はクワズイモ、ウラジロ樫、イジュ、林床にシダ、ヒカゲヘゴ、着生植物等、これらは道路を走っていても普通にみられる植物である。 換言すれば奄美の島の森の豊かさともいえる。ここでは、亜熱帯広葉樹1500種の植物分布があり、其内島固有種は25種類との事。 森では、オットンカエルとアマミハナサキガエル、ヤモリの幼生をみることができた。もっと様々な動物の声や音、自然のBGM、混沌とした空間、自然のエネルギーを原生林に期待していたが、それらを感じ取る事はできず静かな金作原原生林散策であった。 夜は、地元郷土料理店に出かける。郷土料理も素晴らしいが、奄美島唄も聞かせてくれる。歌詞の意味は難解であるが、歌い手2人で掛け合い歌は、相手に対して問いかけ歌である。 この掛け合い歌は古事記や万葉集にもみられるとの事で、貴重な文化遺産ではないか。ママの伸びやかな力強い魅力的な声は、アルコールとともにすーっと耳に馴染む。 リーダーの島唄もあり、チジン太鼓を三味線合わせ、そのリズムは笑顔に弾け、全員が踊り、美味しい地酒をたのしみ大いに盛り上がった夜であった。。 (H 記)
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1 あやまる岬で大木リーダーより山行説明
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2 アダン。田中一村も多く描いた南国の植物
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3 リーダー幼馴染のタンカン農家。
甘みと風味が最高のミカン。収穫は2月。
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4 まだ早いです。
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5 日本の渚百選、海水浴場百選に選ばれた美しい大浜海岸の夕陽
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6 マングローブパークでのカヌー体験
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7 天気も良く爽快
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8 サガリバナ。夏の夜に一夜しか咲かず、
朝には散ってしまう幻の花
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9 チャーター船で加計呂麻島へ
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10 加計呂麻島の美しい浜辺。南国です。
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11 大宿ココナツハウスでの地元食材いっぱいの夕食。
伊勢海老もでました。大満足
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12 油井岳展望台にて加計呂麻島を望む
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13 フナンギョの滝。滝周辺の船木を切りに行く所=船行=フナンギョ
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14 金作原原生林ガイドツアーに参加
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15 10mを超えるヒカゲヘゴが生える原生林
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16 郷土料理かずみにて
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17 唄、三味線、太鼓をたたき、皆立ち上がって踊る大宴会
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18 加世間峠。東シナ海と太平洋の2つの海が見れる、
タレントIMARUさんお薦めスポット
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18 ハイビスカスの花が美しい
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19 大島紬村。一反織るのに1年かかる大変な伝統工藝
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20 お昼は郷土料理の鶏飯。想像以上に美味でした。
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