2015 東京西部:府中~国分寺
  
期   日:2023年11月22日(水)
天  候:快晴
参 加 者;12人
費  用:1,054円 (浦和起点)
実 歩 行:5時間
コース  :南浦和8:13=府中本町8:48/9:00ー安養寺ー府中競馬場正門ー東門ー瀧神社ー東府中駅
      ー旧甲州街道ー八幡宿ー大國魂神社・武蔵国府跡ー高札場ー高安寺ー浅間神社
      ー高倉塚古墳・昼食~12:30ー東芝府中工場前ー北府中駅ー府中刑務所脇ー武蔵国分尼寺
      ー武蔵国分寺跡ーお鷹の道ー武蔵国分寺公園ー東山道武蔵路跡ー西国分寺駅15:30/36
      =南浦和16:04
      
 天気は快晴、絶好の散策日和だ。9:00予定通り、府中本町駅をスタート。 駅前、正面に大國魂神社の鳥居が見えるが、先ずは府中競馬場方面へと右手に進 む。銀杏並木も少しずつ色付きはじめ、本日は競馬も無くひっそりと静かで、の んびりとした雰囲気だ。今回の府中~国分寺と云う地区は、多摩川が何十万年も かけて、武蔵野台地を削り、形成した河岸段丘である。一番高い所が国分寺より 北側の武蔵野段丘、その境を国分寺崖線。それより一段低い所がが立川段丘、そ のさらに下を多摩川低地、その境を府中崖線と称し、湧水が豊富である。そんな 良い水と環境に大いに恵まれた府中は、石器時代から人々が暮らしており、多く の遺跡や古墳が残っている。訪れた高倉塚古墳もその一つだ。また、大化の改新 以降には、武蔵国の国府が置かれ、武蔵総社の大國魂神社や武蔵国衙地区跡は繁 栄の証である。
 府中崖線斜面にある瀧神社には今も湧水があり、市民の信仰の対象として大切 にされている。住宅街の途中、家と家の狭間にシンプルな小山の様な高倉塚古墳 は残されており、気持ちの良いてっぺんにて、皆で昼食にさせていただいた。昼 食後は、古代から現代へと時を移し、広大な敷地を有し、町の名にもなっている テクノロジーの中心であった東芝府中工場の前へ。そのまま府中刑務所の高い壁 を横手に、西国分寺方面へと向かう。同じ段丘でも、府中とは違い沢山の自然や 畑等が残っており、武蔵国分尼寺跡や国分寺跡を歩き、やや遠くに目線を上げる と国分寺崖線を確認する事ができる。この地も多くの湧水地群があり、国分寺か ら横手の小径へ入ると「お鷹の道」と名付けられた湧水の散策道がある。四季折 々の自然が楽しめ、小魚や沢ガニ、スジエビ、アメンボ、ホタルなどが棲む清流 は、野川の源流だそうだ。こんな素敵な散策道がある国分寺の方々が少し羨まし い。自然豊かな地区を離れ、街の中に戻り、7世紀から8世紀前半にかけ整備さ れた、都と地方の国府を結ぶ幹線道路(七道)の一つである東山道武蔵路跡の石 碑を確認し、西国分寺駅へ到着。15:00、約6時間ほどの散策は終了とな り解散。実に見どころ満載で、水のある所には自然に人が集まり、街となって発 展してゆく姿の原型を見た思いがした。
 計画して下さったリーダーへ心からの感謝と、同行された皆さんの 知識の豊富さには尊敬の念を抱かずにはいられません。ありがとうございました。

(F  記)




1 府中本町から府中競馬場に行く途中


2 滝神社

3 滝神社の巨木


4 武蔵国府跡


5 高安寺

6 高倉塚古墳にて昼食


7 武蔵国分尼寺跡


8 武蔵国分尼寺跡掲示板


9 真姿の池


10 西国分寺駅 新東京都公文書館前