1984 南アルプス:荒川岳(鳥倉~椹島)
  
期   日:2023年8月24日(木)~8月26日(土)
天  候:1日目:小雨 2日目・3日目:晴
参 加 者;4名
費  用:50,000円
コース  :1日目:新宿駅7:00→上諏訪駅9:13/22→伊那大島駅11:52/バス12:20→鳥倉登山口13;55
           →三伏峠小屋16;50     
      2日目:三伏峠小屋4:05→烏帽子岳4;53→前小河内岳5:56→小河内岳6:41→大日影山8:37
           →高山裏避難小屋10:32→前岳14:36→荒川中岳15:02→荒川中岳避難小屋15:15
      3日目:荒川中岳避難小屋3:15→東岳(悪沢岳)4:48→丸山5:49→千枚岳6:35→千枚小屋7:26
           →駒鳥池8:06→椹島ロッジ13:15/14:00→静岡駅18:10(解散)

 1日目 
 新宿より電車、バスを乗り継ぎ7時間かけて鳥倉登山口に到着。ここからきつい、きつい2泊3日の山行開始。 山道はつづら折りに整備されており登りやすい。しばらく登るとシラビソの森へと変わる。木の橋がかかっているところが連続するので滑りやすく注意が必要。 途中に「ほとけの清水」という水場があり全員給水。冷たくてすこぶる旨い。登山口から三伏峠小屋までは「9/10」といった看板がかかっており、3時間ほどで三伏峠小屋に到着した。 途中少々雨に降られたが、標高差800mを何とか登り終えた。初日3時間ながらかなりきつかった。

 2日目 
 空には満天の星が輝いている時間に烏帽子岳に向けて出発。急登を登る事50分で烏帽子岳へ登頂。 山頂では塩見岳、蝙蝠岳そして中央アルプスの山々、遥か遠方には北アルプスが顔を出している。富士山も大きく見える。ここで日の出を待つことに。 5:14今まで見たことのない素晴らしいご来光を4人だけで、拝むことが出来た。感動の2日目のスタートとなった。
 前小河内岳を過ぎ小河内岳へ稜線を下る。そして登り返しがきつい。小河内岳は百高山の一つとリーダーに教えてもらった。 小河内岳から200mほど一気に下ると背の高い木が日差しを遮り、樹林帯に入った。アップダウンの少ない歩きやすい登山道が続く。 10:32高山裏避難小屋に到着(6時間30分経過)。ここまでほとんど登山者に合うことがなかった。
 高山裏避難小屋からは突然の急登に面食らった。「カールの大斜面」を牛の様に一歩一歩ゆっくりと登った。 標高2,900mを超えると大きな岩の露出が目立つようになる。疲れてヨロヨロになり稜線に出たところを前岳山頂と間違えた 。ここからが本日のメインイベントだった。大きな岩を両手を使ってよじ登り山頂近くは崩落しており、ハイマツの上を足を取られながら歩く。 14:36荒川前岳登頂(標高3,068m)。疲れた。そしてまだ中岳避難小屋は見えない。しばらく下ると荒川小屋との分岐の標識にぶつかった。 中岳避難小屋の存在を疑いながら進むと中岳の山頂に到着した。山頂からは中岳避難小屋の姿がしっかりと見えた。やったぜ!  15:15中岳避難小屋到着。避難小屋では早めの夕食を自炊して、18:00頃には夢の中へ。

 3日目 
 本日もヘッドランプを点けて登山開始。標高3,00m越えの朝はカッパを羽織っても寒い。中岳の下りは細い尾根を歩くこともありスリリングだった。 いよいよ悪沢岳の登りに入る。急登を登り、時には両手を使わされる場面もあった。4:43悪沢岳登頂。風もあり半端なく寒く、ダウンを羽織ることに。雲一つない快晴です。 お待ちかねの日の出タイムを迎える。正面に富士山、右には駿河湾、そして富士山左からは、ご来光登場。今日も4人だけでご来光を拝むことに。 「最高です」しばし絶景を堪能し、椹島ロッジに向けて下山開始。
 まず丸山に向かう。ガレ場や大岩が堆積した場所があり多少危険。丸山を抜けるとお花畑、そして小ピーク2つほど越えると千枚岳に到着。 千枚岳を下ると樹林帯に入る。登山道脇にトリカブトの群生地があった。千枚小屋手前の水場で喉を潤し、小休止。ここからダラダラと緩やかな登山道が続く。 長時間の変化のない下りにメンバーの「飽きちまった」「妄想が始まった」だの駆る口が飛び交う。岩頭の登りになると「ここまで来て岩登り」「罰が当たった」に出る言葉も急変。 登りも辛ければ下りも辛い。何とか下りきりつり橋を渡れば、千枚登山口から椹島ロッジへ到着。     
 10キロ超のザックを背負い、ロングコースを踏破出来たことは、私にとって大きな自信に繋がる素晴らしい山行でした。     
 計画頂いたリーダー、そしてサポート頂いたメンバーの皆様ありがとうございました。

(N  記)


一日目(8月24日)


1 鳥倉登山口まで新宿駅から中央線・飯田線・バスを
乗り継いで7時間掛かりました。


2 整備された山道を登る。

3 宿泊先の三伏峠山荘

4 三伏峠山荘前で集合写真。


5 三伏峠山荘の豪華な夕食。


二日目(8月25日)

6 烏帽子岳山頂手前から遠方に富士山。

7 烏帽子岳山頂からの御来光。

8 烏帽子岳山頂で御来光及び富士山を背景に集合写真。

9 小河内岳山頂(2802m)で集合写真。

10 小河内岳山頂からの富士山。

11 綺麗な「コケの群生」中を歩く(高山裏避難小屋~小広場間)。

12 遠方に塩見岳(高山裏避難小屋~小広場間)。

13 小広場~前岳の標高差550mのガレ場を1時間40分(コースタイム 2時間10分)で登る。

14 中岳山頂(3083m)で集合写真。

15 2日目宿泊先の中岳避難小屋前。


三日目(8月26日)

16 悪沢岳山頂からの御来光と富士山。

17 悪沢岳山頂で集合写真。

18 悪沢岳から丸山に向かって富士山を観ながら岩稜を歩く。

19 悪沢岳山頂からの富士山と駿河湾。

20 丸山から千枚岳間の長い「ハシゴ」慎重に下りる。

21 ゴール近くのピーク岩まじりの尾根を慎重に下る。

22 椹島ロッジ下山口。ここから専用バス及びタクシーで静岡駅まで 4時間30分。