1947 福島県・会津の歴史散策
  
期  日:2023年4月16日(日)~18日(火)
天 候:1日目曇り 2日目曇り 3日目曇り後雨
参 加 者;男性8名 女性7名 合計15名
費  用:約 26,000円
コース  :16日 大宮7:37=郡山8:30―奥州街道・会津街道分岐―なかまち夢街道―麓山公園―開成山公園
          ―開成せせらぎこみち—開成山大神宮―郡山13:24=三春13:37―城山公園―三春15:23=郡山15:37
          ―東横イン郡山15:50
      17日 ホテル8:00―郡山8:29=会津若松9:41―ホテル—白虎通り—飯盛山―いにしえ夢 通り—武家屋敷―鶴ヶ城
          ―山鹿素行生誕地・直江兼続屋敷跡―蒲生氏郷の墓―野口英世青春館―東横イン会津駅前16:30
      18日 ホテル8:20―バスターミナル8:35=会津バス坂下営業所9:13―立木観音・旧五十嵐家住宅―薬王寺・杉の糸桜
          ―会津坂下駅・春日八郎の像―法界寺―喜多方街道入口12:05=喜多方12:33―日中線しだれ桜並木
          ―レトロ横丁商店街―蔵のまち―喜多方14:50/15:52=会津若松16:15/20=郡山17:36/18:06=大宮19:03

 1日目 (16日)
 戊辰戦争で敗れた会津であるが郡山は特異な顔を持つ。明治政府によって猪苗代湖から  安積の原野に疎水が引かれて開発され、そこに九州、四国、中国と会津の士族が入植した。  元は小さな宿場であったということだが、歩き始めは昔奥州街道、今商店街でホテルに 不要の荷物をデポ。再び西に向かって歩いて麓山公園。小さいながら滝や噴水があり疎水 開鑿の記念らしく良く整備されていた。その先の広大な一帯はいずれも開成なんとかと 命名されていて、開拓された歴史を物語っている。せせらぎこみちは疎水末端の名残だろ うか。おおよそ7~8キロを歩いた。
 午後は三春の滝桜の計画であったが、桜は散ってしまいバス便も終了していたため、三春 駅から2キロほどの小高い城山公園に往復した。戦国大名田村氏の居城跡で三春がこの 地域一帯、田村郡の中心であることが知れたが登り方は難しく意外に難渋した。

 2日目 (17日)
 郡山から若松への磐越西線の車窓からは桜が楽しめた。ホテルに荷物をデポして出発。
  北西の隅・駅前ホテル、北東の隅・飯盛山、南東の隅・武家屋敷、南西の隅・鶴ヶ城 を結ぶおおよそ東西2.5キロ、南北3キロの長方形を寄り道も含め、12キロくらい 歩いたろうか。飯盛山は白虎隊の悲劇の地、武家屋敷は会津藩家老の屋敷跡。鶴ヶ 城は14世紀の葦名氏に始まり、伊達、蒲生、上杉、加藤、保科、松平と歴代の領主が 受け継いだ長い歴史を持つ。若松の名は蒲生氏郷の故郷、近江国日野の「若松の森」 に由来することなどを知った。この地はまた野口英世の足跡があり、記念館のおいしいコーヒーで結構歩いた疲れを癒した。

 3日目 (18日)
 会津坂下は若松から只見線の便もあるが一日に数本しかないため、バスで移動した。  
 立木観音に隣接する廃校になった小学校の跡地に春日八郎作曲の校歌の碑があった。 彼は卒業生なのだ。坂下駅前には像もあり、彼がこの地を愛し、この地の人々に敬愛 されたことが伺える。2キロほど南下した杉の糸桜は満開の枝垂桜で我々を喜ばせ てくれた。東に向かって3キロほどで市街地に入り、昔の越後街道と思われる路、お 寺の並ぶ細道を歩き、最後に作曲家・猪俣公章の墓所・法界寺に寄り、バスで喜多方 に向かった。会津坂下はイギリス人旅行家イザベラ・バードが明治の初め、一泊して おり、「日本奥地紀行」に、「不健康な沼沢地」とする一方、馬子が親切で、誠実であ ったことを記録している。
 喜多方では名物のラーメンを食すつもりであったが、行列ができていたり、休業日で あったりしたので諦めて、早速に「日中線しだれ桜並木」を歩いた。日中線はかつて、 喜多方と米沢を鉄路で結ぶ計画があり、途中の日中温泉まで建設されたが、それも廃 線になったレールの跡に3キロほど枝垂桜の並木を作ったものだ。桜は散り始めて いたがまだ十分楽しめた。折り返して、旧甲斐家蔵住宅などのくらのまちを歩いた。 このあたりから雨が降り出したので、駅へと急いだ。
 不安定な天気が続く予報で心配したが、雨にあったのは最後の1時間ほどですんだ。 郡山、三春、若松、坂下、喜多方とそれぞれの特色を持つ各地をよく歩き、二晩の夕 食の談笑もはずみ、15人が楽しく過ごした三日間であった。

(N  記)



一日目 (4月16日)

 1 郡山駅近くの麓山公園の満開の八重桜をバックに


2 開成山公園近くの開成山大神宮

3 城山公園の三春城跡に向かう木段を上がる


二日目 (4月17日)

4 会津若松駅に到着


5 飯盛山への階段(183段)を上がる

6 白虎隊士石像


7 ローマ市寄贈の石碑の前で集合写真

8 会津武家屋敷を見学

9 鶴ヶ城の前で記念写真

10 蒲生氏郷のお墓


三日目 (4月18日)

11 立木観音に参拝

12 立木観音堂の「だきつき柱」ピンピンコロリ?とお祈り

13 杉の糸桜をバックに記念写真

14 会津坂下町駅前に立つ春日八郎の銅像「赤いランプの終列車」が流れる♫♬

15 法界寺は作曲家猪俣公章や戊辰の役で散った娘子軍の中野竹子が眠るお墓

16 旧国鉄日中線跡地のしだれ桜並木で集合写真