期 日:2022年11月24日(木)~26日(土) 天 候;晴 参 加 者;計17名 費 用:約32.000円 1日目コース:東京7:03=京都9:37/10:03=奈良=天理11:05‥石上神社11:50‥昼食‥竹之内環濠集落 ‥長柄駅15:18=奈良15:35‥買い物‥猿沢イン16:10 2日目コース:猿沢イン7:20‥近鉄奈良7:33=大和西大寺=橿原神宮前8:26=バス=甘樫丘9:00 ‥天香久山10:20‥耳成山12:10‥昼食‥大和八木駅13:27=畝傍御陵前駅13:31 ‥畝傍山14:35‥橿原神宮‥橿原神宮前駅16:07=大和西大寺=近鉄奈良16:44 ‥買い物‥猿沢イン17:10 3日目コース:興福寺散策6:30‥猿沢イン8:15‥奈良8:38=長柄8:54‥竹之内環濠集落9:30 ‥長岳寺10:30‥檜原神社12:25‥昼食‥大神神社13:35‥桜井駅15:07 =奈良=京都16:44/17:08=東京19:42 山の辺の道とは 飛鳥と平城京を結ぶ日本最古の幹線道路である。その沿道には社寺仏閣が多く点在し 古墳群も多い。 山道もあれば石畳や階段、舗装路、果樹園、昔ながらの集落等 次々と変化に富んで飽きることが無い。 1日目、天理~竹之内環濠集落 万葉人に思いを馳せる旅は 天理から出発した。天理といえばあの宗教の本部がある町だ。その立派で広大な建物に一同圧倒された。 本部を横目に進むと 突き当たりが石上神社だ。ニワトリを神鶏として飼育しているので 境内の中を東天紅鶏や烏骨鶏が自由に歩き回っていた。 神社からのどかな田舎道を過ぎて 小さな池のほとりで昼食をとった。この辺りは柿の産地らしく たわわに実った柿の木を縫うように進むと竹之内環濠集落に着いた。 中世の時代、集落が自衛の為に周囲に掘を作っていたらしいが、今はそこが柿の木畑になり面影だけが残っている。ここから長柄駅まで舗装路を歩き 山の辺の道前半を終えた。 2日目、大和三山(天香久山、耳成山、畝傍山) 行程の利便性から2日目に大和三山を巡ることになった。 バスを降りてまず甘樫丘へ向かった。ひと登りで丘の上に着くと そこには絶景が待っていて、一同歓声をあげた。今日登る大和三山が一目で見渡せたのだ。 小さな山が町の中からポコポコと生えているような景色は とても不思議で可愛いらしく感じられた。と言っても三山の距離は結構あるので 気合いを入れていざ出発である。 一座目、天香久山は百人一首の句で有名である。「~衣干したり天香久山」持統天皇もこの山を登ったのだろうか? 二座目、耳成山へは かなり長く舗装路を歩きやっと登山口に着いた。標高139mの耳成山は春には桜の名所の公園らしいが、秋の枯葉の中落ちてくるドングリの音を聞きながら遅めの昼食をとった。 三座目、一旦大和八木駅から近鉄に乗り畝傍御陵前駅で下車し 畝傍山に向かった。登山口は橿原神宮の広い参道の横にあり、右に道を折れると急に別世界のような山道になっていた。 標高199mの低山とは言え 既に3回も登り下りを経ていたので かなり疲労がたまっていた。 そこで急登を避けて緩やかな道を選びゆっくり登ることにした。山頂から天香久山や耳成山が見渡せて、ついに大和三山制覇!である。 下山後に橿原神宮に参拝し 電車に乗る頃には ヘトヘトになっていた。 3日目、竹之内環濠集落~桜井 山の辺の道後半を歩く。長柄駅か1日目終わりの竹之内集落に向かった。道は平坦で歩き易い。 この辺りは古墳が多く点在し 歴史を感じさせる地域である。長岳寺まで来ると周囲は柑橘系の果樹園になり どの木にもみかんがたくさんなっていた。 道端には無人の販売所がアチコチにあり、新鮮な野菜も果実も重くて持ち帰れないのに主婦はいちいち覗かずにはいられない。静かな檜原神社の境内で昼食をとった。 檜原神社を過ぎた辺りから 果樹園にはみかん狩の旗がかかり 観光客の姿も多く見られるようになった。 背中にザックを背負ったハイカーと 観光客の比重が段々と逆転する頃狭井神社に着いた。狭井神社、大神神社は背後にそびえる三輪山をご神体としている。 そこは杉木立に囲まれていて 荘厳な気配が漂っていた。 山の辺の道の終着点の桜井まで バスにも乗らずとにかく頑張って歩き通した。二日間かけてとうとう踏破したのだ! 感無量である。 帰路の車窓から 霞の中に浮かぶ天香久山と耳成山が見えた。奈良の山旅もこれで終わるかと思うと 少し寂しい気持ちがした。 綿密な計画と快適な宿探し、リーダーのご苦労が察しられて感謝の気持ちでいっぱいである。 (N 記) |
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