1869 北アルプス:上高地から乗鞍岳

期  日:2022年8月28日(日)~8月29日(月)
天  候:晴
参加者;11名
費  用:約27,000円(県民割、休暇村会員割、クーポン券使用)
コース:8/28 武蔵浦和6:32=西国分寺=立川7:09/7:21=(あずさ1号)=松本9:38/10:15=(バス)
        =大正池バス停11:45 ―大正池11:50/昼食/12:15―田代橋/穂高橋13:02/13:05
        ―ウエストン碑13:15―河童橋13:40―岳沢湿原13:55-明神池14:40―明神橋14:45
        ―河童橋15:35―上高地(15:40/15:45)=(タクシー)=休暇村乗鞍高原(16:35着) 宿泊
     
  移り行く山々に雲がたなびき水墨画の様な風情を車窓から楽しんでいると電車は松本駅に到着 。 松本駅から乗り継いだアルピコバスは梓川沿いに高度を上げ、標高1500mの大正池に到着。
 上高地山行10.5kmのスタート地点です。焼岳の噴火により梓川が堰き止められて出来た大正池。 池の中に立っていた白い枯れ木は、今はなく穏やかに水が流れる静かな湖面です。“ 池畔にて昼食にしましょう”の声とともに青空が広がり、 穂高連峰の雄大な景色や焼岳を仰ぎ見ることが出来た。
 昼食後、せせらぎの音を聴きつつ木々に覆われた木道を進み田代橋/穂高橋にて梓川を覗き込む。 透き通った水が音を立てて流れ、周りの山や空を写しているのか水は薄青色にも見えた。 橋を渡った川沿いの道にはススキが穂を出し、すっかり秋の装いだ。
 河童橋周辺に進むと大勢の観光客で賑わっており、慌ててマスクを取り出した。 目的地まで残り7km。タクシーを予約した時間に間に合うようギアを上げて予定のコース を進む。 桂川の右岸の木道を進み、湧き水と立枯れ木の岳沢湿原を通り、針葉樹林の道を抜 けていくと間もなく明神池に到着した。
 明神池の穂高神社で参拝し、梓川の左岸の樹林帯を 進むと明神岳の雄々しい姿がくっきり見えた。 更にカラマツの林や河童橋を過ぎ、上高地 バスターミナルにはほぼ予定の時刻に到着した。 上高地に九州から移住されたタクシーの運転手曰く“上高地にはいつ来られても魅了されますよ”と。
 休暇村では地元の美味しい料理と美酒、温泉に浸り1日目の山行を終えた。

    8/29 休暇村乗鞍高原(8:06)=(バス)=肩の小屋口バス停8:50/9:0―肩の小屋9:40
        ―剣ヶ峰(乗鞍岳最高峰)10:50―肩の小屋12:00―畳平(12:45/13:05)=(バス)
        =観光センター13:50/14:13=(バス乗換)=新島々15:16/15:25=松本15:55/16:30
        (解散)=(特急)=立川18:39/18:41=武蔵浦和19:21

 天気はラッキーな程の快晴。標高1590mの休暇村前から乗った大型バスは乗鞍エコーラ インで高度を上げる。畳平から剣ヶ峰ピストン山行案も検討されていたが、当日の天候等を 考慮し、標高2620mの肩の小屋口にてバスを降りた。長野県側の眼下にはつづら折れの車道 が見え、森林限界を超えた山肌の至る所に緑のハイマツが群生し、見上げると青空の下に乗 鞍岳の峰々や大雪渓が。今シーズン1~2番目の晴天との事でどこを向いても素晴らしい眺 めだ。大雪渓横の登山道脇には花の時期を過ぎたチングルマ、いまだに咲いていたイワキキ ョウ、トウヤクリンドウ等の花を愛でつつ登り続けた。
 肩の小屋直下のハイマツの繫みから 突然数羽の雷鳥の親子が現れ、初めて見る雷鳥に何枚もシャッターを切った。肩の小屋では 大勢の登山者とともに休憩をとり、乗鞍岳最高点の剣ヶ峰(3026m)を目指した。砂利道や ゴロゴロした岩道を登り振り向くと遠方に穂高連峰の山々が見え、蚕玉岳まで来ると眼下に コバルトブルーの権現池が見え癒された。
 頂上小屋近くでは岩を踏み外し滑落しないよう一 歩一歩足場を確認して登り、剣ヶ峰頂上に到着した。山頂標識前では写真の順番待ちの行列 に並び、参加全員が集合写真に収まった。眼下の風景はガスで一時曇ったが持ち直し、右側 の登山口を頂上小屋まで降り、肩の小屋まで戻った。ここでリーダーから“畳平のバスに間 に合うよう急ぎましょう”の声で残りの2km、時間を気にしつつ歩き予定のバスに乗れた。
 観光センター前でバスを乗り換え松本駅にて解散となった。 最後に、不順な天候の中で晴天に恵まれた楽しい山行でした。バス時刻表を綿密に調べられ 工程管理をされたリーダー、県民割やクーポン券を利用して費用を安くあげられたリーダー、 そしてご参加の各位に感謝です。

(O  記)




大正池から木洩れ日の中を河童橋へ向かう


田代橋にて

梓川からの眺め


有名なウエストン碑

明神橋(吊り橋)

2日目休暇村を出発

肩の小屋口にて(乗鞍エコーライン)

青空に映える東大宇宙研究所

剣ヶ峰手前の岩場

剣ヶ峰(乗鞍本宮)

荒々しい姿の焼岳と雲が美しい