1790 歴史の道ハイク㉕&琵琶湖巡り④

期  日:2021年11月28日(日)~12月1日(水)
参加者;計14名
費  用: 約56,000円
概 要:琵琶湖巡りの山行は2019年11月実施の“琵琶湖疎水ウォーキング等”に始まり、
    琵琶湖湖北(2020年11月)、琵琶湖湖東(2021年4月)と実施され、第4回を迎 える
    今回の山行は湖南と湖西の湖畔ウォーキング、竹生島と長浜の街歩き、湖東 三山
    巡りと最終回に相応しく見どころ満載の3泊4日の山行であった。連日快晴 に恵まれ、
    晩秋の気配を感じつつ近江路を歩き、古代の歴史に浸り、しぶとく残 ってくれた
    湖東三山の紅葉に癒された。地元に詳しい係の方々による周到な企画 と現場案内、
    そしてコロナ禍で忘れかけていた仲間達との懇親会等々満足する山 行ができ参加の
    各位に感謝!感謝!です。。

 1日目 11月28日(日) 晴れ 
 コース:東京7:33=京都10:12/26=堅田10:50-浮御堂11:40―おごと温泉13:40=大津京13:54
     ―京阪大津京14:09=京阪錦14:21―近江大橋14:50―矢橋帰帆島15:30―管理棟16:00/16:40
     =タクシー=東横イン琵琶湖線南草津西口17:00
 電車を乗り継ぎ湖西線堅田駅に到着。晴天のウォーキング日和の中をまずは琵琶湖の最峡部に位置する浮御堂へ。湖中に建立された浮御堂と境内の大きな老松、琵琶湖の後方の三上山の風情は見事であった。浮御堂から街中を歩き湖岸緑地公園で昼食となる。頭上で円を描いていたトンビが舞い降りてどなたかが置いたパンくずを持ち去った。
 おごと温泉駅から京阪錦駅まで電車で移動し、琵琶湖南端の大津市と草津を結ぶ近江大橋に向かう。黄色く色づいたメタセコイヤの巨木並木を過ぎると近江大橋だ。眼下の湖面や山並みを見つつ1.3km長の橋も足取り軽く渡る。橋を渡ると直交する湖岸道路端の歩道を矢橋帰帆島に向かった。
 島内の湖畔では多くの方がキャンプを楽しみ、スケート練習をする若者達もいた。携帯ナビの道案内を無視し、広葉樹の落ち葉を踏みつつ公園内のシヨートカットの道を管理棟に着きタクシーを待った。予約した4台の内2台のタクシーの配車できないとの連絡を受けたが、タクシー到着までの間に管理棟内で待たして頂き夕方の寒い風をしのいだ。
 本日の歩数は24000歩だった。

 2日目 11月29日(月) 晴れ
 コース: ホテル7:50―南草津8:01=山科8:18/28=近江舞子8:50―雄松崎9:10―白髭神 社11:50/
      昼食/12:25=タクシー=JR近江高島12:40/13:01=新旭13:12―針江 生水の郷―新旭16:13
      =近江今津16:18―ホテル可以登16:30
 快晴で気持ち良い天気の中を、琵琶湖湖西の近江舞子駅に電車で向かう。民家の柿やすすきの穂等に秋を感じつつ暫く歩くと雄松﨑だ。湖畔4kmに渡って白い砂浜と松林が続いている。琵琶湖の水位は70cm程度も低下しているとの事で白い砂浜は広々と見えた。
 雄松﨑から白髭神社へは国道161号沿いの側道を約7.6km歩いた。国道161号は西近江路とも呼ばれ北陸と近畿地方を結ぶ重要な道路で、大型トラック等がかなりの速度で走っている。歩行者用の道路は整備されてなく、ある場所では湖畔の砂浜に降りて進むが通り抜ける道はなく引き返したり、何度か国道を横断しつつ白髭神社に到着した。白髭神社にての昼食後タクシーと電車を乗り継ぎ湖西線の新旭駅に移動した。
 新旭駅からは針江集落のガイドを依頼していた“生水の郷委員会”会館に向かった。針江集落では100年程前に比良山系に降った雪や雨が各所から通年13℃の無菌の水として湧き出しており、人々は自宅に湧き出した水をポンプアップし生活用水として使用しているとの事で1時間ほど街中を案内して頂いた。何ゆえに針江集落のみに湧き水が噴き出しているのか定かでないが、水道水のメーターが動いていないことを豆腐屋さんのご主人は見せてくれた。
 本日の歩数は28000歩で今回の山行では最も歩いた一日だった。

 3日目 11月30日(火) 晴れ
 コース:ホテル可以登8:30―近江今津港9:30=琵琶湖汽船=竹生島9:55/10:45==琵琶湖汽船
      =長浜港11:20=長浜城ー長浜鉄道スクエアー(12:00/12:30)-北国街道沿い食堂(昼食)
      -慶雲館ー14:10/14:50-JR長浜15:29=JR米原15:42-東 横イン米原駅新幹線西口16:00
 ラッキーな事に今日も晴れである。正午まで竹生島で過ごす予定で近江今津港に向かう。 竹生島行きの琵琶湖汽船は予定の時刻に出港したが、午後から強風が予想されるとの事で午後便は欠航となり竹生島での滞在時間は50分に制限された。時計を見つつ重要文化財の舟廊下や唐門を見学し、石段を登り詰めた所に鎮座する西国33番札所の宝厳寺本堂を駆け足で巡り長浜行き船着き場に戻った。長浜までの30分間、海の様に広い琵琶湖の湖面を見つつ船内でうとうとと過ごした。
 長浜では耐震工事で閉館中の長浜城を遠目に見つつ、まずは長浜鉄道スクエアーに向かった。明治政府の文明開化を推し進める為明治15年に完成した長浜駅舎が現存する最古の駅舎(歴史遺産)との事で駅舎内部の見学や蒸気機関車D51の運転席に座り当時を偲んだ。その後北国街道沿いの食堂にて各々分散して昼食を取り、慶雲館に向かった。
  慶雲館は明治19年に明治天皇が長浜に立ち寄られるとの報で僅か3ケ月の工期で作られた迎賓館である。2階から見下ろす庭園は素晴らしく電車の時間まで暫く時を過ごした。
 本日の歩行は12000歩であった。

 4日目 12月1日(水) 晴れ
 コース:ホテル(レンタカー手続き)8:30=多賀大社8:50/9:30=西明寺9:45/=金剛輪寺10:35/=
      百済寺12:05/12:40=道の駅あいとう13:00/(昼食)/13:40=五個荘駐車場14:07
      ~近江商人屋敷・藤井彦四郎邸14:41/=五個荘駐車場15:50=米原駅16:30(レンタカー返却)
      16:40/16:52JR米原駅16:57=(ひかり658号)=東京駅19:12 
     (解散)

  雨または曇を予想していたが次第に晴れてきた。レンタカー2台に分乗して、ホテル前 からまずは多賀神社へ。多賀神社は日本の国土や八百万(やおよらず)の神々をお産みに なられた二柱の大神を祭る神社(お多賀さん)として親しまれており、参拝後に参道の売 店にてお土産を購入し湖東三山に向かった。
 湖東三山の西明寺、金剛輪寺、百済寺間はレ ンタカーで移動した。各お寺共に素晴らしい庭園を有し本堂までの山道は石畳や、階段を かなり歩き苔やまだまだ見頃の紅葉が鮮やかでまさに今が旬の風景であった。もみじと緑 色の苔が融和する中、もみじのじゅうたんをゆったり歩く風情は簡単に味わえるものでは ない。各お寺共に駐車場から本堂までは予想以上に遠く、歩数を稼いだ。
 道の駅にて昼食を取り、最後の訪問地である東近江市五個荘の金堂の街並みに向かう。 五個荘には何件かの近江商人屋敷が公開されていたが、大きな商人屋敷として有名な隣 町(宮荘町)の藤井彦四郎邸まで足を延ばした。80本の赤松や巨大な石に囲まれた琵琶湖 を模した大きな池のある庭園と檜木造りの大きな邸宅。スキー毛糸で知られる豪商ながら 日常生活の本屋は質素で、21条からなる藤井家の家訓も質素に懸命に生きることを勧める内容で有った。
 帰路の時間が近づき、急いで米原駅でレンタカーを返却し全員無事に同じ新幹線で東京に向かって解散した。
 本日の歩数は19000歩であった。

(O   記:T  写真)





浮御堂 近江八景の一つ「堅田の落雁」で有名


近江大橋を背景に集合写真


矢橋帰帆島まで琵琶湖を眺めながらウオーキング


これから雄松崎湖岸の白砂と松並木をウオーキング


やっとここまで来て湖畔で集合写真


白髭神社までもう少し大鳥居が見えてきましたよ


白髭神社で延命長寿を参拝


地元ガイドの案内で針江生水の郷を見学


良山系の伏流水の湧水で生活するカバタ(川端)を見学


今津港からクルーズ船で竹生島へ


国宝須磨神社 本殿都久夫


国宝 唐門

長浜行き乗船時間前に集合写真

多賀大社で長寿&恋愛成就?を祈願し集合写真

湖東三山一番目(天台宗)西明寺 国宝 三重塔

西明寺名勝「蓬莱庭」散策


湖東三山まん中のお寺金剛輪寺 血染めの紅葉が散る本堂


金剛輪寺本堂への参道の千躰地蔵


金剛輪寺名勝庭園(江戸初期)観賞に浸る


湖東三山三番目 百済寺仁王門の大わらじ

五個荘 近江商人 藤井彦四郎邸入口 
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