1761 北アルプス・扇沢~爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳

期  日:2021年9月19日(日)~21日(火)   2泊3日
     (台風の影響の為日程変更)
参加者;男性2名、女性5名 計 7名
費  用: 約39,240円(大宮駅起点)  (新幹線¥9,040 バス¥6,200 山小屋¥24,000)
コース: 19日(日)晴れ  大宮駅7:45(かがやき503号)➡➡➡長野8:42/9:00(アルピコバス) ◛◛◛扇沢バス停
                10:45/10:57~柏原新道登山口11:08/11:11~種池山荘15:50(泊)
      20日(月)晴れ  種池山荘5:52~爺ヶ岳南峰6:35/7:02~爺ヶ岳中峰7:07/ 7:13~爺が岳北峰
                7:31/7:37~冷池山荘8:21/8:49(不要な荷物をデポ)~鹿島槍ヶ岳10:48/11:46
                ~布引山12:51/12:58~冷池山荘14:00(泊)
     21日(火)晴れ  冷池山荘6:14~爺が岳北峰7:07/7:13~爺が岳中峰7:30/7:34~爺が岳南峰
                7:40/7:51~種池山荘8:24/55~柏原新道登山口12:21~扇沢バス停14:40
                (アルピコバス) ◛◛◛ 長野駅16:40(解散)/17:04 (かがやき510号)
                ➡➡➡大宮駅 18:03

 1日目(19日) 
 当初、18日~20日の予定でしたが、台風で19日~21日に変更して実施されることになりました。リーダーには山小屋の調整や手配等に苦労をおかけしました。
 台風一過の好天を期待して大宮7:45発のかがやき503号に乗り込みました。車内は密とは程遠く3人席も一人です。 長野駅でアルピコバスに乗り換え扇沢に向かいます。車窓からは黄金色の稲穂 、白いそばの花畑、周囲の峰々が見え、自然と高揚してきます。
 扇沢バス停から15分位下った所が柏原新道登山口です。種池山荘まで標高差1120mです。ポイントごとに「八ツ見ベンチ」「アザミ沢」などの看板が設けられています。「ケルン」で三分の一、きつい鉄砲坂を超えると最後の登りで種池山荘に到着です。部屋は四つに仕切れるようにカーテンがついていました。夜になってもさほど寒くなく、満天の星空で、流れ星が見えました。明るい月(中秋の名月は21日)に照らされて、爺ヶ岳のシルエットが間近です。

 2日目(20日)
 5:50 種池山荘を出発してすぐのハイマツの所で2羽の雷鳥と、爺ヶ岳の手前では5羽のファミリーの雷鳥と出会えました。爺ヶ岳南峰の頂上は眺望が良く写真タイム、そして中峰へと進み、北峰は巻いて冷池山荘にチックイン、不要な荷物をデポして、布引山に向かいます。
 布引山への途中で4回もブロッケンに出会え、初ブロッケンの方もいて、ハイテンションです。念願の鹿島槍ヶ岳(南峰)に10:48着、頂上では、劔、立山、槍ヶ岳、穂高連峰など、360度の眺望に感動です。
 ここで昼食をとり、北峰に向かいましたが、岩場で歩きづらく、女性が多いので安全第一を考えて途中で引き返しました。布引山を経由して宿泊予定の冷池山荘に戻ります。
 山荘の部屋はカーテンで8分割出来るようになっていたので、更衣室に行かずに着替えができます。利用者にとっては嬉しいことですが経営的には厳しくなって、小屋がなくなってしまったらと心配になります。

 3日目(21日)
 5時に朝食をいただき、テラスに出て5時30分からのご来光を待ちます。雲海の上にご来光、爺ヶ岳がモルゲンロートで赤く染まり神秘的です。6:14冷池山荘をあとにして下山です。
 種池山荘に向かう稜線は絶景です。富士山も槍ヶ岳も良く見え、なぜだか富士山が見えると嬉しくなります。登って来た時より紅葉も進んできれいです。種池山荘でゆっくりコーヒータイムを取り柏原新道を下ります。 少し下りたところで、座り込んだ男性にソロの女性が「私は骨折した時自力で降りた」と話しているのを耳にしました。「救急セットもテーピングも持っていますよ」と声をかけましたが、救急隊に電話が通じて来るのを待っているとのことでしたので、そのまま降りました。途中で二人の若い救急隊とすれ違いました。頭が下がります。
 扇沢の登山口に12:21着、休業中で無料開放しているレストランにてバスの時間まで下山講、コロナで下山講が出来なかったので久方ぶりです。14:40発のアルピコバスに乗り、長野駅にて解散となりました。が、全員が長野発17:04の同じ新幹線かがやきに乗車しました。
 3日間とも天候に恵まれ、アルプスの大展望を満喫し、ご来光や紅葉までたっぷりと楽しむことができました。その上、雷鳥にブロッケン、チングルマの綿毛、ゴゼンタチバナの赤い実、コケモモ、ハハコグサ、イワツメクサ、リンドウ等に癒され、これ以上は望めない最高の山行でした。
 こんな機会をいただけたのは、企画して細かい気配りをして下さったリーダーのお陰と感謝申し上げます。また、ご同行の皆様のあたたかさで至福の3日間を過ごすことができました。ありがとうございました。

(Y 記)





扇沢駅から少し車道を戻った扇沢大橋で。
渡り切って左折すると柏原新道登山口。


扇沢大橋からはるか上方を見上げると、目指す
標高差1120mの種池山荘が見えます。



ここが富士見坂、わずかに見えた?


いよいよ、本日のお宿“種池山荘”だ。


やっとこ着いた種池山荘。10kg以上のザック
背負って標高差1120m。厳しい訳だね。



種池山荘から見る信濃大町の夜景。


いよいよ、ガスがかかっている中、鹿島槍に向けて
出発。ここでちょっと一休み。



種池山荘出発後45分。爺が岳南峰山頂。
まだ、朝6時35分。



爺が岳を過ぎると鹿島槍の南峰~吊り尾根~北峰が
見えてくる。手前のコルに小さく冷池山荘も見える。


爺が岳~冷池山荘途中2~3度、雷鳥や雷鳥親子に
遭遇。



出ました。ブロッケン!今回2~3回見れました。


やりました。鹿島槍が岳南峰山頂。
みんな元気で“感激の初登頂”


鹿島槍山頂にて、少し早いランチ休憩(11時前)。

鹿島槍から戻り、今夜の宿。冷池山荘前で、
HC浦和旗がなびく。

冷池山荘のテラスから見るご来光!
雲海と 手前の紅葉コントラストがいいですね

冷池山荘から下山中、冷乗越から険しい剱岳の偉容
が望めた。

下山途中、細長い石の上一息の休憩“石ベンチ” 
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