1737 上信越・苗場山

期   日:2021年6月11日(金)〜12日(土)
天    候:6/11晴れ 6/12曇り後晴れ
参 加 者 :男性1名、女性6名 計7名
費   用:約20,000円

 コース  1日目 
        大宮8:13--越後湯沢9:07/9:10(ジャンボタクシー)--祓川登山口9:45/10:00--和田小屋
        10:25--下の芝11:55(昼食)12:25--中の芝13:25-- 小松原分岐14:30--神楽ヶ峰15:00
        --9合目16:00--苗場山頂(苗場山自然体験交流センター)17:30
      2日目 
         苗場山自然体験交流センター5:00--苗場山神社5:25 --苗場山自然体験交流センタ
        ー5:50(朝食)7:00--神楽ヶ峰8:15--小松原分岐8:40--中の芝9:15/9:25--下の芝9:55
        --和田小屋11:15--祓川登山口11:40/11:50(ジャンボタクシー)--越後湯沢駅12:15(解散)


 1日目 気持ち良く晴れた6月の朝、黒一点のリーダーとヤマ女6名は苗場山に向け出発した。この山行は大変な強運に恵まれた。今年は雪が多く、私達が登る祓川登山口までの道路は除雪に時間を要し、出発までに通れるかわからない状況だった。ところがその後の全国的な気温の上昇も重なり、無事に出発日の6月11日から通れるようになった。その上、6月14日からは道路工事のため、また通行止めになるとの事で、何と通行可能な3日間の中に私達の山行は計画されていた。
 祓川登山口に着くとからっと晴れた青空にハルゼミの声が降り注ぎ、私達を出迎えてくれた。和田小屋でリーダーが登山届を提出し、いよいよ苗場山登山の開始である。
 6月上旬で高山植物はあまり期待していなかったが、意に反し登山道を進んでいくと次々と高山植物が迎えてくれた。足元にはエンレイソウ、蕾が膨らんたイワカガミ、ユキザサ、見上げればムラサキヤシオ、オオカメノキと私達の目を楽しませてくれた。
 6合目を過ぎると大小の岩の上りとなった。下の芝でランチタイム、カッコウやうぐいすの声を聞きながら、山に来ることが出来た幸せを実感した。
 その後も大小の岩の急登が続くが、花や眼下に広がる景色に元気をもらい登っていく。中の芝では広いベンチがあり素晴らしい展望を見ながらの休憩タイムとなった。広い広い大空に残雪の越後山脈の山並みが連なり素晴らしい眺望だった。これまでにどれだけたくさんの登山者が、この眺望にキツイ上りの疲れを癒やされたことだろうか。。私達もしばし疲れを忘れ、皆とても良い笑顔だった。
 小松原分岐を過ぎ標高が2000m近くなると登山道は所々に雪渓が現れた。登山靴のエッジを効かせて傾斜のある雪渓を慎重に進むが、木の枝につかまろうとした時、片足が付け根まで、ズボッともぐってしまった。やっとの思いで足を抜いたが、後で、先輩メンバーから「木の周りは木の温度で温かく、雪が溶けやすい」ことを教えてもらい、また一つ勉強になった。雪渓に苦戦するものの、登山道にはシラネアオイ、イワカガミが現れ、皆、歓喜の声をあげる。
 9合目になると風が強くなり、頂上へ最後の急登を登っていく。満開のミネザクラが応援してくれる。皆、無事に頂上に立つことが出来た。
 2日目 朝5時、曇り、気温は8度と暖かかった。朝食前に池塘が散在する苗場山頂上を苗場山神社まで歩きに行く。木道と雪渓を歩き進むと、左には雲海の上に皇海山、赤城山などの山並、右には雪化粧した北アルプスの山並が見えた。空には雲がかかっていたが、雲のすき間は太陽の光で薄オレンジ色をしており、そこに浮かび上がる山々のシルエットは絵のように美しかった。
 苗場山神社では昨日の登山の無事への感謝と今日の登山の無事を祈願し帰路へ。木道の足元にはショウジョウバカマ、ミズバショウなどの花が咲いていた。雪渓と散在する池塘が見られるこの光景はこの時期でしか見られない幻想的なものだった。苗場山自然体験交流センターの方の話では、苗場山の池塘は霧や雨で保っていて、天候は雨などが多いそうだ。昨日のようなお天気(晴れ)の日は珍しいそうだ。朝食を頂き、頂上で記念撮影をして下山となった。
 コースは残雪のためピストンになり、「こんな所を昨日登ってきたのね〜」と皆、頑張った自分を褒め、昨日は大変だった上りも軽快な足取りで下っていく。中の芝のベンチではお菓子の交換会ならぬお菓子パーティーとなった。
 その後も大小の岩の急下りが、これでもか、これでもかというくらい続く。和田小屋が近くなると登山道は岩がなくなり、先輩メンバーから「コシアブラがあるから取っていこう」と山菜取りまでする余裕も。こうして無事に和田小屋に到着となった。
 リーダーが、手配して下さったジャンボタクシーで苗場山を後にし越後湯沢駅にて解散となった。
 岩の上り、雪渓と大変だったが、たくさんの高山植物、素晴らしい眺望、幻想的な苗場山頂上に散在する池塘など、頑張って登ったからこそ出会えた貴重な宝物だった。この素晴らしい機会を与えて下さったKリーダー、楽しい時間を共有出来たメンバー達に感謝! ありがとうございました。

(W   記)




和田小屋(中央)到着。


和田小屋前で、登山届を書いて、いざ出発!


中ノ芝手前で急に元気な二人。


見事な眺望の中ノ芝にある立派な休憩所で!


途中に、夏道をふさいだ雪渓が到る所にあった。
アイゼンは、履かずツボ足で行く。



神楽ノ峰手前の「股スリ岩」を慎重に渡る。

神楽ノ峰のピークを越え、一旦下まで下りて
苗場山山頂をめざす途中で。



高山植物満開シリーズ:シラネアオイ


高山植物満開シリーズ:ミネザクラ


高山植物満開シリーズ:イワカガミ

高山植物満開シリーズ:シャクナゲ

(N   記)



2日目早朝、残雪の中池塘群を観賞しながら苗場山神社まで往復後(1時間弱)
頂く山頂ヒュッテの朝食は美味かった。


下山開始前に、集合写真。

⑭下山時の神楽ノ峰ピークにて、

  €