1736 千葉:銚子ジオパークと佐原古町めぐり

期   日:2021年6月9日(水)~10日(木)
天    候:1日目、2日目とも快晴、猛暑
参 加 者 :男女各3名 計6名
費   用:約15,000円

 コース  1日目 
        浦和7:13=東京7:40/57=千葉8:37/39=銚子10:15/25=バス=千葉科学大学
        ・マ リーナ前10:36―屏風ヶ浦遊歩道―犬岩―千騎ヶ岩―外川駅―愛宕山13:00―満願 寺
        ―海辺りのテラス―犬吠埼15:00―君ヶ浜駅15:30/44=銚子電鉄=銚子15:58 /16:07
        =佐原16:50―ホテルルートイン香取佐原駅前17:00
 東京駅からでも銚子まで、千葉、佐倉、成東、八日市場、を経由して車窓から緑豊かな田園風景を眺めながらの2時間半近くの長旅であった。銚子から多くは留学生らしい学生で混雑するバスで海岸へ。バスを降りると早くも潮の香り。何10万年もの昔に海底に堆積した地層が隆起して、更に波で削られてできた屛風ヶ浦の遊歩道をしばらく散策。
 海に縁の薄い我々には景色も、匂いも久しぶりの出会いだ。海岸の岩石が風化、浸食により物語の種になるような形に変形した犬岩、千騎ヶ岩の隣は外川漁港。さすが水揚げ量日本一を誇るだけあって、沢山の漁船が繋留されている。釣り客を乗せて帰ってきた船もあり釣果のサバなどを見せてもらう。
 漁港の東端を北へ折れて進むと銚子電鉄の終着駅である外川駅。ここで折り返す電車を迎えた後、町中を抜けて畑の中を進むと標高73.6mの小高い丘が愛宕山。うたい文句の地球が丸く見えるまではいかなかったが銚子半島は一望できた。
 いかにも新興宗教らしい満願寺、犬吠駅を過ぎて車道から海岸に降りて海辺リのテラスに立つと眼前に群青の大海原が迫り、ゆったりと波が寄せてさすが太平洋だ。少し岩礁を歩いて登ると犬吠埼。ここからの眺めで十分で、灯台を登った人はいなかった。
 長めの休憩のあと、君ヶ浜に降りると湾曲した砂浜と海の向こうに緑があって、チョット安手の絵のようだ。銚子電鉄の三つ目の駅、君ヶ浜駅に出て今日の行程は終わり。

 2日目
       ホテル8:00―諏訪神社・展望台―佐原駅前9:01=バス=あやめパーク9:45/10:50=バス
       =佐原町並み交流館11:15―忠敬茶屋・昼食―伊能忠敬旧宅―伊能忠敬記念館―町並み散策
       ―喫茶遅歩庵いのう―小野川畔―すずめ焼き麻兆―佐原14:20/52=成田15:25/45
       =我孫子16:28/38=上野17:14/21=浦和17:40
 あやめパークに向かう前に、佐原の町が一望できるという触れ込みの諏訪神社隣の展望台に登ったが、ややもやっていたことと木立に阻まれて、スッキリとはいかなかった。
  あやめパークへのバスはおそらく利根川の氾濫域の低湿地を圃場整備して生まれたので あろう広大な水田地帯めぐりであった。折からあやめ祭り開催中のあやめパークは島や橋、水面が整備され、様々の品種のあやめが数知れず咲き誇り、絣の着物を着たあやめ 娘?が小舟を竿さすなどなかなか風情があった。
 バスで佐原古町の中心に戻り、その名も忠敬茶屋で昼食。
 10年前の大震災で閉店した銀行支店跡の三菱館は改装中。九十九里浜 の真中で生まれた伊能忠敬が17才で婿養子入りし、49才で隠居するまで暮らした旧宅、 50才までの前半生、隠居後の勉学、全国測量の行程が紹介されている伊能忠敬記念館 を見学したが、係の帽子置忘れの勘違いチョンボによりごく短時間になったことが悔やまれる。
 辺りの町並みを散策してから偶然入った喫茶遅歩庵いのうはご主人が十何代目 かの伊能本家の当主で、忠敬は分家筋とのこと。
 一息入れた後、小野川沿いを歩くと大きな酒造家の跡や土蔵のある旧家が並び、江戸時代、利根川の舟運栄えたことが偲ばれた。
 駅に向かう町中のすずめ焼きのお店で佃煮のお土産を買って、早めに佐原駅に到着、すべての行程を終了した。
 銚子までの行き帰りに佐原で途中下車でき、ジパングの3割引きが利用できるようにJR の乗車券を購入したこと、房総の複雑な路線を行き帰り異なるルートで利用したこと、廃線寸前と言われたところから踏ん張って盛り返そうとしている銚子電鉄を利用し、いく つかの駅を見たことなど、房総の鉄路の種々の姿を見聞した。 コロナのまん延防止法適用が長引く中、許されて実行することができ、ご参加のみなさまの協力を得て、和やかで楽しいツアーであったと報告できることをうれしく思います。

(N   記)



一日目

青空の下の広い海と屏風岩の連なりに、歓声。


隆起した地球の歴史!を背景に、パチリ。


海岸添いに、潮風を浴びながらあるく。見どころのひとつ、犬岩。(何処が犬 ~?)


銚子のあたりは漁獲量日本一を誇るが、この外川港も活気がある。


ガンバル「銚子電鉄」の終点、外川駅で記念に一枚。


ちょうど、銚子からの電車が入ってきた。
二両の可愛い電車。あとで乗るのが愉 しみ!



標高の低い房総だが、73.6M愛宕山へ向かう。って、こんな畑の中を歩いて行け るの~。


海岸添いに戻ると、真っ白な灯台と海の青とのコントラストが美しい。


波に洗われて、さまざまな形の岩畳を歩くのも愉しい。


イェ~イ!

これが犬吠埼灯台、だ。さあ、登るぞ!

(N   記)



二日目 佐原

ホテルは佐原駅前。そこからバスでノンビリと、あやめパークへ。

アヤメや睡蓮の咲く水辺を、ゆったりと小舟で愉しむ観光客。
でも、ちょっと暑そ う。(乗れない僻み?)


花は今が見頃。絣の”ユニホーム”の娘さん達が、花柄摘み。

佐原は伊能忠敬の町。最初の一歩!の碑。

測量に使った「象限儀」。星の位置などの観測はとても正確だったという。

どうも、花より団子、の傾向のある我々。
伊能家本家17代目の営む茶店での珈琲の美味しかったこと。


佐原の古い街並みは、観光のためだけでなく今も生活の場になっているので、魅力的だ。

愉しかった二日間。趣のある佐原の駅前で、記念の笑顔。

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