1630 秋田・駒ヶ岳&乳頭山

期   日:2020年7月19日(日)〜20日(月)
天   候:曇り〜晴れ
参 加 者 :6名
費   用:約38,000円 (新幹線¥21,960、ホテル他¥16,000)
コース  1日目:大宮駅6:58=田沢湖駅9:21=秋田駒ヶ岳8合目バス停(標高1305m)11:20
          −片倉岳展望台12:00/(昼食)/12:20−阿弥陀池(標高1530m)13:00−男女岳
          (1637m)13:50―横岳―焼森岳(標高1551m)14:40―八合目15:30/15:50
          =アルパこまくさバス停16:15=(迎車)=ホテル天空16:25
     2日目:ホテル8:00−上高原温泉バス停8:10/8:25=蟹場温泉バス停(標高775m)8:40
         −(蟹場コース)ー蟹場分岐10:00−田代平山荘(標高1241m)12:00/(昼 食)/12:20
         −(孫六コース)ー孫六温泉14:30−大釜温泉(足の湯)ー蟹場温泉バス停15:25/15:30
         =田沢湖駅16:20/17:12=(新幹線)=大宮駅19:38 解散

 新型コロナウイルス対応にて自粛していた山行も三密を避けての解禁となり、数ヶ月振りの山行に参加した。
 新幹線の車両やバスは貸し切り状態、山は行き交う人も疎らでいつもの山行と異なる風景ながら初夏の秋田の山々の風情を堪能し、また山の厳しい一面も垣間見た。
 1日目:大宮から新幹線とバスを乗り継ぎ、11時には秋田駒ヶ岳8合目に到着した。小雨の予報ながら曇り空。登山道入り口から穏やかな細い登山道を登る。 かかり山々の姿は見えないが、開花した多くの高山植物が迎えてくれた。片倉山展望台に到着するやラッキーなことに一瞬だけ秋田駒ヶ岳の最高峰(男女岳)が姿を見せ集合写真に収めた。
 阿弥陀池までの道は緩やかで高山植物に詳しい女性陣が花の名を教えてくれるが、記憶できる数ではない。石を敷き詰めた急な山道を100m程登り、 女岳山頂に到着しガスの中にて記念撮影。横岳を経由し灌木に覆われた細い道を焼森岳に進むが“熊に注意して急ぎましょう”の声に1週間前の“クマ出没し怪我人”の記事を思い出し、急ぎ足となる。
 貴重なコマクサが咲く火山砂礫の山道を登り、焼森岳山頂に着くとガスは更に濃ゆくなり、下山方向を一瞬見失った。 “山頂標識を左方向に見て登った”との情報から下山道を見つけ出すとは、さすがに頼りになる山の先輩達だ。
 予定のバスにて下山し、ホテルに向かう。ホテル客室の眼下には田沢湖が見え、温泉に入り、秋田郷土色豊かな数々の食材と地酒を共に頂いた 山行仲間達との久しぶりの会食はこの上ないものでまずは係に感謝です。
 2日目:昨日とは異なりまぶしい程の晴天。蟹場温泉バス停まで路線バスにて移動。乳頭山は秋田駒ヶ岳山系とは異なり登山道入り口から頂上 (標高1478m)まで700m登り折り返すコースだが、登山道入り口の標識が定かでない。 地図アプリをSLが駆使して見つけて頂き、蟹場コースからの登山開始だ。
 晴天ながら山道は木々に覆われて見晴らしは悪く、泥濘や古い木道に注意しつつ、それほどきつく無い山道を登り続ける。高山植物もなく 時々聞こえる小鳥の鳴き声に後押しされ登っていくと見晴らしが開け田代平湿原に到着した。湿原はニッコウキスゲや様々の高山植物が咲き、 乳頭山や秋田駒ヶ岳の山並みが見える絶景の場所であった。
 田代平山荘での昼食後、帰りのバスの時刻を考慮し山頂登山を断念し、折り返す事にした。
 下山コースは山頂近くの一本松コースか、山荘近くの田代平分岐から延びる孫六コースだが、時間を考慮し孫六コースが選定された。 すれ違った登山者から急で滑りますと言われていたが、山道は前夜の雨でぬかるみ、長年の雨水によって地面は削られ、木の根がはりめぐらしている急勾配の山道を延々と降りた。
 足元を見て足の置き場を見つけて進むが、誰かが“脳トレ”ですねと表現した。また地図アプリ情報を有するSLから目的までの距離を逐次教えて頂いたのも励みとなった。 川の流れの音が聞こえ孫六温泉に到着し、予定のバスや新幹線に乗ることが出来た。
 バスや新幹線では3密を避けて座り、参加の皆さんに感謝しつつ静かにお酒を頂いた。

(O   記)





久しぶりの山行。秋田駒ヶ岳八合目からいざ出発です。


片倉山展望台に到着。濃霧が一瞬晴れ男女岳を背景にシャッターチャンスでした。


阿弥陀池湖畔の木道。多くの高山植物に足は止まり見とれてしまいます。


秋田駒ヶ岳最高峰の男女岳山頂。岩手山、早池峰山などの山々も全てガスの中。


焼森岳山頂近くの火山砂礫地には高山植物の女王“コマクサ”も姿を見せた。


焼森岳頂上にて濃霧に襲われ一瞬帰り道を見失うも慌てず行動。流石です。


2日目の山行。蟹場温泉バス停前から乳頭山に向かいます。


樹木に覆われた山道を登り詰めると、乳頭山山頂が望める田代平湿原です。


田代平山荘周辺はニッコウキスゲ等の高山植物が満開でした。


田代平分岐〜孫六コースへの木道では田沢湖、秋田駒ヶ岳の山々が見え絶景でした。


急こう配の孫六コース下山道。足場の悪さと高低差に“脳トレ”と忍耐でした。


川の音と共に孫六温泉が。多くの思い出のあった秋田の山行はまもなくおしまいです。