1531 北アルプス:前穂高岳〜奥穂高岳〜涸沢岳〜北穂高岳縦走

期   日:2019年9月6日(金)〜9日(月)3泊4日
天   候:6日(金)快晴、7日(土快晴)、8日(日)快晴・風有り、9日(月)曇り後晴れ
参 加 者 :男性2名 女性2名 計 4名
費   用:一人当たり35,750円(高速・ガソリン代2,500円、駐車料金600円、
       バス代2,050円、山小屋3泊30,600円)

コース   1日目 浦和5:45⇒東北道浦和IC⇒圏央道⇒中央高速⇒姫野SA7:33⇒沢渡10:20/10:46(バス)
           ⇒上高地バスターミナル 11:20/11:30=風穴13:05=岳沢小屋14:55(泊)
      2日目 岳沢小屋5:20=カモシカの立場6:45=雷鳥広場8:36=紀美子平9:05=前穂高岳山頂10:05
           =紀美子平11:11=/11:20=南陵の頭13:50=奥穂高岳山頂14:08=穂高岳山荘15:16(泊
      3日目 穂高岳山荘6:00=涸沢岳山頂6:30=北穂高岳南峰9:45=分岐9:52
           =北穂高岳北峰山頂10:13/10:50=涸沢ヒュッテ14:20(泊)
      4日目 涸沢ヒュッテ6:30=上高地バスターミナル12:00/12:25(バス)
           ⇒沢渡13:00/15:00マイカー出発・解散

 一日目
 天気予報がころころと変わり、1週間前、3日前、2日前、前日になっても、一定せず、前日になっても後半の予報は、悪く、中止にすべきか、実施すべきか迷ったが、同行メンバーからの希望もあり、とりあえず前穂高岳は、行けそうなので、現地まで行って判断するというハラハラドキドキの出発となった。
  Aさん運転する自家用車で、朝6時前に出発。東北道=圏央道=中央高速松本IC=一般道のルートで、沢渡駐車場へ。登山靴に履き替えバスで、上高地バスターミナルへ、予定より早く着いた。
 早速、河童橋を渡り、遊歩道を少し歩くと明神池方面と岳沢方面の分岐になる。ここが岳沢への登山口。いきなり急登しかもみんな10kg以上のザックを背負っているので、汗たらたら、それでも我慢して1時間すると、風穴に着く。
 さらに、1時間30分で、本日泊の岳沢小屋に到着。小屋のテラスからの展望は抜群。穂高を背後に、目の前には、霞沢岳、乗鞍岳、焼岳がくっきりと浮かぶ。迫力満点。
 食事は、揚げたてのアジフライが美味かった。
 二日目
 朝食は、弁当にしてもらって、5時20分に岳沢小屋を出発。天気はいいが、暑くて、しかも岩と鎖が連続する重太郎新道。緊張で、汗びっしょり、3時間45分かかって、やっと紀美子平に到着。想像していたより狭い平。他の登山客であふれていたので、よけい狭く感じた。
 ここで、アタックザックに水と行動食のみを入れて、前穂高岳にアタック。1時間後に前穂高岳山頂。ここは、山頂がすごく広いし、360度の眺望。最高以上の最高の贅沢。名残を惜しみ下山。
 紀美子平経由で、吊り尾根へ。吊り尾根といっても実際は、岩稜との戦いに終始。 最初は、岳沢、後半は、涸沢を眼下にみて奥穂高岳に到着。
 奥穂高岳へのルートは、今回の吊り尾根経由ルートの方が、穂高岳山荘経由ルートよりはるかに難しいと感じた。狭い奥穂高岳山頂では、写真を撮る順番待ちで、大変でした。
 この日は、穂高岳山荘泊。小屋は、若者を中心に超満員。夏山は人気が高い。それにしても、岳沢小屋の弁当は、ごはんがぱさぱさで、実にまずかった。
 三日目
 今日のルートは、今回の中で、最難関のルートである。涸沢岳までは、スイスイ と30分位で到着。ここを過ぎると、岩場に鉄杭の足場や取り付き、垂直の下り、垂直の上り、巾の狭い足ががりしかない200mをトラバース。
 風もでてきた。何カ所も難所が続く、だから時間がかかる。一歩ずつ3点確保しながら、北穂高岳を目指して歩を進める。
 緊張でのどがカラカラになるので、水分補給をしながら、4時間弱の格闘で、北穂高岳南峰へ、すぐ下の分岐にザックをデポして北峰へ向かう。10分位で、あこがれの北穂高岳北峰山頂へ到着。中腹にある北穂高小屋の雲上のテラスで、美味しい雲上のコーヒーを頂きながら、展望を満喫する。最高!!
 約1名は、雲上のラーメンも食べる。ゆっくり休んでから、涸沢ヒュッテめざして下山。この下りルートも難所の連続。17mの鎖、31段のハシゴをはじめ随所で、緊張を強いられる。
 涸沢ヒュッテに到着後、洗顔、着替えでサッパリして、岩稜踏破完了を祝いビールで乾杯して疲れを癒した。
 四日目
 涸沢ヒュッテをゆっくり6時半に出発しても、12時には、上高地バスターミナルに到着。下りのペースは、早い。 初日に駐車していた沢渡の駐車場には、13時に到着。露天風呂付の温泉にゆったりとつかり、昼食後、家路へと向かう。
 今回の山行は、結果的に4日間とも天気に恵まれ、仲間にも恵まれ、厳しい岩稜からも嫌われず充実した縦走になった。

(K   記)



<一日目>

岳沢小屋へ向かう最初のポイント“風穴”


岳沢小屋で。明日からの岩稜踏破に備えて早く寝よう。


<二日目>

昨夜泊まった岳沢小屋と沢を渡ったテント場が段々
小さくなってゆく。


とにかく、這って登るしかない。


垂直の壁も足場を見つけて登るのみ。

やっと着いた紀美子平。少しみんな疲れているみたい。


前穂高岳山頂。山頂がこんなに広いと気持ちがいい。


奥穂高岳手前の南稜の頭。


奥穂高岳山頂


穂高岳山荘。ここも若者たちで混み合い、受付するのに
40分もかかった。

<三日目>

早朝の涸沢岳山頂。


三点確保で、頑張って登っているメンバー。


北穂高岳北峰山頂。ここまで来れば、一安心。笑顔が初めて
でる。槍ケ岳がすぐ後ろに見える。


北穂高小屋の雲上のテラスで、まったりするコーヒー
ブレイク。槍も見える。

<四日目>

涸沢ヒュッテ前。これから下山。