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S-40 奥日光・金精峠~奥鬼怒温泉~尾瀬沼

2014年6月27日(金)〜29日(日)

山行を終えようとする満足感と、一抹の寂しさを漂わせながら、大江湿原を行く。


1日目
 曇天の東武日光駅に到着し直ぐ出迎えのマイクロバスに乗る。運転手の言葉通りこの季節の深い霧が中禅寺湖入口の赤い鳥居で消えてここから視界が良好となった。
 竜頭の滝、湯滝、湯ノ湖を通過、金精トンネル入り口で降車し出発の準備をする。早速の急登を我慢して登りきると金精峠で後ろにとんがり帽子の金精山がある。薄日も射して視界も悪くなく天気は持ちそう。
 登山道に石楠花のまだ新しい花びらが多数あり踏みつけるのは躊躇する。時々まだ最盛期の石楠花も見つける。温泉ケ岳を下り念仏平を過ぎた登り口に移転して新しくなった避難小屋があり新鮮な木の香がする、毛布もあった。
 根名草山を下ると手白沢分岐がありここからが長い下り、やっと赤い屋根の日光沢温泉に到着。柴犬の親子が出迎え。白濁の温泉とイワナの焼魚に満足。ビールや飲み物が意外と安い。
2日目
 夜半に降雨があったが、朝焼けで晴れ間もある。朝食の弁当をザックに詰め早朝に出発。今日の長丁場に全員緊張気味である。
 沢沿いから急登の階段を登りオロオソロシノ滝展望台で朝食。樹林帯の長い登りが時折木道になって来ると開けた湿原に出た、鬼怒沼湿原である。霧の木道を行くとワタスゲの群生が広がる、うすら寒い。
 湿原の終わりの大清水と尾瀬沼の分岐で右折して樹林帯を登る。鬼怒沼山は巻き道を通り登らず。この付近から倒木が増え始め道を塞ぐ、跨ぐのか潜るのかまたは迂回するべきか、判断に迷うし、エネルギーも使う。
 小松原湿原入口の沢水でのどを潤し黒岩分岐点に来ると、鬼怒沼3時間、尾瀬沼5時間の標記。正確だとすればヒュッテに間に合わない。ピッチを上げ赤安山直下に1時間ほどで着く。
 高石山下を過ぎ電発記念碑の広場に来ると余裕が出て会話が始まる。気を取り直し小淵沢田代から早足で一気に下る。何と4時前にヒュッテ到着、感激の余り号泣する女性もいた。分かるその気持ち;しんどかった、一人の落伍者もなく全員無事に着いたのだから。自分を褒めてやらなければ。
 入浴後の食事でビールや飲み物で歓談し大きな達成感を味わい、そして山旅の終わりのわびしさも感じるのでした。
3日目
 ゆっくり朝食を済ませた後、皆で尾瀬沼畔を散策。遠くに燧岳がガスで見え隠れする。ヒュッテ前のテーブルでコーヒータイムをとってからワタスゲの群生でまるで白い絨毯を敷き詰めた景色の大江湿原を真っ直ぐに進んで行く。
 沼山峠に着くや否や小雨が本降りになってきた。直通の会津バスで時間通りに会津高原駅に着き、現地解散。

Script by I., Photo by O.

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