天 候: | 晴 |
参加者: | 16名 |
費 用: | 3200円 |
コース: | 久喜=銅親水公園―上久保沢登山口―1270㍍地点―中倉山―上久保沢登山口―銅親水公園=久喜 |
中学生だった頃に社会科で足尾銅山について学んだ記憶が、今回の山行によって甦ることに。日本一の鉱都とよばれたこともある足尾。日本の銅生産量の40%を生産した時期もあった足尾銅山。1980年には廃坑になったが、鉱毒ガスや、それによる酸性雨で、近辺の山々は禿山に。植林が進められてはいるが、今なお痛々しい姿を晒している。到着した所は銅親水公園。精錬所の煙突がある風景を目にしながら、銅橋(あかがねばし)を渡る。まわりの山々は、僅かばかり緑が育ち始めてはいるが、ほとんど地肌をさらしたままだ。水道管の上に網目の盤を置いただけの水道橋をわたり、車両進入禁止の車道を歩くこと55分、十分過ぎるほどの足慣らしに。そこからは、気合が入る。急登一辺倒だ。目にする木々は全て救荒植物としてのリョウブ。標高差700mを一気に登り続ける。たどり着いた支尾根でシロヤアシオを目にし、やっと一息。しかし、それも束の間、まだまだ急登が続く。頂上近くなって大展望を得て、早速山座同定が始まる。男体山や社山、半月山もすぐそこに。山頂標識の周りで昼食をすませ、有志は更に先に見えるもう一つの頂を目指す。途中には、崩れ落ちそうな岩稜が行く手を阻むように。ちょっぴりスリルを味わいながら、たどり着いたこちらの頂も、360度の展望。中倉山とは、眺望を楽しむ山であると得心して下山の途に。長い急降下の連続に、膝が笑いださぬか懸念しながら、ゆっくり下る。銅親水公園で、堰から流れ落ちる簾のような滝を目にして、改めて頂での360度の展望を思い浮かべた。 I.記 |
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