参加者：４名
費 用：3200円
天 候：晴
行 程：
川場スキー場駐車場8：24－リフト終点10：21〜37－頂上11：14～28－昼休憩11：32〜12：33ー駐車場14：03
頂上から谷川連峰を見る。一ノ倉沢には雪もつかず真っ黒。
| 川場村は春の花が一斉に咲き誇り、そのぐるりを取り巻く里山は萌黄色一色。その中に咲く山桜の花の淑やかさはまさに大自然から、山に向かう私達に送られた歓迎の挨拶のようで嬉しかった。 それでも駐車場からスキーゲレンデだという登山コースに入ると風景は一転する。一週間前までは営業していたと聞いていたが、さすがに残雪が多く名峰への道はまだ雪山そのものであった。貸切の雪道、その中を行く私達に何の雑念も無く、只管頂上を目指す姿に、時々山鳥が声を掛けてくれる。道端の岳樺もまだ芽吹きこそ無いが心持ち春の気配を漂わせていた。 正面に目指す剣ヶ峰が見えてくると、その格調ある山容に威圧感を覚えたが同時に、この山に登れるのだという幸運に喜びを感じたのは決して私だけでは無かったと思う。この辺りから路は急峻になりその斜面に張り付いた残雪は、所どころに亀裂が入り今にもブロック雪崩を起こしそうである。私達はその淵を慎重に登って行った。 頂上は狭くその三方が絶壁である。ここから眺めた上越国境の山々は春霞の中。それでもまだ真っ白であった。頂上から少し下った雪原での昼食は、厳つい男四人だけの侘しいものではあったが、春山の雰囲気を充分過ぎる程満喫出来た事に、その顔は充実感に満ち溢れていた。 帰路は同じ路を戻ったが、余裕が有ったのであろう。春告げ草の蕗の薹が顔を出していた事に気付き、そのすぐ脇を流れる雪解け水に喉を潤し、再び車中の人となって今は桃源郷の川場村を後にしたのである。 Ｏ.記 |
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