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1043 南アルプス・間ノ岳~北岳

9月13日(土)~15日(月・祝)

刻々と色を変える夜明けの空、北岳肩の小屋から。

 
 
 
1日目
 甲府駅に集合し、バスで広河原に向かおうとするが、さすがは秋の連休、バス停は大混雑。10時発のバスは3台で、だいぶ遅れて発車した。2時間の乗車で、広河原に着き、ここから北沢峠行きのバスに乗り換え、野呂川出合で降りる。ここから8キロメートル余りの林道歩きだ。
 いくつかの沢を回り込みながら、砂利道の林道を行く。時々作業車が通る。行く手には北岳の姿も見える。大仙丈沢を過ぎたあたりで、背後に真っ白な甲斐駒ケ岳が見えた。驚くほどの白さだった。やがて砂利道の林道が終わると、沢沿いの山道になる。あとはほんの一投足で昔懐かしい感じの両俣小屋に到着した。
 しばし外で談笑する。リーダーのザックからは、ウイスキーが化粧箱ごと出てきた。今日の小屋は布団2枚に3人で休む。今季最高の人出だそうだ。
2日目
 まだ陽の届かない谷底の小屋から、仙塩尾根に向かって登っていく。急坂だが割とあっけなく稜線にでる。周りの山々が明るい。今日もいい天気だ。ここからは標高2999メートルの三峰岳に向かって快適な尾根を歩いていく。
 森林限界をでると素晴らしい景色が広がる。これから向かう間ノ岳や北岳は左に、行く手には三峰岳とその右に塩見岳、振り返れば仙丈ヶ岳と甲斐駒ケ岳。南アルプスの名優たちが美しい姿を見せる。さらに三峰岳が近くなると稜線がやや細くなり、空中散歩の気分だ。やがて三峰岳に着く。頂上に立てば目の高さは標高3000メートルの世界だ。
 ここからは吊り尾根状の稜線を本邦第三位の高嶺に向かって登っていく。酸素が薄いのか妙に疲労する。やがて人でごった返す間ノ岳頂上についた。ここでしばし休憩の後、北岳に向かう。標高3000メートルの散歩道だ。
 東風のせいか、稜線の右側は雲がかかって展望は得られない。左側は相変わらず明るく、遠くまで見渡せる。登山道を行くとたくさんの軽装のハイカーたちとすれ違う。北岳山荘に荷物を置いて、間ノ岳を往復する人たちだ。深田百名山を二つかせぐ訳ね。やがて「今日は布団1枚に3名の混雑です」と表示された北岳山荘に着いた。どこの山小屋も大混雑だ。
 私達はさらに北岳を越えて肩の小屋まで行く。岩混じりの山道を、今日最後の登りだと心に言い聞かせながら、重くなってきた足を運んでいく。やがて北岳の頂上に着く。やはりここもたくさんの人だかりだ。記念写真を撮って一気に小屋まで降りる。肩の小屋は布団1枚に二人程度の混雑だった。ただし、布団ではなく綿シュラフだったが。
3日目
 朝食を摂りながら、時計とにらめっこだ。日の出の時刻が近い。窓から見える空は真っ赤だ。メシもそこそこに外に飛び出す。上空は雲で覆われているが、東の地平線には雲の下に隙間があり、どうやら太陽はそこに出てきそうだ。意外なほどの大きさの富士山やまだ明けない北アルプス、八ヶ岳、頸城、中央アルプスなど眺めて山座同定しているうちにご来光だ。
 久しぶりに見る夜明けの太陽。今季はどうも天気には恵まれていなかったが、今日のご来光はこれまでの鬱憤を晴らすかのような美しさだった。二日間の苦労が報われた気分だ。さぁ帰ろう。
 小屋からは淡々と下山する。素晴らしい晴天になった。帰るのがもったいないような空だ。やがて稜線を外れて白根御池へと下り始めると、展望が失われる。振り返って見る北岳と行く手の鳳凰三山くらいしか見えない。御池の小屋で、皆でソフトクリームを食べる。開放的な気分に浸る。
 標高差1500メートルほどを3時間あまりで下山し、だいぶ早い時刻に広河原に降り立った。バス発車時刻を待つことになったが、ここのバスは2時間も乗る割には立っている乗客がいる。停留所には早めに着くことが肝心だ。

Script by O., and Photo by H. & O.

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