天 候: | 曇・雨 |
参加者: | 10名 |
台風接近の予報にヤキモキしたが14日はなんとか持ちそうということで、二日目の下山に予定していた、ヤビツ峠から塔ノ岳を目指すコースを初日に行くことにする。 満員のバスを降り歩きはじめると、雨がパラパラ落ちてきたり、濃霧にまかれたり、かと思うと日差しが出たりと目まぐるしい。しかし、直射日光を避けられたのは、運動不足の身にはありがたかった。二ノ塔、三ノ塔、烏尾山、行者岳とアップダウンを繰り返しながら緩やかに高度を稼ぐ。鎖場や痩せ尾根で霧がサアっと晴れると丹沢山塊の連なりが見渡せ、歓声があがる。人気の山らしく行き交う登山者にも若い人が多い。 今回の目的のひとつ、サガミジョウロウホトトギスは、谷あいの足場の悪い急斜面に、三株ほどがひっそりと咲いていて、皆で感激の対面。リーダーの慧眼がなければ、とても出会える花ではない。そばには、イワシャジンも可憐なベルを咲かせていた。 塔ノ岳へは、初めてという参加者三人が、登頂アタック隊、として先陣をきり、4時には到着する。宿泊した尊仏山荘はさすがに泊まり客は少なく、ゆったりとした夜を過ごすことができた。ちょうどこの日が誕生日の参加者ふたりを祝ったり、花火!をして遊んだり...。夕食後、オーナーの声掛けで外に出てみると、雲の切れ間から半月がのぞき黒々とした大山の後ろには横浜のあたりだろうか、眼下にまばゆいばかりの夜景が広がっており、振り返れば富士山の薄墨色のシルエットが浮かび、中腹の山小屋群の灯がくっきりと輝いていた。 翌朝は想定どうりの雨。下山後の着替えをビニール袋に確保し、汁たっぷりの美味しいおでんの朝食をしっかり食べて、いざ、出立。出来るだけ早く下山したいので、花立から大倉尾根をゆくが、とにかく雨の降り方が半端ではない。大倉尾根ならぬ大倉沢と化した登山道を、まるで滝に打たれる修験者の気分?で、ひたすら下ること三時間。望んでも出来ない貴重な体験!をさせてもらった、二日間だった。 T.記 |
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