896 大築山~雨乞山

2013年12月8日(日)

天 候:快晴
参加者:10名
費 用:1740円
行 程:南浦和=越生=麦原入口―大築山―小築山―石仏―六万部塚
―大楠―雨乞山―梅林入口=越生=南浦和

 麦原入口バス停からアジサイ街道をのんびりと歩く。渓流の澄んだ水を覗き、たわわに実をつけた蜜柑や柿の木を眺め、落ちて道にころがり出た柚とたわむれながら1時間がかりで登山口に。整然と立ち並ぶ檜の美林を鑑賞し、展望が開けた所からは大宮あたりのビル群の眺望も楽しむ。足元には赤く可愛らしい実が点々と。「じゅげむじゅげむ」の落語に出てくるヤブコウジの実だ。山路はゆるやかで、おしゃべりをする余裕も。大築山へのショートカット路に入った途端に胸突き八丁のような急坂。やっとの思いで登りきると頂上。北条氏の家臣が守備のための塁(とりで)をここに置いたとのこと。その面影は今は無く、檜が林立。はずれからは高崎や前橋の街並み、そして男体山も眺められる。そこから7~8分ほどで、小築山に。さらに落ち葉が深々と敷き詰められた小路をたどって、八面を持つ石仏に。石に顔を8つも彫るなんて、山中の変り種の石仏に、つい見入ってしまう。六万部塚に至って丁度昼タイム。寒風が収まり、温かな陽射しを受けながら、ゆっくりと昼食を摂る。ここらからは冬いちごがいたる所に実を付けている。標識がほとんどない路に四苦八苦、ちょっと遠回りをしたが大楠に至る。全国巨木ランキング16位、埼玉県内1位のたいき巨大さに、うーん見事。登る人がほとんどないという雨乞山への登り口は定かではなく、それらしい所から登り始めたが直ぐに踏み跡は消え、藪を潜りながらがむしゃらに登る。久しぶりに童心に返ったようで、頂上に立った時には、皆の顔に満足の笑みがこぼれる。山麓へ下りきると、労をねぎらうかのように、ホウジロが木の上で出迎え、見送ってくれた。

I.記

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