880  安達太良山スノーシュー


期    日 2013年1月26~27(日) 雪/雪のち晴れ
参加者 5名

 熊谷駅をいつもの通り7時に出発し、東北道をひた走るが、降雪 により一部通行止めになっていたので、くろがね小屋の方のアドバイスに従い、須賀川で高速道を降りて、一般道であだたら高原スキー場駐車場に向かった。
 駐車場でそれぞれに服装を整え、スキー場の縁でスノーシューを装着した。この辺は雪が降ってはいてもあまり風が当たらないので、愉しいスノーハイクにな るかと思われた。勢至平に向かって急坂を登っていくと、スノーシューを履いての積雪は、膝下くらいだが、トレールを外すとかなり潜る。そして勢至平の一角 にたどり着くと、風が当たりはじめ、徐々に強くなって体温の低下を感じるほどになる。道はなだらかで、高原を横切っていくようなルートだが、時に強風に煽 られてバランスを崩しそうになる。冬山の厳しさを垣間見る思いだ。
 それでも何とか、今宵の宿、くろがね小屋にたどり着き、ほっと一安心。小屋はほぼ定員いっぱいの大変な賑わいだ。濃い、熱い温泉を堪能して、極楽気分 だった。
 夜は激しい風と降雪で、翌朝が心配なほど。昔懐かしいダルマストーブのおかげで、暖かく眠れたが、明け方近くになってストーブが燃え尽きたらしく、急に 寒くなって目が覚めた。相変わらずの強風に、時に小屋を揺らすほどの突風が吹き荒れているようだった。
 朝食後、ゆっくりと出発準備をするが、風は収まる気配なく、雪も間断なく降り 続けるため、頂上は諦め下山することにした。歩き始めると、一夜の降雪量は大量で、昨日のトレールはまったくかき消されており、ちょっと深みにはまれば、 スノーシューでも股下近くまで潜るほど。
 それでも降りてゆくに従い、雪も小降りになり、やがて陽も差し始めた。やっと 行動中の写真が撮れるほどになった。勢至平をスノーシュー歩行を楽しみながら降りていく。やがて急坂にさしかかり、それもあっという間に降りきって、何と もあっけなく、スキー場へと降り立った。もったいないくらいあっけなかった。
 帰路は岳温泉で、のんびりと湯に浸かり、熊谷へと戻った。

O.記 

くろがね小屋にて 小屋を出て下山を始める
雪も小降りになり、ちょっと安心 やがて陽も差しはじめ気分のいい雪山になる

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