868 大平山から蕎麦粒山

2013年4月22日(月)

天 候:
参加者:3名
費 用:2400円
行 程:浦山大日堂駐車場6:20-7:00細久保集落神社7:04-大ドッケ8:36ー9:50大平山10:15
-10:52七跳山11:13ー11:54ハナド岩12:07ー12:37天目山12:49-13:09一杯水避難小屋13:21
ー14:32蕎麦粒山14:48ー仙元峠15:06ー17:15駐車場着

 当初、前日朝から登りはじめ、一杯水避難小屋に宿泊した後、蕎麦粒山から有間山を経由して鳥首峠から浦山に降りるという周回コースを予定していたが、21日は朝から雨だったため、午後に出発して現地に宿泊し、日帰りで大平山から蕎麦粒山までを周回するコースに縮小して実行した。
 22日は素晴らしい晴天に恵まれた。細久保廃村の道をなんとなく登って行くと、神社にたどり着き、ここから適当に踏み跡を拾って、尾根に登った。あとは尾根伝いにひたすら高度を上げ、大平山へと向かった。昨日の雨は、山では雪だったようで、尾根上にはハイカットブーツが埋まるくらいの積雪があったが、登山道は明瞭で、まるで雪山を歩いているような心地よさで、迷うことなく大平山に登りついた。
 大平山は展望も乏しく、地味な山頂であったがなかなか訪れにくい山なので、ゆっくりと休憩して風情を味わった。ここからは、稜線沿いに長沢背稜の七跳山に向かうのだが、コースを天目山林道が横切っており、しかも稜線部分は広場になっていた。だが、その先登っていく雪の斜面に登山道らしきものは見当たらず、適当なところを登っていった。わずかに2ヶ所ほど変色した赤テープを見つけたが、結局頂上近くになるまで道はわからなかった。
 七跳山からは、整備された水源の尾根道を行く。だが、無雪期は楽な巻道も、雪があるとなかなかスリリングで、桟道に雪が乗るとどこが板だかわからず、踏み抜きそうになる。ハナド岩で、今日初めての奥多摩方面の展望を楽しみ、やがて巻き道から別れて、天目山頂上に向かう道に入った。この道はかなりの急登で岩もあり、また気温が上がって雪が腐り、足場が悪い。それでも何とかいわくつきで好展望を獲得した天目山に着いた。奥多摩から丹沢方面の展望を堪能した後、一杯水避難小屋に向かうが、頂上からの最初の下りとその上り返しがかなり急で、登った上に今日初めて他者のトレールを発見した。どうやらここで、積雪のため諦めて帰ったようだ。
 避難小屋に着くと、数名の登山者と行きあった。小屋の中で休憩していた人が、あの足跡の主であった。少し話をしたあと、まだ先は長いので出発した。一杯水はよく水が出ており、冷たい水で喉を潤し、蕎麦粒山へ向かう。巻き道を滑らぬように注意しながら急ぐ。このあたりはすでにトレールがあり、一人の若者とすれ違った。やがて仙元峠も巻いていよいよ蕎麦粒山への急登だ。
 蕎麦粒山からは、都心方面の展望が得られたが、スカイツリーは見えなかった。ゆっくりと休憩して下山に備える。だいぶ陽も傾いてきた。少し戻ってから、巻道を離れ仙元峠に登る。再び、トレールのない雪道になった。
 長い仙元尾根をひたすらくだる。時折、木々の間から大平山や天目山が見える。登山道から雪が消えかかる頃、稜線を外れ、巻き気味の道になるが、路肩は崩れて歩きにくい。通る人が少なくなって、道の整備がなされず、古からの峠道がこうやって荒廃していくのかと、ちょっと寂しい気持ちになった。
 送電線鉄塔で振り返ると、大平山から蕎麦粒山まで、今日歩いた稜線が一望できた。やがて大日堂の屋根が眼下に見えてきた。疲労感と達成感の入り混じったなんとも言えない満足感で、心をいっぱいにしながら、11時間の山旅を終えた。

O.記

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