832 奥秩父/大若沢遡行

2012年8月5日(日)

木漏れ日のこぼれる沢を登っていく

 地下足袋にわらじという、昭和の香り満点な、レトロ沢登隊が、中津川の沢登入門コース「大若沢」に集った。
 しばらく遊歩道を辿り、適当なところでそれではということで、沢支度をしていよいよ入渓する。下界の暑さが嘘のように、真夏の沢には涼風が吹き、一度足を水につけてしまえば、あとはもう躊躇なくじゃぶじゃぶと水の中を歩いていく。
 しばらく沢筋を進み、最初の滝に取りつく。ガイドブックでは高巻とあるが、そこはベテランO氏の先導、左壁を微妙なバランスで抜けていく。このあともほとんどすべての滝を水線沿いに登っていくことになる。落差の割には釜が大きな滝が多く、時には胸近くまで水に浸かりながら滝に取りつく。
 楽しく遡行していくと、3時間ほどで最後の滝に着いた。例のごとく、O氏が右壁を快調に登っていくのだが、見るほどに怖そうな岩場なので、結局フリーで 登りきったO氏、Y氏ににザイルを垂らしてもらい、後続は確保してもらいながら直登した。とうとう誰一人水没することもなく、危なげなく遡行を終了することができた。なかなかの実力派沢登り隊であった。
 終了点からは、遊歩道と呼ぶにはやや難ありという感じの、登山道を下り、駐車場に戻ると、途中両神村の薬師の湯に立ち寄って熊谷へと戻った。(O記