◇ 815 天目山


    
期 日 2012年9月29日(土) 晴
参加者 14名
行 程
南浦和=奥多摩=東日原ー一杯水避難小屋ー天目山頂上ー一杯水避難 小屋ー東日原=奥多摩=南浦和

 涼しい日が数日続いた後の好天。標高1000m位までは蒸し暑さとの戦い。これより上で漸く新ハイ浦和支部らしさを発揮して、自然を満喫。


 
 東日原から歩き出すとすぐに、きれいに枝打ちされた杉林の急登が始まる。蒸し暑さと急坂に抗い、ひたすら地面を見つめて黙々と登る。
 広葉樹林帯に入ると、漸く涼しい風が。山野草はトリカブトやギンリョウソウなど僅かにあるのみ。代わって目に入ってくるのは、さすが秋、様々なキノコ。変わったキノコが在るたびに、一行の歩みがとまり、品定めが。
 時には顔の大きさに匹敵するほどの大きさのキノコも出現。コーヒーカップを置けるかも。
 切り立った斜面が多くなり、少々緊張も。猿の鳴き声に前方を見ると、群れがこちらを睨んでいる。そこには食い散らかした栗と青いイガが散乱。
一杯水避難小屋で昼食に。そこにはキノコ採りの先客が居り、早速収穫物を見せてもらう。マイタケ、ウラベニホテイシメジ、クリフウセンタケ、さすが地元人の強みに感心させられる。
 ここから先、少々険しいアップダウンが。避難小屋に荷物をデポし、身軽になって頂上を目指す人も。
 かつては、木々に遮られて展望が全く効かない頂上だったが、展望を確保するため、地元の個人が勝手に木を切り倒し、罰金30万円を払ったとの逸話がある。その話の通り、木々は無残に、そして坊主頭の狭い頂。肝心の展望は霧に遮られゼロ。そして下山時には、避難小屋の前で、切った張本人に出会う。
 霧に包まれた頂上で記念写真。
 帰路もキノコを堪能しながら歩く。ただし、見るだけ。まだまだ命が惜しい。
 一時は世の中に反発してひねくれたものの、その後は心を入れて替え更生し、真っ直ぐに成長したという逸話の(ある?ない?)杉の木が、通行する人にしきりに語りかける。
 バスの時刻を気にしながらも、踏み外せば何処までも止まらないような所をゆっくり下り、無事東日原に到着した。

(I記


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