813 安蘇/鹿沼岩山

2012年5月19日(土)

リーダー会シリーズ第5回「危険な箇所を歩いてみよう(岩場や梯子のあるコース)」の巻

岩山頂上 展望の良い岩山頂上にて


 好天のもと、新鹿沼駅から歩きはじめる。風情ある街並みを抜けて、古峰ヶ原街道をしばし歩いて、目立たない標識に従って右折すると、登山口の日吉神社につく。 ここからは檜林のハイキング道に入り、ほどなく昔から「鹿沼の岩場」と呼ばれ、岩登りの練習場となっている岩峰群の一角に到着した。
 ここで、まずはB峰北面のやさしい岩場で、基本的な立ち方や、歩き方、それに三点確保をおさらいしてB峰頂上に登った。さらにここから、メインザイルを垂らし、希望者は順にハーネスを着用し、エイト環を使って懸垂下降をして遊んだ。ちょっとスリルな一時であった。
 B峰基部の小広場で昼食後、練習の成果を試すが如く、岩場混じりの縦走路を、岩山に向かって歩いた。時々現れる岩場にそれぞれ自分なりのアプローチでチャレンジし、皆颯爽と克服してゆく。1時間少々で展望のよい岩山(一番岩)頂上に着いた。既に水が張られた田園地帯を見下ろし、遠くには女峰山や男体山がうっすらと見えていた。
 本来このハイキングコースは、岩山の北側にある猿岩の長い鎖場を下山するのだが、そこでは過去に転落死亡事故が起きていることもあり、今回は岩山南側の鞍部からのエスケープルートを下りることにした。ところが、この下山道は土が粘土質でその上に落ち葉が積もっているため、やたらと滑り、また滑り出すと止まらないので、補助ザイルを固定してこれを伝わって下降した。何のことはない、エスケープルートが一番の難所であった。下りきるとそこはゴルフ場の縁で、あとは里道をゆっくり歩いて新鹿沼駅へと戻った。
 

(O記