NO.1417 日光 切込湖、刈込湖
期   日:2018年5月26日(土)
天   候:晴れ
参 加 者 :11名
費   用:約6,000円
コース: 東武日光8:30集合 東武日光8:40(東武バス)===光徳温泉9:50-----山王峠11:25----涸沼12:00(昼食)
      ---- 切込湖13:05----刈込湖13:20---小峠14:35----湯元温泉15:30/15:45(東武バス)===東武日光17:10
      
 朝から気持ち良く晴れた空の下、各自、東武日光駅に集合。東武バスに乗り継ぎ奥日光、光徳温泉へと向かった。途中、日光東照宮の神橋付近で白無垢の花嫁さんがおり、神主さんが神橋の鎖を外しておられた。これから東照宮で結婚式かしら? おめでたい光景を見られ得した気分でバスは進んだ。
 バスは美しい新緑のいろは坂を登っていく。新緑を眺めていたらパトカーを発見。その横には何と車が横転しており、そばにドライバーらしき男性が立っていた。大事故ではないようだがお気の毒さま。いや、 命が助かったとポジティブにとらえよう。
 中禅寺湖を過ぎると日光男体山が目前に迫ってきた。光徳温泉に到着すると辺りはズミの花が満開で、ここからは日光白根山が見えた。山王峠に向けてスタート。林の中を進んでいくとエゾハルゼミの鳴き声が鈴の音のように降り注ぐ。この山行には鳥や昆虫、花などに詳しい方たちがおられ、色々教えていただいた。奥日光には多くの野鳥が棲んでおり、キビタキ、オオルリの声も聞こえた。またキマダラヒカゲという蝶が私たちについてくるかのように飛んでいた。人間の汗の匂いに引きつけられるとか。30分歩いた所で脱ぎタイム。その時、T氏がキビタキを発見、望遠レンズで撮影され、皆も「どこ、どこ」と一時、野鳥を観る会となった。
 そこから20分歩くと道は根っこの急登になり、エゾハルゼミの声はなくなり、鶯、ホトトギスなど、鳥の声だけが聞こえるようになった。山王峠に着く頃には何の音も聞こえなくなり、 山王見晴らしで休憩。目前には山王帽子山が見えた。ここから涸沼への道は大岩ゴロゴロの急登で皆、慎重に登り涸沼に到着。周囲を山々に囲まれた草原地帯で涸沼という名に似合わない美しい風景だった。この景色を見ながらランチタイムとなった。
 ここからは根っこの急登だったがカラ松の若葉が美しく、コマドリの声、足元にはコミヤマカタバミ、オーレン草などの可憐な花にパワーをもらい進んでいく。涸沼から30分歩いた頃、木々の間から眼下にエメラルドグリーンの湖が見えてきた。「わぁー 綺麗!」と歓声が上がる 切込湖だ。急登を頑張ったご褒美をいただいたような美しい湖だった。切込湖と刈込湖は連結しており、刈込湖畔にて記念撮影。周囲の山々の緑のグラデーションとエメラルドグリーンの湖はまるで東山魁夷の絵のような美しさで、皆、自分たちの撮影にも忙しい。
 湖を堪能し湯元温泉に向けて出発。岩、根っこ、木段の急登の登りが続く。小峠で最後の休憩。ここでリーダーからみたらし団子の差し入れが---- 疲れた身体にあの味、最高! ごちそうさまでした。皆、お団子パワーを充電し、出発。やっと車道が見えてきた時、「あっ! 猿がいるよ」の声。見ると高い木の枝に野生の猿が3匹いた。「目を合わせないように」と先輩のアドバイスをいただき、「野生の猿を見たい」という好奇心を抑え、前を向いて歩いた。全員、無事に湯元温泉に到着。源泉の硫黄の匂いに温泉気分を感じ、 奥日光を後にした。途中、野生の鹿が2頭、道路沿いの林から私達を見送ってくれた。
 東武日光駅で特急で帰られた数名の方と別れ、東武電車内で下山講となった。美しい新緑の中、想像以上の絶景に感動し、鳥や蝶や花、そして鹿や猿にも会えて、5月の奥日光を満喫した山行でした。
 リーダーの気配り、心配りと先輩や仲間たちとこの 感動を分かち合えたことに感謝致します。

(W 記)



スタート地点でリーダーのご挨拶


夏鳥のキビタキをみんなでウオッチング


一汗をかいて登った山王峠で1本


新緑に包まれた湖畔のハイキングは気分爽快です

集合写真