NO.1357 信州・美ヶ原〜独鈷山

期日 2017年10月11日(水)〜12日(木)
参加 5名
天候 1日目晴、2日目曇り
費用 約21,000円(ジパング使用、浦和起点)

第1日目

コース   大宮発はくたか55号=上田7:53/「松屋旅館」送迎車=美ヶ原高 原美術館9:15/9:30〜牛伏山9:40
      〜美しの塔10:30〜塩くれ場10:50〜電波塔群11:20〜王ヶ鼻11:55<昼食>12:20〜王ガ頭12:45
      〜塩くれ場13:25〜焼山 沢コース出入口14:03〜焼山の滝15:30〜巣栗沢入り口17:00=送迎車
      =宿着17:40

 雨をさけるべく予定を1日前倒した、リーダーの判断通り、美ヶ原は天高く馬、じゃあない、牛肥ゆる秋の好天だった。上田駅から高原美術館まで宿のご主人に送っていただき、労せずして2,000Mの高原へ。美術館の芸術作品も面白かったが、蒼天に様々な表情で浮かぶ雲の美しいこと。さすがに草原は枯れ草色だが、牛たちはゆったりをそれを食んでいる。電波塔群の人工美が意 外と原の景観に溶け込んでいる。360度、どこを見渡しても憧れの山々が連なりしばしば足が止る。王ガ鼻でお昼にして、塩くれ場へ戻る。ここから牧場を突っ切って巣栗渓谷へ降りる焼山沢コースを行くのだが、それまでのフラットならくらく歩きとは違い、かりにも2,000M山の下山なのだからと、覚悟はしていたが、想像以上の緊張を強いられる沢コースだった!
 まず牧場内を突っ切る道を、間違えて真逆に歩いて20分ほどロスしたのはご愛嬌として、コメツガの森林帯や広葉樹の混じる明るい登山道は、急斜面のトラバースの連続で、この山の特徴である薄い板状の鉄平石がぐらぐらして足許をあやしくさせる。焼山沢は何度も渡渉するかと思うと、はるか眼下に飛沫を上げて流れていたりと変化に富む。傾いた陽に色づいた木々が映えるが、眺めるのは立ち止まってね、と声を掛け合う。
 1000Mほどの下りに4時間弱を要したが、美しい渓谷美と足許注意の緊張で、疲れを感じなかったほど。(後が怖い!)5時近くに巣栗渓谷の駐車場におり、むかえに来ていただいた宿のご主人の車が、なんと輝いて見えたことか!宿での宴は、もっぱらこの下山の話で盛り上がったのは言うまでもない!

T記)

「美ヶ原高原美術館」。気に入った彫刻の前でパチリ。


空が高い。何処までも行けそうだ。


美しの塔で、ハイカーさんを呼び止めて撮していただく。


気持ちいい〜。風が吹き渡る。あの見える山は?


王ガ頭2034Mの電波塔群。


王ヶ鼻で、松本平と北アルプスを背景に。(えっ、写っていない?)


いよいよ、下山にかかる。焼山沢コースの入り口は、ここ。


牧場の柵に沿って、牛さんに挨拶しながら、恐る恐る通る。


牧場が終わっていよいよ樹林帯へ。


足許の石が崩れないよう、注意注意。


渡渉は愉しい。このくらいの水量ならね。


向かいの斜面の色合いに、見とれる。しっかり立ち止まってから、ね。


冗談でなく、こんな風に斜めっているのだ。(撮り方が下手なだけ....)


沢は、様々にその姿をかえて、飽きることがなかった。


宿をとった、霊泉寺温泉は素朴な秘湯の趣がある。




2日目

コース  宿発7:30/送迎車=宮沢登山口7:40〜独鈷山々頂10:00〜/15〜中禅寺12:30<昼食・散策>13:40
     シャトルバス=塩田町駅13:50/14:15別所温泉〜散策(北向観音・安楽寺)〜別所温泉駅15:43
     =上田駅/新幹線あさま=大宮

 2日目の朝も独鈷山登山口まで、宿のご主人に送っていただく。霊泉寺温泉は、その名の古刹と宿が3軒、共同浴場がひとつ、というお店なし、もちろん土産物屋なしの超素朴な、でも心安まる静かなところだ。登山口には獣よけのゲートがあり、そこから先は我々も獣?登山道にはずっと猪とおぼしき足跡やリスの食卓!もあり、丁目石のかわりに十二支の小さな小屋が案内してくれる。山容から見ての通り、登りはほとんど直登でそれも沢筋なので足許がおぼつかない。
 山頂付近は濃いガスの中で予報通り雨粒がポツポツと落ちてくる。登頂証拠の写真をとり、展望のないのが残念だったがすぐ下山。下山ルートの西前山コースは日当たりがよいのか点々と色づいた木々の斜面を行く。雨もすぐ上が り、ときどき風がザア〜と吹くと、様々な種類のドングリが弾むように落ちてきて、思わずリスの気持ちが解った様な....。予定より時間が押して、昼食はシャトルバスのバス停近くの中禅寺で宿のお弁当をひろげる。
 上田電鉄の可愛い2両編成の電車で別所温泉へ寄り道。じっくり見て回りたかったが、なんせ、足は棒、なので、北向観音と安楽寺の三重塔で満足。予想以上の充実の2日間で、久しぶりに山へ登ったぞ!と、体中の筋肉が叫んでいた!

ここからは、人間立ち入り注意。獣の世界なのだ。


選んだ宮沢コースは、沢添いで石がザラザラ。昨日の下りを思い出してしまう。


おお、おお。急登が続く。


道標代わりの、十二支の「酉」の小屋の前で、一息。


やっと先が明るく見えてくる。


山頂直下でとうとうガスが雨粒に。念のために雨具をつける。


独鈷山1266M。大展望だぞ、というわけにはいかないが、登頂満足。


登りが急登なら、下りも急下降。ロープにすがって。


落ち葉がすべるので、ゆっくりゆっくり。


フラットな道って、こんなに楽なんだ!


人里にでたぞ〜。


別所温泉へ。北向観音に登山の無事を報告。


有名な「愛染かつら」は、きれいに黄葉していた。


お寺さんはみな、山際にあるので、ここまでも階段階段。可愛い三重の塔。


上田電鉄で、山行を思い出しながらJRの上田駅へ向かう。