NO. 1354 歴史の道ハイクO  
柳生街道と京都・奈良の古刹巡り

期日 2017年10月1日(日)〜4日(水)
参加 10名
天候 晴、雨、晴、晴
費用 約45,000円

第1日目

コース 東京発12:00のぞみ225号=京都着14:19/15:03膳所駅〜義仲寺〜
      琵琶湖〜膳所駅=草津駅〜草津宿散策〜ホテル17:20

 今回の山行の目玉の一つは、新幹線のぞみで行けたこと。2時間19分で京都につき、午後はゆっくりと膳所の義仲寺を訪ねる。芭蕉が木曽義仲と同じ寺に墓を、という心は凡人には解るはずもないが、木曽殿の墓所をみながら眠るのは幸せなのだろう。萩と薄が静かな時の流れを思わせてくれる。寺からゆっくり坂を下れば、すぐに琵琶湖が広がる。3連泊するホテルのある草津は、中山道と東海道の合流点だ。かっての賑わいの面影の残る草津宿を散策したり、太田道灌が先祖という太田酒造で買い物を愉しみながら、明日の予定を打ち合わせて1日目は早めに休む。

T記)

膳所の閑静な町並みの中に、義仲寺はある。


お寺さんから、義仲や芭蕉の話を伺う。翁堂には若冲の天井画があったが
焼けてしまい、明治に復元したものらしい。


義仲の墓所の奥に芭蕉の墓所。「木曽殿と背中合わせの寒さかな」の句碑も。


ゆっくり坂を下ると琵琶湖にでる。涼風の中、話もはずむ。


草津宿の碑の前で、1枚。


中山道と東海道の合流地がここ草津宿だ。はい、パチリ。




2日目

コース  ホテル発7:00〜朝食〜草津駅=近鉄奈良駅9:22=バス9:41ー10: 09忍辱山〜円成寺
     〜柳生街道へ〜石畳〜茶畑〜八柱神社〜峠の茶屋〜<昼食>〜奥山ハイウエイ〜
     首切地蔵〜朝日観音〜夕日観音〜飛鳥中学校〜空也上人旧跡〜春日大社〜表参道
     ーバスー近鉄奈良駅=京都=草津18:31〜ホテ ル


 朝、目覚めると雨。メインの柳生街道の後半を歩くので、前回の終了地点の忍辱山まで電車とバスを乗り継ぐ。円成寺の庭のモミジがわずかに色づき雨に映える。街道は石畳あり、落ち葉道あり、路傍に石仏が佇み、雨も大降りにはならずかえって涼しく歩きやすい。ゴール近くは春日山の山域を歩くので滑りやすく足許注意だが、誰にも会わず静かで、首切地蔵や石彫りの観音をなど見所が多く飽きない。と思っていたら、突然うしろから「ハロー!」と爽やかな声。みれば、可愛いワンピース姿の女性が1人、パンプスでスタスタ。あっという間に追い越された。誰かが上海から来たらしい、と聞き出し、じゃあ、上海観音だ、と、ひとしきり盛り上がる。春日大社はさすがに大勢の観光客で大賑わい。われわれも駅近くのスタバの珈琲で一休み。充実した気分でホテルへと戻った。

 

歩き始めは長閑な田畑の道をゆく。


峠の茶屋でお弁当を、と予定していたが、今は昔の姿...。


古の人も、こうしてサクサク落ち葉道を歩いたことだろう。


「首切地蔵」とは穏やかでないが、荒木又右衛門が試しを斬りしたとか。
今は旅の安全を守っていて下さる。


春日山の山域に入ると渓流沿いの岩に、線彫りの「朝日観音」が。
高円山からの朝日が一番にあたるという。


そこへ、美しい現し身の”上海観音”が、ハロー!


ゴールの春日大社へついて、我々も観光の人となる。




3日目

コース ホテル7:00〜草津駅=京都駅ーバス停一乗寺下り松9:30〜金福寺〜詩仙堂10:00〜
     圓光寺〜曼殊院〜昼食<12:20/13:00>修学院離宮13:20/15:00〜京菓子「阿闍梨餅」
     〜下鴨神社16:00〜木 屋町通〜夕食「直会撰」17:30/19:30>〜祇園・先斗町散策ーバス
     京都駅=草津21:40〜ホテル


  この日雨は上がり、下京区も洛北に近いあたりの散策だ。京都観光には便利な「バス一日乗車券」を500円也、で購入。さっそく宮本武蔵の決闘で有名な”一乗寺下がり松”へ。今の松は何代目?詩仙堂ではゆったりと庭を散策し秋の紅葉を思い浮かべる。曼殊院を後に修学院離宮へ向かうと、なんと運の良いことに当日受付があと20人、というところへ行き会わせる。申し込んでから安心して門前のお蕎麦屋さんで鰊蕎麦をじっくり味わう。修学院離宮は17世紀半ばに、後水尾上皇が修学院の地に造営した山荘という。上・中・下の三つの離宮を歩くと3KM、ガイドさんに案内されて至福の1時間半だった。入り口でだめ押しの記念写真を撮り、下鴨神社へ移動。糺すの森で悠久の時を感じ、さらに高瀬川沿いに木屋町通りをブラブラ。今日のご褒美の宴へと向かう。リーダーがセッティングしてくれた京野菜のお店「直会撰」で、渇いた喉を潤し、おいしい料理を、おしゃべりと共に味わう。食後は、先斗町から花見小路など祇園の路地、小路をクネクネ。京の夜の賑わいの一端にふれる。(もっ と、深〜く味わいたい、なんて)鴨川名物の等間隔カップル座り、も、遠目にちらちらと眺め、ホテルに戻ったのは9時半過ぎであった。それにしても、この日は良く歩いた!

 

徳川家を辞したた石川丈山が京都の住まいとしたのが、この詩仙堂。


庭を鑑賞しながらジョークはでても、一句、は、無理かな。


わずかに色づき始めたモミジ。来月末にはさぞ見事に。


移動の途中の民家にもこぼれんばかりの萩がゆかしい。


修学院離宮に入る前の腹ごしらえは、このお店で鰊蕎麦!


離宮でお世話になった、個性的な!ガイドさん。


上離宮の隣雲亭からは、素晴らしい眺めが。


ここでもやはり記念写真は大事!


離宮の入り口で、職員の方にシャッターをお願いする。


加茂川と高野川が合流して鴨川となる起点に下鴨神社はある。
糺の森入り口で、 1枚。


下鴨神社山門。


神社参拝のあとは、高瀬川添いの木屋町通りへ。


この日の夕食は、寺町通りの「直会 撰」で。
まずはビールで乾杯!美味しい前菜。


食後は夜の涼風に吹かれ、祇園や先斗町のちいさな路地をさまざまに歩く。
(酔 い覚ましかな〜)


締めは、弥次喜多コンビと記念撮影!




4日目

コース ホテル7:00〜草津駅=山科=烏丸御池8:00〜朝食「伊右衛門サロン」〜バス百万遍〜
     京都大学散策〜吉田神社・バス四条河原町〜蛸薬師通り〜錦市場通り〜バス・京都駅15:05
     のぞみ232号=東京駅17:23


  昨夜の疲れも見せず、皆ホテルをチェックアウト。荷物は宅急便で送ってしまったので身軽だ。期待の朝ご飯は「京都伊右衛門サロン」。ふっくら炊き込みご飯のセットで満足じゃ〜。帰りの京都14:40の集合時間まで、自由、なのだが、やっぱりリーダー案内がないと歩けない...。百万遍から京都大学、京大生ゆかりの吉田神社をめぐり、途中のおそば屋さんで昼。希望して蛸薬師に連れて行って貰い、錦市場を歩き、古さと今風の京都のミックスされた賑わいを堪能する。メインは柳生街道歩きの山行だったが、古都のそぞろ歩きも堪能させて貰い、今度は自立してあるけるかも、と、ちょっぴり自信がついた。綿密な計画と行動力のリーダーと愉快な仲間に感謝の四日間だった。阿闍梨餅、美味しかったよ〜。

 

朝食は「伊右衛門サロン」で炊き込みご飯セット! 満足〜。


京都大学の時計台前で、一休み。なんせ広〜いキャンパスなので。


京大生にゆかりの深い、吉田神社を参拝。


四条河原町へ戻り、蛸薬師へ。膝の痛みを治して欲しかったが
果たして蛸にヒザ はあるのか?


お漬け物を買ったお店の看板娘。貫禄充分!


錦市場は、相変わらずの賑わい。若冲さんの垂れ幕がうれしい。