期 日 2016年11月4日(金)〜6日(日)
コース 2日目:種差海岸 = 金浜漁港塩釜神社 = 階上(はしかみ)漁港(昼食) =小船渡(こみなと)海岸 = マリンサイドスパ種市(泊) 3日目:種市漁港 = 種市海浜公園 = 宿戸(しゅくのへ)漁港 = 陸中八木(りくちゅうやぎ)駅(昼食) = 有家(うげ)駅(JR八戸線) →八戸駅(東北新幹線) → 大宮駅
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朝から高崎線では信号トラブルによる列車運休があり、その影響による列車の乱れで集合が遅れるのでは と懸念していたが参加者全員集合、一安心。東北新幹線で一路八戸へ。第一日目最初の目的地蕪島は八戸駅で八戸線に乗り換え、東京近郊では珍しくなった気動車で鮫駅へ。鮫駅に近づくと臨海工業地帯の八戸港と八戸漁港の一つ鮫漁港が見渡せた。鮫駅降車後、コンビニで思い思いの昼食を買い込み取り敢えず鮫の港へ。八戸漁港は、かつては漁獲水揚げ量日本一、二の地位にあり、鮫漁港はその中核となっている漁港。丁度鯖の水揚げが行われており活気が感じられた。翌日の地方新聞では、当日の出漁船、漁獲量は今年二度目の大量出漁、漁獲量とのこと。昔は鯖とイカの水揚げが盛んで、八戸線沿線では物干し台にイカを天日干しする各家が連なり、「イカのカーテン」という風物があったと聞く。土産に鯖を一匹戴いた。漁港にはウミネコが飛び交っていた。(八戸鮫市場は休み) 目的地蕪島は鮫漁港から1kmほど先にあり、震災復興によるものと思われるが、観光地として駐車場、休憩所(案内所)などよく整備されていた。ただし、ウミネコは繁殖期(3月頃) ではないので、飛んではいるが島では休息しておらず、ウミネコと糞で島全体が真っ白気という景色(蕪島のイメージ)ではなかった。島の上の蕪島神社は漏電のため?全焼したという話を案内所で聞いたが、これも翌日の地方新聞で、神社再建の起工式がこの日行われたとのこと。蕪島休憩所にて昼食。蕪島神社鳥居のそばにこの地方の民謡「八戸小唄」の碑が立っていた。蕪島を後に海岸に沿って、沖行く舟、海岸景色を見ながら葦毛崎展望台へ。海岸沿いの岩場の景色、海の景色を見ながらのハイキングはいつものハイキングと違った気持の和みがあり、足も軽くなる。葦毛崎展望台は180度オーシャンビュー。地球が丸いのがわかるかな?などと言いながら海の景色を楽しむ。そして、1.5kmほどの距離を有する大須賀(白浜)海岸(夏は海水浴各で大賑いとのこと)の砂浜を歩き、種差海岸へ向かう。海の中の奇岩や東尋坊を思わせる岩場−小規模なリアス式海岸風景−見ながら、名勝「淀の松原」の松林の中やいつものハイキングコース歩き、玉砂利の海岸歩き、海岸際にそそり立つ岩の這い昇りなど変化に富んだ「種差海岸遊歩道」を楽しむことができた。遊歩道がよく整備されていた。歩き疲れた頃、宿泊地に近い種差海岸草原地(芝生地)に着いた。広々とした海岸芝生地、岩場、砂浜の海の景色は歩き疲れの気持ちの十分な癒しとなった。天候は一日中曇りでやや冷たい風があり、宿の風呂で手足先がジンジンと温まり、夕食時、海の料理で楽しく反省会を行った。 |
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潮風トレイルスタート・・・JR八戸線鮫駅
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最初の記念写真
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上を目指して一列縦隊
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潮風トレイル
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素晴らしい天候に恵まれた
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鳴砂の海岸が見えてきた
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鳴砂海岸
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日が傾いてきた、間もなく今宵の宿宝海荘に到着です
2日目
2日目は海岸線沿いと海を松林間眼下に見ながらの一般道路(国道45号、県道、町道など)を交互にひたすら歩く。「三陸・みちのく潮風トレイル」で設定されたコースであるが、一般道路が多い。海岸線コースはいくつかの漁港、漁港の高い岩に建てられている神社、漁港の浜小屋(漁業用具保管、収穫物加工など)を見ながら。金浜漁港近くの大きな岩の上に塩釜神社が建っており、立寄り箇所となっているので参拝。各漁港には神社があり、昔から航海の安全を祈願、出航していく海に働く人の思いが感じられ、日本人の神に対する信仰心の厚さを思うとジンとくるものがある。かつてこの地で塩を作っていたとのこと。丁度漁港には船が着き、11月解禁となったアワビの水揚げ、固体の仕分け、漁業組合納め作業が行われていた。それぞれの舟の収穫アワビで9cm以下を選別(商品対象外)、市場に出すアワビを重量計測し漁協関係者に証明書で報告(収入証明書となる)。1kg15,000円程度。100〜150g/個なので浜値段でも1,000円〜1,500円。我々の口に入るときは3,000円/個くらいか。涎がでた。 1日目と同様に、海岸線沿い歩きでは砂浜歩き、玉砂利歩きありで変化があり一般道路歩きの合間を楽しませてくれた。昼食は階上(はしかみ)の町で店に入り何か海の物を と期待を膨らませ、案内表示板矢印「階上商店街」を目標にひたすら歩く。やっと階上駅(無人駅)に着いたが商店街が見当たらない。店はあっても閉まっているか、かつて店であった建物が多く、食べ物屋が見当たらない。人の姿もなく、昼の仕事が一段落し昼食に家に帰るらしきおばあさんに食堂の場所を聞き食堂探し。やっと見つけたらお休み。何とか「たばこ 酒 日用雑貨」の看板を掲げる店を見つけ入ると正に地元の雑貨店。カップヌードルとパンがあり、カップヌードルにお湯を入れてくれる とのこと。親切に感謝。温かい、おいしい海の物を も忘れホット一息。このお店がなかったらどうなったことか。この日の行程の大きな話題となった。そしてもう一つの話題は、鮭が遡上する川があるとのことで、たまたま橋に立っている人に聞くと、こんな川(川幅も狭く、浅い)に鮭が上る?というところに泳いでいる鮭を発見。牝鮭が行動するとその後を素早く牡鮭が追う という劇的な場面を見る。話やテレビ等で見聞きしているが本物が見られたのは感激。その後は長い防波堤の上を歩き、歩き疲れた頃に海辺に瀟洒な建物を見つけるとこれが宿泊地。種市到着。救われた感じがした。15時頃であった。朝8時に出発し一日中歩き続けるのはさすがに疲れる。昼食への思い入れが叶わなかったのも利いていたのか。全室オーシャンビューの部屋で夕食までゆっくり休憩。最上階の大きな風呂で体を温め、海の料理、楽しい会話の夕食で一日を閉め括った。 |
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民宿宝海荘
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ヨコラッショ
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豪華昼食風景・・・たった一軒開いていたお店で買ったカップラーメンで
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2泊目の宿マリンサイドスパ種市の夕食
3日目
種市の町はこの付近では中核地になっているのであろう地方銀行が2行あり、スーパーマーケットとまではいかないがそれなりの店もあり、庁舎も立派(種市町と大野村が合併し現在は洋野(ひろの)町 宿泊地は洋野町種市地区)。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」で有名な地。水産関係の養成校(種市高校海洋開発科)があり、海はアワビ、ウニの養殖場でこれが地場産業となっている。種市駅前のトイレは頭に被る潜水具を形どり、潜水坊やがウニを手に乗せているモニュメントが印象深かった。取り敢えず昼食弁当をコンビニで買い求め(昨日の反省)最終目的地有家(うげ)駅に向かう。やや気温が低く寒い。種市漁港に入り、さすが種市という大きな稚ウニ養殖施設を見、海伝いに砂浜、海岸砂利の上を歩く。一か所陸地が海に落ち込み、波が引いたときに砂利の上を歩いて渡らなければならない難所があった。波の寄せ引きを見極めて渡らないと海の中を歩かなければならない。うまく渡る人、見極めを誤って波の中に足を突っ込む人、砂利に足を取られ転ぶ人、ちょっとした冒険を楽しんだ。「親不知」という言葉もでた。種市海浜公園を出て海辺と八戸線を見ながら一般道路を歩く。朝晩を除けば1時間に1本あるかないかの八戸線列車が通過した時は皆で写真撮影。電柱などの支障物がなく、海の景色を背景に列車の撮影はまたとないシャッターチャンス。通過する列車に手を振る。また、海のすぐそばに稲を干している田と牛のいる牧場があり、絵になるような景色が見られ、さらに道路脇の小丘にカモシカ?がこちらを見ていた。宿戸(しゅくのへ)漁港を経て陸中八木駅(無人駅)に到着、昼食をとった。種市漁港や陸中八木で特に目についたのは、地表から場所によっては7.8mあろうか巨大な防潮提。例の津波対策である。現物を見ると異様な感じがする。陸から海への視界が遮られて海を見ることができない。人の命を思えば評論はできない。帰りの八戸線列車時刻により陸中八木駅での乗車も計画していたが、当初計画の有家(うげ)駅まで歩いても間に合うということで有家に出発。一般道路から海辺に出て有家駅1kmという標示板を当てに海辺の砂利、防潮堤を歩く。かなり歩いたが一向にたどり着かない。波は荒いが海でかなりのサーフィンをしているのが見えた。やっと有家駅に到着。駅といっても狭いホームに小さな待合室があるのみ。地方線の風物。かつては駅舎があり駅員も配置されていた駅でもあったが。帰りに乗る列車が海辺の向こうから近づいてくる風景は何ともいえない。全行程無事完了。 |
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マリンサイドスパ種市玄関前
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南部潜水式トイレ
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高潮注意
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長閑なJR八戸線
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ゴール!! 有家(うげ)駅
この行程の中で、この他印象に残ったこととして、
・海岸沿いの道は比較的整備されている。 |