No.1240 南アルプス・間ノ岳(3188m)〜北岳(3192m)


◇期  日:平成8月25日(木)〜27日(土)
◇天  候:
◇参 加 者:7名
◇費  用:26,200円

◇コース:
1日目:大宮6:22=甲府9:46/10:00=広河原12:20/35=野呂川出合12:40/13:05―林道終点・小屋入口15:00―両俣小屋15:30(泊)
2日目:両俣小屋5:15―野呂川越6:26―三峯岳11:07/40(山頂往復・昼食)−間ノ岳12:43/13:00―北岳山荘14:53(泊)
3日目:北岳山荘5:40―北岳7:00―北岳肩の小屋7:20/40―小太郎山分岐8:05−二股10:15―広河原13:20/14/30=甲府16:25下山講後解散。

 1日目 甲府―広河原―野呂川出合へと南アルプス林道をバスで乗り継ぐ。久方ぶりに天候不順から解放されたせいか満席だ。野呂川出合で降車しそこで昼食をとる。空模様もまずまずでこれからがとても楽しみ。ここよりバス道と別れ川沿いを2h強淡々と歩く。道は車が十分すれ違いできる程広いが工事用林道なので7人の独占道(?)で、ゆったりと広がって歩く。前を行く2、3のグループも同様のようだ。道端に列をなして咲くフジアザミの赤紫の大輪がまるでガードレールのように見頃を迎えようとしている。轍の中までも株があり、初めて会ったので感激- - - -が小屋近くで雨が降り出しなかなか天気がはっきりしない。両俣小屋は収容30人程の小さな小屋でこたつもありほっくりした雰囲気。心づくしの夕食に舌づつみ、明日からの天候回復を願って眠りに就く。
 2日目 朝方上がったのか、雨に濡れた登山道を行く。1hあまりで野呂川越に到着、ここから本山行のメインルートの始まり、三峰岳への急登に掛かる。この頃になると青空が広がりはじめ、私達を応援してくれているようだ。大シラビソの樹林帯が続き、林床は苔むして、まさに南アルプス。木間から甲斐駒が見え隠れし、三峰、間ノ岳そして北岳への尾根の展望を予想すると心が浮き立つ。2699mあたりから灌木帯に変わり、さらに斜度が増す。三峰岳の岩を積み上げたような山頂が青空にすっくと立ち、高度感満点。直下の鎖場を回り込み山頂へ - - - -360度の展望を期待したが立ち込め始めたガスに阻まれ、山々が恥ずかしそうに隠れだしてしまった。頂上直下で昼食をとりガスの切れるのを願いつつ間ノ岳へ。山頂はガスが濃く立ち込め、風も出てきたので急ぎ北岳山荘へ向かう。山荘は晴天なら素晴らしい眺望が開けているはずだが今日のところは雨が落ちないだけでも幸せとする。少しでもガスの切れ目ができるのを期待しつつ山荘外で乾杯してよもやま話に花を咲かせる。私はなんだか頭が痛く、気分も今一つ。高山病らしい。2人に1枚のふとんという混んだ部屋も初めての経験なので不安の中、床に就く。
 3日目 眠れたような、そうでないような状況でガスの中、山荘を出る。症状は違うが2、3の人も少し気分がすぐれないとのこと。まあ歩いているうちにと思いつつ北岳へ向かう。一瞬、空が虹色?降水確率50%とか - - - -たて続けに来ている台風の影響のようだ。肩の小屋で一息入れる。私は我慢できず、戻してしまったので少しスッキリ。皆、順調に歩を進める。とうとう空から涙のしずくが落ち始め、小太郎山分岐より大樺沢へと道をとる。雨はやむ気配はなく、とにかく安全第一でゆっくり進む。この悪天候の中、大荷物の人も含めてかなりの人が登って来る。これからどうなることか - - - 。二股より沢へ下りる。更に勢いを増した雨と汗とで足元が見えにくく体調を崩した人を含め皆で助け合いつつ下山。雨の落ちない間はトウヤクリンドウ、シオガマ等も見られたがガスと雨でチョッピリ残念。広河原に着くと皆ケロッと元気、甲府で名物のほうとうで下山講、全員無事スケジュールを全うした。リーダーはじめ、メンバーのあったかい心遣いに感謝、本当にありがとうございました。                                       (三木 記)