NO.1226 田代山・帝釈山

期日:2016年6月16日(木)〜17日(金)
費用:20,700円
参加:女性6名 男性4名

第 一 日

天候:曇り一時雨

コース:東武大宮7:14=春日部7:44=会津高原尾瀬口11:00=湯の花温泉11:40−湯の倉山13:40−湯の花温泉・山楽15:30(泊)

 梅雨空の中、大宮を出発して約4時間30分、今宵のねぐら民宿・山楽に到着。そこに不要な荷物を預け、湯の倉山へと出発、全員元気だ。思ったより急登が続いたが無事頂上到着、記念撮影を済ませてすぐ下山開始、麓に着くころには小雨が降り始めたが梅雨の最中なので仕方のないところか。宿に到着後熱い熱い共同温泉に浸かり、美味しい夕食をいただき、明日に備えて早めに就寝した。 文責 塩ア孝壽



今宵の宿・山楽 これから湯の倉山へ登ります




湯の倉山山頂 思っていたより登り応えがありました




夕食に出るのかな?




夕食が待ちきれず始まってしまった





第 二 日

天候:霧のち晴れ

コース:山楽6:00=猿倉登山口7:00−田代山8:30−帝釈山10:30−田代山12:20−猿倉登山口13:45=会津高原尾瀬口=春日部=大宮

 予定通り6:00民宿・山楽を出発、猿倉登山口でリーダーから諸注意を受けてから7:00ごろ登山開始。雨が心配されたが曇り空で梅雨時としてはまずまず、さわやかな空気と小鳥のさえずりが心地よい。この山の花の最盛期は過ぎていたがそれでもサラサドウダン、アカモノ、ウラジロヨウラク、ギンリョウソウなどに出会うことが出来た。田代山湿原は霧に包まれ幻想的な雰囲気(チョッと寒かった)。ここではワタスゲ、ヒメシャクナゲ、リンドウなどが見られた。記念撮影後帝釈山に向かう。途中の避難小屋は整備が行き届きとても綺麗になっていた。帝釈山へのルートはかなりの下りから始まり、山歩きに来たのに愚痴の一つも言いたくなる。それでもお目当てのオサバグサの白い可憐な花に慰められ、歩を進める。急な岩場を喘ぎながら登ると帝釈山頂上に到着した。記念撮影と昼食の後、帝釈山を後にし、復路は往路を戻る。田代山湿原まで戻るころには日差しが差し始めた。田代山湿原は往路と異なり日差しが温かく展望もよくルンルン気分(すべてリーダーの予定していた通りとか)。ゆっくりしたいところだが予約したタクシーの時間の都合で少々急ぐことになった。タクシーの待つ猿倉登山口にはほぼ予定通り到着、楽しかった2日間の山行は終了した。 文責 塩ア孝壽

幻想・・・田代山湿原




記念撮影 チョッと寒かった




帝釈山は霧の中




田代山湿原に戻るころは晴れてきた はいポーズ!




ルンルン! 晴れた田代山湿原 この後花と景色を愛でながら無事猿倉登山口へ下山




田代山・帝釈山で出会った花々
【共通データ カメラ:NIKON Df レンズ:シグママクロ 50mm F2.8】

撮影地:田代山中腹
絞 り:F8 露光時間:1/125秒 ISO:8000 露出補正:0

和名:ギンリョウソウ【銀竜草】
別名:ユウレイタケ【幽霊茸】
英名:Indian pipe
学名:Monotropastrum globosum
分類:イチヤクソウ科ギンリョウソウ属
性状:5〜10cm 双子葉類 腐生植物
花期:4月〜8月
分布:日本各地の山地の林内
コメント:りん片葉に包まれた全体の姿を、竜に見立てて名づけられた。夏の暗い林内に白く浮き上がる様子から別名をユウレイタケ【幽霊茸】と呼びますが、茸ではありません。落ち葉などから養分をとって成長する腐生植物です。葉緑素がまったくないので根以外はすべて白。そして、果実も白色で熟すと崩れ種子を散らします。



撮影地:田代山中腹
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:1250 露出補正:-0.3

和名:ゴゼンタチバナ【御前橘】
別名:
英名:bunchberry dogwood
学名:Cornus canadensis
分類:ミズキ科ゴゼンタチバナ属
性状:草丈5-15cm、亜高山帯の針葉樹林の林床や縁、高山帯のハイマツ帯で群落をつくる常緑多年草。
花期:6月下旬〜7月下旬
分布:北海道、本州、四国の亜高山帯から高山帯。
コメント:葉は4枚か6枚が互生するが輪生のように見える。花が咲くのはほとんど6枚葉で6月から7月ごろ白い花が咲く。花のように見えるのは苞で、ほんとうの花は真ん中に20個ほどが集まっています。秋になると直径5-7mmの真っ赤な果実を数個ブローチのようにぶらさげる。



撮影地:田代山中腹
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:3200 露出補正:0

和名:ウラジロヨウラク【裏白瓔珞】
別名:アズマツリガネツツジ ツリガネツツジ
英名:
学名:Menziesia multiflora
分類:ツツジ科ヨウラクツツジ属
性状:落葉低木、双子葉植物
花期:5月下旬〜6月上旬
分布:北海道、本州、四国
コメント:山地帯〜亜高山帯のやや湿ったところに生える落葉低木。花の時期には可愛らしい形と色が注意を惹きます。沢山の花色があるようです。



撮影地:田代山中腹
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:250 露出補正:-0.7

和名:ベニサラサドウダンツツジ【紅更紗灯台躑躅】【紅更紗満天星】
別名:フウリンツツジ【風鈴躑躅】
英名:furin-tsutsuji
学名:Enkianthus campanulatus var. rubicundus
分類:ツツジ科 ドウダンツツジ属
性状:日当たりの良い山地帯から亜高山帯に生える落葉低木
花期:5月〜7月
分布:本州の北陸地方から東北地方南部
コメント:ドウダンとは油を燃やす明かりの灯台の意味で、灯心の周りを囲った風よけが花の形に見えることから名付けられたとか。サラサドウダンの変種で、枝先に濃い紅色の釣鐘形の愛らしい花をたくさんつける。ドウダンツツジ同様秋には紅葉する。



撮影地:田代山中腹
絞 り:F8 露光時間:1/125秒 ISO:400 露出補正:-0.7

和名:アカモノ【赤物】
別名:イワハゼ【岩櫨】
学名:Gaultheria ovatifolia ssp. adenothrix
分類:ツツジ科シラタマノキ属
性状:常緑低木
花期:6月〜7月
分布:北海道から本州の日本海側
コメント:日当たりのよい高山や深山に生える常緑低木です。シラタマノキという白い実をつける植物に対比してつけられた名前です。果実が赤く熟し,甘みがありおいしいとのこと。アカモモ(赤桃)がなまったものとも言われます。岩地などに生えることから,イワハゼの別名もあります。若枝には長い赤褐色の毛が生えています。釣り鐘形の白い花が下向きに咲きます。



撮影地:田代山湿原
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:1000 露出補正:-0.7

和名:タテヤマリンドウ【立山竜胆】
別名:
英名:
学名:Gentiana thunbergii var. minor



撮影地:田代山湿原
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:125 露出補正:-0.7

撮影地:田代山湿原
絞 り:F8 露光時間:1/125秒 ISO:900 露出補正:-0.3

和名:ヒメシャクナゲ【姫石楠花】
別名:
英名:
学名:Andromeda polifolia



撮影地:田代山湿原
絞 り:F10 露光時間:1/400秒 ISO:200 露出補正:-0.7

和名:ワタスゲ【綿管】
別名:スズメノケヤリ
英名:Hare's tail cotton grass
学名:Eriophorum vaginatum
分類:カヤツリグサ科ワタスゲ属
性状:やや高地の湿原または浅水中に生える、草丈30〜50cm
花期:6〜8月
分布:北海道〜本州中部地方以北
コメント:高層湿原に群生し、綿毛のような白い毛玉が点々と湿原にちりばめられた風景は美しくさわやかに感じられる。白い毛玉を果穂といい茎の先に1個つく。白い毛は種子に生えたもので、やがて風に乗って飛んでいく。実の時期には高さ30〜50cmになるが、花時には丈が低く花も地味なので気がつかない人も多い。花は黄色い糸状の花被片が多数あり穂のようになる。よく似たサギスゲは果穂がほうき状で茎の先に2個以上つくことで区別できる。



撮影地:田代山・帝釈山中間
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:320 露出補正:0

和名:シャクナゲ【石楠花】
別名:シャクナシ、シャクナンゲ、シャクナンギ
英名:Rhododendron
学名:Rhododendron metternichii var. pentamerum
分類:ツツジ科ツツジ属
性状:常緑低木、高さ3mくらい
花期:5〜8月
分布:本州、九州
コメント:本州から九州に分布し、俳句に詠まれるのは、東北地方南部から関東地方にかけて見られるアズマシャクナゲ、南アルプス山塊や中央アルプスおよび木曾山塊の南部に生えるキョウマルシャクナゲ、本州中部から中国、四国に分散するホンシャクナゲ、四国と九州のツクシシャクナゲで、何れも淡い紅紫色の花が咲く。本州中部から吾妻山のネモトシャクナゲと滋賀県の鎌掛谷のホンシャクナゲの群落は天然記念物として保護されている。



撮影地:田代山・帝釈山中間
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:640 露出補正:0

和名:ミツバオウレン【三葉黄蓮】
別名:
英名:threeleaf goldthread
学名:Coptis trifolia
分類:キンポウゲ科オウレン属
性状:亜高山帯〜高山帯の針葉樹林、林縁、雪田、湿原に生える草丈5〜15cmの多年草
花期:6月〜7月
分布:北海道、本州中部地方以北
コメント:根茎を横に這わせて群生する。葉は常緑で根生し長い柄を持つ3個の小葉からなる複葉。花は1個、萼片は白色、花弁は黄色、狭楕円形で互いに接しない。花径7〜10o、萼片も花弁も5個、雄蘂は4〜8。葉は花より遅れて開き、越冬葉と共存する。



撮影地:田代山・帝釈山中間
絞 り:F11 露光時間:1/125秒 ISO:1400 露出補正:-0.7

和名:オサバグサ【筬葉草】
別名:
英名:
学名: Pteridophyllum racemosum