子の権現への檜林の中、木漏れ日を受けながらゆっくり歩きたいところ。しかし日暮れが早い今、気持ちだけは早歩き。
1時間20分ほどで 子の権現 天龍寺に。掲げられた金の大草鞋のご利益は健脚になること。心を込めて手を合わせる。
釈迦堂横の展望台からは秋色の関東平野が。
関東平野の展望のど真ん中には、人気が持続している東京スカイツリーが遠望される。
境内に出された机の上にバナナや飲料水が。なんと我々と同一コースを逆方向にトレイルラン大会が始まっているとの情報に、渋滞を懸念して急いで歩き出す。
アップダウンの山道が続く。こんな悪路を走るなんてランナーにとっては大変なことだ。トレッキング シューズでも歩き難いのに。
間もなく先頭の走者に遭遇。10位ぐらいまではかなり間隔があったが、その後は連続で走ってくる。
陽が短い秋の一日、こちらも時間を無駄にはできない。天目指峠で早お昼にしてランナーをやり過ごすことに。
一息入れるランナーのゼッケンには ”奥武蔵「伊豆ケ岳を越える道」トレイルラン”と書いてある。なんと第10回と、結構続いているのだ。
ほどほどで山歩きを再開する。ランナーはぽつりぽつりと来るが、タイムは気にせず完走することに意義ありとマイペース。
彼らを激励しながら、中の沢の頭(622m)を越え、アップダウンの後に高畑山で一息。
木々は次第に秋らしさを帯びてくる。道はなお山道らしさのまま。
一気に高度を稼ぐ。頭上の黄葉は目に入らないが、この急坂では無理もない。
古御岳(830m)を越え、紅葉の中をさらに歩く。
ようやく伊豆ケ岳頂上に。
伊豆ケ岳の頂で勢揃い。北風は冬そのもの。
北風を避けて岩陰で、二回目の昼食を軽くとる。岩の存在に感謝しながら。
陽のあるうちにと、落ち葉を踏みしめながら早々に下る
陽のある内に無事山道を下り終わり、出口の祠に頭を下げることも忘れはしない。
舗装された山里は、まだまだ初秋。山上との相違を実感しながら正丸駅に。