二日目の天候が悪いと予想されたため、当初の計画を日帰りでの谷川岳登頂に変更しました。
天 候:晴れ時々曇り
参加者:3名
費 用:3000円(マイカー規程による)
行 程:ロープウェイ天神平駅-熊穴沢避難小屋-谷川岳オキの耳頂上-ラクダの背-ロープウェイ土合口駅
熊谷駅南口を予定時刻に出発し、高速道路も順調で想定内の時刻にロープウェイ土合口駅に到着しました。ロープウェイ駅には立体駐車場があり、駐車料金は500円でした。 天神平でもすでに写真(下右左)のような絶景が展開しており、「今日一日、楽しく行きましょう」と意気揚々と出発しました。 |
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天神平から谷川岳を望む↑ | 天神平から望む朝日岳方面↑ | ||
天神平からはトラバース気味に、少しずつ高度を上げていきます。所々に残雪があり、滑ったら相当な距離落ちそうなので、ちょっと緊張しました。が足元には、イワウチワやショウジョウバカマが咲いていて、春の気分は満点でした。 |
稜線に出ると、シャクナゲやムラサキヤシオツツジが路傍に彩りを添え、足元にはカタクリやミヤマキンバイなどが群生して、花を愛でながらの快適な登行になりました。 谷川岳頂上の南面には大きな雪田が残っているようです。 |
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とうとう一輪しかなかったシラネアオイ↑ | シャクナゲ咲く路を登ります↑ | おじさん二人キスミレの路で↑ | ナエバキスミレの群落↑ |
やがて頂上直下、大きな雪田に到着します。他の登山者も、皆付けているので、メンバーは軽アイゼンを付けます。傾斜はかなり急です。ルート脇にザイルが張られています。しかし、もうかなり雪が軟らかいので、バランスを補助するピッケルやストックがあれば、キックステップで充分安全に登行できます。 雪田の上部は傾斜も緩んでくるので、そこで簡単な雪上歩行レッスンをして肩の小屋前に出ました。 |
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トマの耳はかなり混雑していたので、オキの耳まで行って、昼食にしました。 またこのあたりにあるはずの「ホソバヒナウスユキソウ」を探して、少し行ったり来たりしたのですが、とうとう見つかりませんでした。 頂上からの眺めは、西の方は暗い雲がかかって少々怪しい雰囲気でしたが、北~東方向は明るく遠望が利いていました。上越国境の山々が、残雪を纏って連なっていました。 |
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オジカ沢の頭から万太郎山、仙ノ倉岳へと続く稜線、霞んで苗場山が見える↑ | 朝日岳と巻機山の間に中ノ岳と越後駒ヶ岳が見えている↑ |
さて、ゆっくりと昼食後、予定通り西黒尾根を下山します。 上部では、登山道が所々残雪に覆い隠されて、特に傾斜の急なところでは、スリップに注意が必要です。滑り出したら止まらず、そのまま谷底へという場所があります。上部ではだいぶ緊張させられましたが、厳剛新道との分岐を過ぎ、ようやくほっと一息つきました。 タムシバの白い花が点々と咲く斜面から、谷川岳本峰を見上げます。やはり谷川岳は素晴らしいと、再認識します。 |
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しかし、まだ西黒尾根は、私達に気を抜くことを許しません。いくつもの鎖場が連続し、疲れた身体には、少々つらい下降です。 朝日岳がずいぶんと高くなりました。さらに一段グンと下ると、ようやく傾斜が緩み、今度は雪解け水が流れる登山道を、転ばないように気を付けながら下っていきます。 | ||
送電線鉄塔からはちょっと急な下りをひとしきりで、林道に降り立ちました。全員無事に下山する事が出来ました。 30年も前に登った時は、もっと登山道が整備されていて、歩きやすかったような気がします。この路を、20~30キロものザックを背負って登るなんて、今ではおよそ考えられません。○百名山でブームになった山は、どこでもそうですが、一番簡単に登れるコースばかり遊歩道化して、かつての名クラシックルートはどんどん荒廃していく、ちょっとやりきれない気もします。 とはいうものの、今日は楽しかったと、皆満足の表情で、水上仏岩温泉での一浴の後、一路熊谷へ。もちろん「ビール、ビール」と叫びながら・・・・・ |