NO.700  
◇弓立山(越生)
        


◇期  日:3月3日(木)
◇天  候:晴れ
◇参加者:11名
◇費  用:1,800円

 バスを降り、蕗の薹を摘みながら、のんびりと里路を歩む。行く手にたなびくは、朝餉の煙ならぬ、茶色に色づいた杉木立から舞い上がるスギ花粉。冬へ逆戻りの気候で風は冷たいが、春は着実にやってきている。メンバーの孫が通っているという幼稚園前の登山口から、弓立山に挑む。頂上はすぐそことの思いに反し、意外に登り甲斐がある。漸く頂と思ったところは、雄雄しく聳え立つ男鹿岩。よじ登り、上に立つと“絶景かな”と感嘆したくなる広大な展望が。標高427mの弓立山をはるかに凌ぎ、昨日604mの高さになった建設中の東京スカイツリーも、くっきりと望める。頂上での昼食のあとは、越生梅林まで延々と山里を巡る。熟し切ったユズの実がゴロゴロところがる柚子園、咲き競うロウバイの根本に咲く福寿草、黄色のたんぽぽのみならず、白花たんぽぽも。オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ムラサキハナナも春を告げている。路傍に立つ道祖神、彼岸花の繁茂した葉に埋もれるように野仏も情緒を添えている。そして、さすが越生梅林、白梅・紅梅にしだれ梅が、ほのかな香りを漂わせている。メンバーの孫が通っている小学校横の停留所でバスを待つ。孫で始まり、孫で終わったのは“全くの偶然?”。それとも、“親ばかの力”を遥かに上回る“ジジババパワー”の成せる技?。ホンワーカとした気分のまま帰路についた。        I 記 


目指す弓立山


男鹿岩


弓立山山頂


陽だまりで昼食


山麓に咲くフクジュソウ


早春の花 マンサク