NO.572 
◇ 乗鞍岳、焼岳

◇期  日:7月25(土)-26日(日)
◇天  候:強風・豪雨・晴れ・曇天
◇参加者:支部11名 本部13名
◇費  用:18,000円

コースタイム 25日 JR大宮駅東口6:40=12:00乗鞍岳エコーライン・畳平12:40−肩の小屋13:30-乗鞍岳・剣ヶ峰13:55―乗鞍岳エコーライン・畳平14:55=乗鞍温泉郷(泊)
26日 乗鞍温泉郷6:30―焼岳登山口7:30-下堀沢出合9:30−焼岳北峰10:50-鞍部・昼食11:30-下堀沢出合12:15−登山口下山13:55=さわんど温泉=中央高速=JR大宮駅西口20:400

 梅雨明け宣言にもかかわらず、また梅雨空に逆戻りのどんよりとした空模様を見ながら大宮 を出発。渋滞もなく松本に到着。次第に晴れ間も見え始めたのも束の間、乗鞍エコーラインに入り高度を増すごとに一変する。3000mの山の上は深い霧の中。残雪の夏スキーを楽しむ光景を眺めながら畳平に到着。続々と到着する大型バスを利用しての大勢の登山パーティが強風・豪雨の中、山頂(剣ヶ峰)目指して出発して行く。私たちも希望者14名で急変した横殴りの風雨の中チャレンジ開始。けなげな高山植物を愛でながらコロナ観測所を過ぎ肩の小屋に到着。小休止の後、小屋の裏手からハイマツ帯を登り始める。きつい勾配と大小の岩の転がる登山道を風雨に飛ばされないよう慎重に登る。稜線に出るとさらに強い風雨に身を引き締める。大きな岩を回り込むと山頂小屋に到着。小屋を過ぎれば山頂(剣ヶ峰3026b)は目と鼻の先。山頂は非常に狭く、さらに風雨が増し霰まじりとなり記念撮影をそこそこ慎重下山を促しながら下山を開始。眺望の素晴らしい山頂への再チャレンジを誓う。ずぶ濡れのまま宿に着き憧れの乳白色の温泉に体を暖める。風雨の中での乗鞍岳登頂の達成感と翌日の天候を心配しつつ床に。翌朝、焼岳・新中の湯ルートから登山開始。大勢の登山者とともに雨の中を歩き始める。急登の連続に加え連日の雨により水はけの悪いぬかるみの登山道を笹やダケカンバの木々に助けられながら喘ぎ喘ぎ進む。稜線に出ると山頂付近の険しい岩峰が見え中腹のハイマツ帯の斜面が輝いて見えた。緑帯を抜けると北峰と南峰の鞍部まで大小の岩の連続で不安定な急坂を慎重に登る。鞍部に到着すると地獄川原のような火口と蒼い火山湖が見える。山腹を巻いて北峰の肩への岩場を慎重にトラバース。噴気口目掛け岩の間をよじ登り焼岳北峰(2455b)の山頂に立つ。晴れていれば素晴らしい360度展望の山だけに残念で仕方が無い。硫黄臭のきつさと雨が少し強くなり始め、記念撮影後早々に下山開始。足元の岩場を注意しながら今なお噴煙を上げる北アルプス唯一の活火山登山に達成感を覚える。豪雨の登山道を泥だらけになりながら無事下山。バスの運転手さんが用意していてくれた水とブラシで泥を落とす。皆、運転手さんに感謝の意を伝える。さわんど温泉で汗を流し帰路に。皆様お疲れ様でした。  U記

* 支部報編集者&管理人により、原稿の趣旨を変えないと思われる範囲で編集しました。