NO. 560 
◇ 岩殿山

期日:5月14日(木)
参加:9名
天候:晴れ
費用:2,900円

コースタイム  南浦和7:36 = 大月9:22―丸山公園10:00―岩殿山頂上10:25〜10:45―天神山 12:00〜12:40―稚児落し13:00―浅利13:25―大月14:16 = 南浦和15:53

 大月駅のすぐ近く、白波の立つ清流の桂川を渡り、よく整備された階段続きの登山道に入る。夏を思わせるような陽射しの下、岩陰や木陰がもたらす涼しさがうれしい。 "ふれあいの館"がある丸山公園を過ぎると、コバルトブルーの愛らしいホタルカズラが目に飛び込み、さらにホタルブクロやジュウニヒトエが点々と現れて、心を和ませてくれる。新緑の木々の間から、100bを超す大きな岩壁の"鏡岩"を見上げながらゆっくりと歩む。かつて城門を築いたという巨大な岩の間を通って、山頂に立った。 彼方には雪の富士山や三ツ峠、御正体山など山梨の山々が望まれ、また、岩壁の縁に立つと、中央自動車道や桂川が、それこそ真下に横たわっている。
 パラボラアンテナの立つ本丸跡を経由して、"稚児落し"を目指す。このルートが意外や意外、アップダウンが結構きつく、更には、鐙岩のクサリ場、兜岩のクサリ場が続く。とりわけ"兜岩"のクサリ場では、一旦は巻き道を選択すべきか躊躇する場面も。しかし、全員無事登り切り、天神山で和やかに昼食の宴を持てた。純白のウツギの花や朱赤色に咲く山ツツジの花を愛で、シジュウカラのさえずりを聴きながらの暫しの稜線歩きのあと、 "稚児落し"に到達。二つ折の巨大な岩の屏風のような崖の上に立つ。覗き込むのもためらわれるようなスリルと壮大な眺めを充分堪能した後、浅利の村落に向けて歩みを進めた。
 JR中央線で大月を通るたびに、車窓から眺められる"気になる岩山"でありながら、いつでも登れるとの思いから、なかなか果たせなかった岩殿山の山行が漸く実現し、満足して車中の人となった。                       I 記

 好天で夏のような強い日差しの中、列車の窓から眺めるばかりだった岩殿山へ登る。戦国の世には小山田氏の山城が築かれ、いまも山頂一体には本丸、二の丸、馬場などの跡の標識がある。そこまでは階段状の遊歩道の趣きだが、築坂峠から鎧岩、兜岩までは岸壁があらわれ、鎖をたよりに狭い岩棚を通過したり、鎖をよじのぼったりと、愉しい緊張を味わう。天神山の小ピ−クをすぎたあたりの木陰を選んで、ゆっくりおべんとうと会話の時間。最後は左側がスッパリと切れ落ちた大岩壁の「稚児落し」。岸壁の縁を回りこむように歩をすすめ、絶景を目に納める。浅利の集落を経て、大月駅に着いたときは、まだゆとりの午後2時10分だった。肝心の富士は春霞ではっきりしなかったが、良い仲間との快い山行だった。T記


新設の「ふれあいの館」へ


自然石を利用した城門


山頂にて


明るい樹間を行く


兜岩の鎖場


慎重に!慎重に!


またまた鎖とロープの難所


怖いもの見たさ...


絶景の稚児落とし


浅利集落から大月駅へ