NO. 494 
◇ 檜洞丸
◇ 期 日6月1日(日)  晴れ
参加者 16名



コースタイム
大宮(りそな銀行前)6:30=西丹沢登山口9:20―ゴーラ沢出合10:15―展望台11:15 ―檜洞丸12:55〜13:20―ツツジ新道・石棚山稜分岐13:40―石棚山頂14:45―板小屋沢ノ頭15:40―箒沢公園橋17:20=大宮(りそな銀行前)20:50

 二日続きの雨の後の好天とあって、晴ればれとした顔が集合。“標高差1,050m・健脚向き”との募集前提の影響か、参加者16名の内、女性は僅か3名という、足に自信の面々による構成となった。
 丁度この日が鮎釣りの解禁日とあって、登山口近辺の渓流には釣人が大勢繰り出し、登山者とこれら釣人による駐車車両が道路の両側を埋めていた。

 バスを降り、登山道を歩き始めると、1時間ほどは、右に深い渓谷を見ながら、急斜面の中腹を、徐々に高度を上げて行く。ケヤキ・ブナ・カエデなど広葉樹の自然林には、下草が全く無く、気持ち良く林床を見渡せる。快適な歩みは、ゴーラ沢出合で、沢を渡渉したとたんに、急登の連続となり、谷越しに見える尾根に咲くトウゴクミツバツツジの眺めや、”特許許可局“とけたたましいまでのホトトギスの鳴き声に、励まされながら登り続ける。クサリ場や梯子に差し掛かると、登山者と下山者の交互通行を余儀なくされ、双方とも大渋滞。ツツジ新道・石棚山稜分岐点が近づくと、トウゴクミツバツツジとシロヤシオが咲き競い、それまでの苦闘を癒してくれる。そして、そこまで続いた土の山肌が一変し、鹿も食べないというマルバダケブキとバイケイソウが地面を覆っている。4時間がかりで登頂を果たした時には、惜しいことに富士山は雲に隠れてしまい、丹沢山塊を構成する山々だけの眺望であった。昼食を済ませると、100名を超すほどの登山者の賑わいに、早々と別れを告げた。

 下山コースの石棚山稜に差し掛かると、本日の第1のハイライトが訪れた。満開の色鮮やかなトウゴクミツバツツジとシロヤシオが延々と続き、花の百名山に名を連ねる由縁を存分に堪能できた。石棚山を過ぎると、それまでとは、うって変わり、クサリ、梯子、そして露出した木の根にすがりながらの急降下の連続に、歩みも滞りがちになる。口数も少なくなったころ、漸く標高差1,050m分を下り終え、バスの待つ箒沢公園橋に到着した。

 バスに乗り込むとすぐに、無事の下山を祝すべく、最寄りの酒店に直行。山村の小さな店にどっと押し寄せた沢山な客に、店のおかみさんは大喜び。立去るバスを、店頭に出て手を振って見送る。東名高速道に入ると、‘首都高10キロの工事渋滞’の表示に、経路選択で議論するものの、結局は、その道のベテランであるドライバーさんに一任することに。その結果、バスは横浜・町田ICから保土ヶ谷バイパス経由でアクアラインに向け、快適に走行した。そして、ここで本日の第2のハイライトが始まった。時すでに20時にならんとし、完全に日が暮れている中を、バスは横浜ベイブリッジに差し掛かる。ドライバーさんの案内を機に、左の車窓越に横浜ランドマークタワーなど、横浜みなとみらいの夜景が展開し、さらには、羽田空港の夜景、お台場、レインボウブリッジの夜景へと移り変わって行く。そのレインボウブリッジをも走行し、銀座、日本橋の夜景に突入。目まぐるしく変わる、正に壱千万ドルとも表現したくなる夜景を、歓喜の声を上げながら楽しみ、この選択をしたドライバーさんに一同が感謝した。 

 一日に、2つのハイライトを堪能して、20時50分に無事大宮に帰着した。
 勿論、この後、第3のハイライトである下山講が・・・・・・・。      池田 記


徐々に高度を上げる自然林の登山道


登山者と下山者、双方とも大渋滞。


バイケイソウ群生地を行く


100名を超す登山者で賑わう山頂


トウゴクミツバツツジとシロヤシオが延々と


沢を渡るとゴールは直ぐだ