NO. 492 
◇ 鳴神山
◇ 期 日5月18日(日)  曇り
参加者 26名



コースタイム
大宮東口埼玉りそな銀行前出発7:00=木品口登山口9:50―「カッコソウ」の群生地到着11:10−鳴神山山頂11:40〜12:00−肩の広場出発13:00−湯山沢の頭14:00−三峰山14:40−バスと合流15:45=梅田公民館に立寄り=大宮18:30帰着

 田中澄江さんが「カッコソウ」と「ヒイラギソウ」を求めて登られた「鳴神山」。田中さんは1000mに満たない山でありながら、氷河期の名残の貴重な花が多いのに、「カッコソウ」や「ヒイラギソウ」は、花盗人の被害に遭って見ることが出来なかった、と嘆いておられる。私たちはそれらの花を全部、見ることができた。

 定刻前に26名全員が集合。バスが片柳を通過する際、I支部長の見送りを受け、岩槻インターから東北道に入り、順調に桐生に向かう。車内で、Mさんから登山ルートを木品口に変更して、「カッコソウの群生地を通過できる最短コースにする」という提案に全員賛同。10時前に登山口に到着。

 最初は、工事中の道路に少し悩まされたが、すぐ普通の登山道となり、きれいな沢を眺めたり、ちょっと渡渉したりして、明るい雑木林を登る。早くも沢沿いの山道には、ニリンソウ、山吹、フタバアオイなどの花々が、次々と発見される。「ヒイラギソウ」は、バッチリ撮影できた。皆で花の名前を確認しながら、歓声を上げ、スローペースで登る。沢の水もきれいで、小さい滝もあった。「カッコソウの群生地」は座間峠から登山道と交差する場所より少し手前の斜面にあった。地元の方が絶滅したのを保護・復元している場所で自然な状態で生育していた多数の「カッコソウ」の株を鑑賞する。ゆっくり写真撮影するなどした後、山頂に向かう。

 新緑の中に多数の山ツツジが満開となっており、花の香りを確かめながら、そのトンネルを通過した。ヒイラギソウの花がところどころに咲いており、珍しいヒトリシズカ、ウラシマソウ、ギンリョウソウなども確認できた。

 鳴神山は狭い岩場の双耳峰となっており、岩場から混雑が始まり、直登コースには多数の登山者が停滞しており、「桐生岳」の山頂は心ない登山者が大勢で占領し、昼食場所としていた。

 私たちは昼食場所を「肩の広場」に変更した。カッコソウの植生地は貧弱であったものの、「桐生岳」と「仁田山」に向かって、それぞれ石造の立派な鳥居があり、珍しい形の狛犬が鎮座していた。こんな不便な場所に、こんな立派な建造物を奉納した、昔の、桐生の絹職人や町衆の経済力に驚かされた。

 「肩の広場」から、鳴神吾妻ハイキングコースを三峯山まで下る。登りと同様にツツジと新緑の絶景を楽しみながら、起伏のある尾根道を下る。

 三峯山の休憩場所で、時間短縮のため、O.M.さんら健脚の3名が先行して、バスを出迎えに行く。林道の終点近くでバスと合流することが出来、観音橋から一般道路に戻り、梅田公民館などに立ち寄り、佐野インターから大宮まで予定の時間で戻ることができた。片柳で待っていた石田支部長も合流し、いつものとおり下山会が行われた。鳴神山は毎年、参拝しなければならない山である。    伊藤 記


肩の広場


ちょっとした渡渉


さまざまな山野草咲く沢沿いの路


カッコソウ群生地で写真撮影


狭い山頂を埋め尽くし昼食中の大パーティー


珍しい形の狛犬が鎮座する肩の広場


起伏ある新緑の尾根路 鳴神吾妻ハイキングコース


ツツジのトンネルが続く鳴神吾妻ハイキングコース

山野草