7月27日(金)〜31日(火)
○参加者 3名
○費用 38,000円
第1日 予備日 (宿泊地) 清里町 緑清荘(公営)
当初、初日に雌阿寒岳登山の予定であったが、雨天のため最終日に変更。阿寒湖、屈斜路湖等を観光し、翌日の斜里岳登山口を確認後、宿に入る。
第2日 斜里岳 天候 雨のち晴れ
宿泊地) 斜里町 ウナベツ自然休養村(公営)2泊
コースタイム 清岳荘登山口7:56−下二股8:40(旧道コースへ)−上二股10:20―馬の背10:56―斜里岳山頂11:15〜11:50−馬の背12:05―上二股12:25(新道コースへ)−熊の目峠13:05−下二股14:00―清岳荘登山口14:45
清岳荘登山口から登山を開始、新道への分岐である下二股までは、沢を何度か渡渉し、更に、下二股から8ヶ所の滝がある旧道をとる。前日からの雨により水量が多く、渡渉ルートを探しながらの行程であったため、登山口から上二股までの想定時間を20分ほど超過した。ルートは、幸い岩も滑らず、あまり危険なところは少ない。上二股からは急なガレ場になる。この頃には降り続いていた雨もやみ晴れ間が出てくる。さらに登っていくと、高山植物のヨツバシオガマ、イソツツジ、イワブクロ、チシマギキョウ、エゾキンバイ、ゴゼンタチバナや地元の人の話で珍しいというフタマタタンポポなどが目を楽しませてくれる。
30分程で馬の背に到着、溶岩ドームが見えてくる。20分ほどで山頂に到着。頂上からは雲海の彼方に明日登る予定の羅臼岳や知床連峰、国後島が見える。
下りは上二股まで戻り、ここから新道をとる。熊見峠まではアップダウンの少ない尾根道で、登ってきた斜里岳の雄姿が良く見える。熊見峠から下二股までは急な下りで、スリップしない様慎重に下る。下二股からは上り同様渡渉ルートを探しながらの下山であった。
第3日 羅臼岳 天候 晴れ
宿泊地) 斜里町 ウナベツ自然休養村(公営)
コースタイム 木下小屋登山口6:30−オホーツク展望台7:10−弥三吉水7:55−極楽平8:15−仙人坂8:30−銀冷水8:50−羽衣峠8:55−大沢入口9:20―羅臼平9:40−岩清水10:10−羅臼岳山頂10:45〜11:10―岩清水11:30―羅臼平11:50−大沢入口12:25―羽衣峠12:30−銀冷水12:35−仙人坂13:05−極楽平13:15−弥三吉水13:17−木下小屋登山口13:35
登山口からいきなり急な樹林帯の上りになるが、道は良く整備されている。昨日の斜里岳の疲れもあり、淡々と足を運ばせる。40分程でオホーツク展望台にでる、やがて眼下に、オホーツク海が見えてくる。知床半島も見えるはずであったが、雲の下のようだ。
更にダケカンバの中を進むと、弥三吉水に到着。水は飲んでも心配ないとのことであったが、とりあえず顔だけ洗う。更に進むと、硫黄山方面が見えてくる。極楽平、銀冷水、羽衣峠を通過、やがて、大沢入口に到着。ここから断続的に約200mの雪渓が続くが、ステップもしっかりしており、アイゼンなしでも問題なく登っていく。20分程で広々とした羅臼平に到着、前方には羅臼岳の山頂、後方には三ツ峰がそびえる。
いよいよ、羅臼岳山頂への最後の上り。ここからは高山植物が多く、エゾツガザクラ、チシマギキョウ、エゾキンバイ、ゴゼンタチバナや特にチングルマの群生が楽しませてくれる。30分程で崖から幾筋もの水が滴り落ちている岩清水に到着、一口飲んでみたがとても冷たくおいしい水であった。
ここから山頂までは岩場の連続であるが、ルート表示もしっかりしており、足元を注意しながら登っていく。30分ほどで山頂に到着。
山頂は狭く、その上20人程の非常識な団体が食事をしており、写真を撮るのもままならない状態であった。団体登山の場合は注意してもらいたい場面であった。
山頂からは硫黄岳や、はるか遠くに国後島も見える。山頂直下で食事後往路を下山。下りでは知床5湖が知床半島の付け根あたりに見える。
弥三吉水を過ぎた頃に、熊を見たという人とすれ違う。全員、熊除けベルは持っていたが、たまたま羅臼平から同行した、九州の人(6月下旬に北海道に来てマイカーで寝泊りしながら夏休みシーズンが終わるまで滞在するという)が早速、携帯しているラジカセの音楽を流す、おかげで、無事、何事もなく下山できた。
第4日 雌阿寒岳 天候 晴れ
コースタイム 雌阿寒温泉登山口7:20−二合目7:50−五合目8:30−八合目9:00−雌阿寒岳山頂9:20〜9:40−八合目10:00−五合目10:25−二合目11:05−雌阿寒温泉登山口11:25
登山口からしばらくは、木の根が露出している樹林帯を登る。登り始めてまもなく、噴火口の噴出音だけがジェット機の音のように聞こえてくる。三合目近くになるとハイマツ帯になり、更に高度を上げると雲海の彼方に旭日岳、トムラウシ、日高山脈が見えてくる。やがてハイマツ帯から抜け、火山礫帯に入る。ここからは胸突き八丁だが、眼下の樹林帯の中にオンネトーの湖が見え、エメラルドグリーンの水面がすばらしい。九合目に着くと頂上は目の前、右手に大きな噴火口が見え、音を立てて噴煙を上げている。まるで別世界のようだ。山頂からは左手に雄阿寒岳が阿寒湖の上にそびえ、右手には噴火口の先に、阿寒富士が目の前に見える。帰りは往路を下る。高山植物は少ないが、登山口から二合目あたりまで、ブルーベリーが多く自生している。実はあまり付いていないが、僅かに付いている実を摘みながらの下山であった。下山後登山口近くのオンネトー温泉で一浴。入浴料300円(露天風呂もあり、素朴だがおすすめ)
R記
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